1990年5月、坂本孝氏が神奈川県相模原市に第1号店"BOOKOFF相模原・古淵店"を開業した。当時の古書店業界は、書籍の希少性・初版・装丁の状態などを目利きが鑑定し、1冊ごとに値付けする業態が主流で、買取・販売とも経験を積んだ専門家が担う閉じた市場だった。書籍の中身ではなく汚れ具合で値付けする方式により、アルバイトでも買取査定ができる仕組みを実現した。
1991年8月、中古本の仕入・販売を目的として相模原市に㈱ザ・アール(資本金10百万円)を設立し、同年10月から"BOOKOFF"の全国フランチャイズチェーン展開を開始した。チェーン展開の速度は1990年代の小売業界としては突出した水準で、フランチャイズ加盟希望者に対して買取マニュアル・店舗運営マニュアル・POSシステム・物流網を一括提供する仕組みが整備された。1992年6月には商号をブックオフコーポレーション㈱に変更した。フランチャイズ展開と直営店展開を並走させ、店舗数は1990年代後半に全国800店舗超まで拡大した。
1994年10月、中古CD(コンパクトディスク)・中古ビデオの仕入・販売を開始した。1997年7月、形式上の存続会社であるブックオフコーポレーション㈱(旧㈱橘屋)と合併し、1990年代の急拡大期にあわせて法人構造を整理した。1999年4月には中古子供用品の取扱いを開始し、10月にはアメリカ合衆国での"BOOKOFF"店舗運営を行うBOOKOFF U.S.A. INC.を設立して海外進出を果たした。
2000年1月に中古スポーツ用品、4月に中古衣料・中古アクセサリー等へ取扱品目を拡大し、12月には複合店『BOOKOFF中古劇場多摩永山』(現『BOOKOFF SUPER BAZAAR 多摩永山』)をオープンした。本・CD・ビデオ・子供用品・スポーツ用品・衣料を1店舗で扱う複合店は、それまでの書籍特化型店舗とは異なる業態として位置付けられた。2002年2月には商品・備品の供給及び保管管理を行うブックオフ物流㈱(2014年4月にブックオフコーポレーションに吸収合併)を設立し、全国チェーンを支える物流網を整備した。本社・FC・直営の三者間で在庫を融通する仕組みが、店舗数の拡大と取扱品目の多様化を支えた。
2004年3月、ブックオフコーポレーションは東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。1990年の1号店開業から14年目、フランチャイズ展開開始から13年目での上場である。2005年3月には東証市場第一部に指定替えとなり、リユース業界初の一部上場企業となった。上場時の連結売上高は500億円超で、フランチャイズ店舗運営による加盟料・ロイヤリティ収入と直営店売上が業績の二本柱を形成していた。
2007年4月、プラモデル・フィギュア等の中古ホビー商材の取扱いを開始し、8月には子会社ブックオフオンライン㈱がインターネット上のリユースショップ"BOOKOFF Online"運営を開始した。実店舗とECサイトの並走は、買取・販売の両面で顧客接点を多層化する施策だった。一方、同年6月、坂本創業者は会長辞任後に退任した。背景には複数の取引先からのリベート受領問題があり、創業者の退任でガバナンス上の幕引きを図った。
坂本創業者の退任後、マッキンゼー出身で1997年入社の佐藤弘志氏が2007年6月に社長へ就任した。中古に新刊を組み合わせる業態拡張は、書籍小売業界の再編期において"リユース総合商社"を目指す方針への転換を意味した。
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| 1990〜2007年中古本のチェーン化と東証一部上場 | 坂本孝 | ザ・アールを設立 | ★ | |
| 坂本孝 | 目利きを捨てた買取基準の統一とフランチャイズ・チェーン化 1990年代初頭、坂本孝氏が、本の中身ではなく汚れ具合で機械的に値を決める標準化買取モデルを作り、査定をパート・アルバイトでも担える作業に落として、古書店をフランチャイズで全国に複製できる業態へ作り替えた経営判断。 詳細を読む | ★★★ | ||
| 坂本孝 | 商号をブックオフコーポレーションに変更 | ★ | ||
| 坂本孝 | 中古CD・中古ビデオの仕入販売を開始 | ★★ | ||
| 坂本孝 | 形式上の存続会社である旧橘屋ブックオフコーポレーションと合併 | ★ | ||
| 坂本孝 | 中古子供用品の取扱いを開始 | ★ | ||
| 坂本孝 | BOOKOFF U.S.A. INC.を設立 | ★ | ||
| 坂本孝 | 中古スポーツ用品の取扱いを開始 | ★ | ||
| 坂本孝 | 中古衣料・中古アクセサリー等の取扱いを開始 | ★ | ||
| 坂本孝 | 大型複合店BOOKOFF中古劇場 多摩永山をオープン | ★ | ||
| 坂本孝 | 東京証券取引所二部に株式を上場 | ★ | ||
| 坂本孝 | 東京証券取引所一部に株式を上場 | ★ | ||
| 橋本真由美 | プラモデル・フィギュア等の中古ホビー商材取扱開始 | ★ | ||
| 佐藤弘志 | 役員の近親者が関わる取引の未開示にともなう第13〜15期の訂正と、代表権の一本化 2007年5月、不適切な売上計上の事実が明らかになった。同年6月29日に第13期・第14期・第15期の有価証券報告書の訂正報告書を3本同時に提出し、第14期の連結売上高を6,286千円、第15期を15,776千円それぞれ減額している。 訂正は数字にとどまらない。役員とその近親者が議決権を持つ会社との取引が、関連当事者の注記から漏れていた。第14期は「該当事項はありません」と記していた欄に、実質的には有限会社国明創研との取引が1件加わっている。 詳細を読む | ★★★ | ||
| 佐藤弘志 | 子会社ブックオフオンラインがBOOKOFF Onlineを運営開始 | ★★ | ||
| 2008〜2018年業態拡張とヤフー提携・持株会社化 | 佐藤弘志 | 洋販ブックサービスから青山ブックセンター・流水書房を譲受 | ★★ | |
| 佐藤弘志 | BOOKOFF SUPER BAZAAR 鎌倉大船をオープン | ★★ | ||
| 佐藤弘志 | ビーアシストを設立し障がい者雇用の特例子会社として認定 | ★ | ||
| 松下展千 | 中古携帯電話の取扱いを開始 | ★ | ||
| 松下展千 | ハグオールを設立 | ★ | ||
| 松下展千 | ヤフーとの資本業務提携契約を締結 | ★★ | ||
| 松下展千 | KOIKE等とBOK MARKETINGに出資し子会社化 | ★ | ||
| 松下展千 | Jalan Jalan Japan OneCity店を運営開始 | ★ | ||
| 堀内康隆 | ブックオフグループHDを単独株式移転で設立 | ★★ | ||
| 堀内康隆 | ヤフーとの資本業務提携契約を解消 | ★ | ||
| 2019〜2025年ひとつのBOOKOFF構想と海外事業の本格展開 | 堀内康隆 | ブックオフコーポレーションがリユースコネクトを吸収合併 | ★ | |
| 堀内康隆 | ジュエリーアセットマネジャーズとAidect Hong Kongを子会社化 | ★ | ||
| 堀内康隆 | 決算期を3月から5月に変更 | ★ | ||
| 堀内康隆 | BOチャンスを設立しJapan TCG Center店舗を運営 | ★ | ||
| 堀内康隆 | グループ初の遊べるアイテム専門店「あそビバ」を出店 | ★ | ||
| 堀内康隆 | カザフスタン共和国でFC加盟店初出店 | ★ | ||
| 堀内康隆 | ECサイト「rehello(リハロ)」をオープン | ★ | ||
| 堀内康隆 | カザフスタン共和国で合弁会社J&K TRADINGを設立 | ★ | ||
| 堀内康隆 | 社内調査を外部の特別調査委員会へ委ね、組織的関与の有無を検証 2024年、連結子会社が運営する複数の店舗で、従業員による架空の買い取り、在庫の不適切な計上、これらによる現金の不正取得が確認された。端緒は子会社の期末棚卸において認識した棚卸差異で、その調査から不正が次々と表に出た。 会社から独立した中立かつ公正な外部専門家による特別調査委員会を2024年6月25日に設置し、同年10月15日に調査報告書を受領した。認定された不正は26店舗・1事業部の計29件に及ぶ。 詳細を読む | ★★★ |
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事実根拠:出所(ブックオフグループホールディングス)