1961年2月
大成化工株式会社を設立

高原慶一朗氏(ユニチャーム創業者・当時30歳)が上場を目指して建材の製造販売を開始。父親の高原勇太郎氏は「森実製紙」を経営しており、愛媛県川之江市の名士であり資金面に余裕があった。

創業時は断熱・防火に付加価値をつけた建材の製造を開始したが、市場規模が20億円とわずかな点で問題に直面した

1961年
2月
大成化工株式会社を設立。建材事業を開始
1974年
9月
商号をユニ・チャームに変更
1983年
9月
衛生用品が成長したこと受け、建材事業を営業譲渡
1963
8月

生理用ナプキンの製造販売を開始

背景
厚生省が生理用品を「医薬部外品」に指定
1961年に厚生省は女性向けナプキン(生理用品)について医薬部外品に指定し、生理用品における規制緩和を行った。これに伴い、生理用品が民間...
競合
ナプキンに全国で122社が参入
女性向けナプキンで再先発となったのが、女性起業家が率いるアンネ社であり、技術面では「脱脂綿ではなく吸水紙」を利用し、販売面では「積極的な...
決断
ナプキンに後発参入
1963年にユニチャームは女性用生理用品に新規参入した。先発企業としてアンネが紙ナプキンを導入することでシェア80%を握っており、ユニチ...
販売
日用雑貨問屋の流通に着眼
先発のアンネは女性用ナプキンの販路について、全国の薬粧問屋を中心に流通させていた。そこで、ユニチャームでは、アンネが手薄な日用雑貨の問屋...
結果
生理用ナプキンで国内シェアNo.1を確保
1971年にユニチャームは生理用ナプキンでアンネをシェアで凌駕して、国内トップシェアを確保。1976年には東京証券取引所第2部に株式上場...
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1963年
8月
生理用ナプキンの製造販売を開始
1964年
7月
東京支店を新設
1965年
9月
ナプキン販売部門を「チャーム」に分離
1967年
10月
封入型ナプキンを発売
1971年
女性向けナプキンで国内シェアNo.1
1971年
競合のアンネがライオン傘下に(消滅)
1976年8月
東京証券取引所第2部に株式上場
1981

ベビー用紙おむつに新規参入

背景
おむつ市場の急成長。P&Gがシェア90%を確保
1980年前後に高吸水性樹脂が実用化されるという技術革新によって、おむつや生理用品の素材が「吸水紙」から「吸水性樹脂」に変化した。これら...
投資
紙おむつへの新規参入
1980年前後にユニチャームを取り巻く競争環境が激化。生理用ナプキンでは花王が本格参入したことでシェアを落とし、1980年度決算でユニチ...
仕入
三洋化成から高吸水性樹脂を購入
ユニチャームは高吸水性樹脂を三洋化成から購入し、P&Gと取引している日本触媒を選択しなかった。このため、おむつ業界では「ユニチャーム・三...
開発
おむつ立体裁断の製造装置を自社開発
ユニチャームの優位性は、おむつの立体裁断のための製造装置を内製化したことにあった。おむつをラインで生産する際は、直線方向の加工は容易なも...
結果
P&Gと熾烈なシェア争いへ
1982年にユニチャームは紙おむつのシェア30%を確保し、P&Gの牙城を崩した。P&Gは明石工場における紙おむつの増産体制の構築に遅れ、...
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1981年
競合P&Gが日本で紙おむつに参入
1981年
ベビー用紙オムツ「ムーニー」を発売
1983年
ベビー用紙オムツ「マミーポコ」を発売
1987年
P&Gの参入で競争激化。大幅減益へ
1992年
ベビー用紙オムツ「ムーニーマン」を発売
1997年
東南アジアを中心にグローバル展開
1997年
マレーシアに100%子会社を設立
1997年
インドネシアに合弁会社を設立
2006年
ベトナムに100%子会社を設立
2008年
インドに100%子会社を設立
2008年
合弁会社を通じてロシアに100%子会社を設立
2009年
合弁会社を通じてアメリカに100%子会社を設立
2001年
高原豪久が代表取締役社長に就任
2011年9月
Diana Joint Stock Companyを買収

ベトナムで衛生用品を展開

決算
ユニチャームの業績
2012年3月期(連結)
売上高
4283
億円
当期純利益
269
億円
2011年12月
The Harts Mountainの株式51%取得

米国でペット用品を展開

決算
ユニチャームの業績
2012年3月期(連結)
売上高
4283
億円
当期純利益
269
億円
2013年4月
Myanmar Care Productsを買収

ミャンマーで衛生用品を展開

決算
ユニチャームの業績
2014年3月期(連結)
売上高
5994
億円
当期純利益
382
億円
2016年12月
中国事業で機械設備を減損

中国事業が不振。機械装置で13億円の減損を計上

決算
ユニチャームの業績
2016年12月期(連結IFRS)
売上高
6046
億円
(親)当期利益
469
億円
2019年12月
中国事業で機械設備を減損

現地メーカーとの競争が激化して収益性が悪化。中国事業の機械設備で119億円の減損損失を計上

決算
ユニチャームの業績
2019年12月期(連結IFRS)
売上高
7142
億円
(親)当期利益
461
億円
2022年12月
DSG株式で評価損失を計上

タイ、インドネシアにおける事業の不調により、434億円の評価損を計上。DSG社の買収は失敗へ

決算
ユニチャームの業績
2022年12月期(連結IFRS)
売上高
8980
億円
(親)当期利益
676
億円
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