早稲田大学の学生だった佐藤航陽氏は、司法試験の受験を目指していたが、金銭的な理由で受験を諦めて大学を中退。イーファクター株式会社を設立して学生から起業家に転身する。創業当時は、SEO(サーチエンジン最適化)のためのマーケティングが主力事業で、ホームページ制作などを請け負っていた。
2010年ごろには共同購入クーポンサービスを主力として展開。「3人紹介すると無料になる」メリットを訴求するが、同社の主力事業に育ったかどうかは不明
創業3年目に年商数億円に達していたものの、佐藤航陽氏は世界の実業家と会うことを通じて刺激を受け、グローバルで勝負することを決意。当時急速に普及しつつあったスマートフォンに着目して、スマホアプリのマネタイズを支援するDMP「metaps」のサービス提供を開始した。加えて、祖業であったSEO事業を売却するとともに、社名を主力製品である「メタップス」に変更し、業態転換を試みた。
商品を販売したい顧客が手軽に決済できるプラットフォーム「SPIKE」をリリース。専門知識がなくても決済が可能になるサービスであり、初期費用や決済手数料を0円(月額100万円まで)に抑えることで、コスト優位の確立を目論んだ。
シンガポールを中心に海外でmetapsの販売を拡大し、売上高を急速に拡大。2015年に東証マザーズへの株式上場を果たす。
決済サービスSPIKEの好調が評価された
新事業に注力する方針を表明。「融資と投資の領域における新規事業」「民間宇宙開発への着手」を列挙した
銀行口座との紐付けが可能なQRコード決済・送金サービスを提供(2021年にGoogleに売却)
幻冬者より出版。2018年10月時点で20万部を突破。この頃から佐藤氏のメディア露出に拍車がかかった
韓国子会社を通じて仮想通貨による資金調達を実施。上場企業としては前例のないIOCとして注目を集めた
暗号資産関連で、2019年12月期に30億円の減損損失を計上。加えて事業構造改革費用59億円を計上し、日本基準で当期純損失61億円(国際基準では28億円の純損失)に転落
経営再建のためにメタップスの創業者である佐藤航陽氏が代表取締役会長を退任し、代表権のない会長に就任。ただし会長として経営のアドバイザリーに従事
広告単価の下落により広告事業が行き詰まった
メタップスが保有するpringの全株式45.3%を売却。譲渡価格時は49.2億円で、メタップスは売却益35億円を計上
SQLインジェクションにより顧客のクレジットカード情報280万件(クレジットカード番号・有効期限・セキュリティーコードを含む)が流出。クレジットカードの秘匿情報が適切に管理されていなかったことが原因。割賦販売法第35条の17に基づき経済産業省から行政処分(業務改善命令)が下された