LINEヤフー の歴史

ソフトバンクと米Yahoo!の合弁から現在まで

創業

1996年

創業者

孫正義

創業地

東京都港区

直近売上高(2026/3)

20,364億円

長期業績と転換点(1997/3〜2026/3)
売上高(億円純利益率(%)
Q なぜ1996年の設立で、ブランドも資本も外部に依存する変則的な合弁構造を選んだのか
A 商用インターネットの黎明期に、米Yahooのブランドと検索の信用を借りれば事業を一気に立ち上げられたためである。1996年1月、ソフトバンク60%・米Yahoo40%でヤフー株式会社を設立し、同年4月にYahoo! JAPANを開始した。「Yahoo!」商標は米国から独占使用権を得て継続的にロイヤルティを払う一方、資本の過半と日常の経営はソフトバンク側が握った。ブランドは借り、運営は自前という設計で、人力ディレクトリ型検索とニュース・天気の巨大なページビューを広告在庫として売る収益を素早く確立した。
Q なぜ2019年に約4,007億円を投じてZOZOを買い、自前育成から資本での束ね直しへ転じたのか
A 自社のECが長く楽天とAmazonに敗れて伸び悩み、成功済みのプラットフォームを資本で取り込む方が流通総額を速く積めると判断したためである。2019年9月、ヤフーはZOZO株への公開買付けを開始し、発行済株式の50.1%を約4,007億円で取得した。創業者の前澤友作氏が保有株式の相当部分を金融機関へ担保差入していた個人的事情も取引成立を後押しした。2013年のショッピング無料化、2015年のアスクル連結、2018年のPayPay設立に続く一連の動きで、強いサービスを買って束ねる経営が同社の基本戦略として定着した
Q なぜ2024年に総務省はLINEヤフーへ韓国NAVERとの委託・資本関係の見直しを迫ったのか
A 2023年11月27日に発覚した最大約44万件の情報漏洩が、その後の調査で約51万件まで拡大し、システム保守を委ねた韓国NAVER子会社経由の不正アクセスで起きたことから、国内利用者の通信を握る企業が外国資本に深部を依存する構造そのものを総務省が問題視したためである。総務省は2024年3月5日と4月16日の二度の行政指導で、NAVERへの委託縮小と資本関係の見直しを求めた。LINEヤフーはNAVERへの委託を順次終了する一方、親会社Aホールディングス株を50%ずつ持つNAVERから、ソフトバンクが株式を買い取る交渉は韓国世論の反発もあり難航している

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1996年〜 米国から借りたブランドで始めたポータルと、集客を換金する二つの実験

LINEヤフーの業績推移

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 1996年 ヤフーを設立
  2. 1996年 検索サービスYahoo! Japanのサービス開始
  3. 1997年 株式を店頭登録
  4. 1999年 ヤフーのYahoo!ショッピング・Yahoo!オークション同時展開と分かれたECの明暗 同じ集客基盤から出した二事業が、なぜ対照的な軌跡をたどったのか
  5. 2000年 ピーアイエム(電脳隊)を吸収合併
  6. 2001年 「Yahoo!オークション」で本人確認と補償制度を有料化
  7. 2001年 ヤフーのYahoo! BB参入とモデム販売収入への傾斜 広告で稼ぐ高収益ポータルは、なぜソフトバンクのADSL賭博で低採算のハード販売を抱え込んだのか

ソフトバンクと米Yahooの合弁による設立とポータルの立ち上げ

1996年1月、インターネット上の情報検索サービスを日本で提供することを目的に、東京都中央区日本橋浜町でヤフー株式会社が設立された[1]。出資比率はソフトバンクが60%、米Yahooが40%[2]で、設立時に取締役として加わったソフトバンク出身の井上雅博氏が同年7月に代表取締役社長へ就任した[3]。米Yahooとのライセンス契約で「Yahoo!」商標の独占使用権を確保した一方、ブランドの使用は日本国内に限られた[4]。同年4月には日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始し[5]、1997年11月には店頭登録銘柄として株式を公開した[6]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [1]1996年1月 東京都中央区日本橋浜町にヤフー㈱を設立
    • [5]1996年4月 日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始
    • [6]1997年11月 店頭登録銘柄として株式を公開
    • [2]設立時の出資比率 ソフトバンク60%・米Yahoo40%
  • ヤフー 有価証券報告書 第7期(2002年3月期)【役員の状況】
    • [3]井上雅博氏 1996年1月取締役・同年7月代表取締役社長
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [4]米Yahooとのライセンス契約でブランド使用は日本国内に限定

Yahoo! JAPANは人力で分類したディレクトリ型の検索を軸に、ニュースや天気などの外部コンテンツを取り込んで総合ポータルへ広げた[7]。1日あたりのページビューは1997年7月に500万、2000年7月に1億へ達し[8]、日本のインターネット利用者の7割以上が月に1度以上トップページを訪れた[9]。集めた閲覧を広告在庫として売る事業の規模はなお小さく、1999年3月期の売上高は19億円、経常利益は4億円だった[10]。それでも1999年4月に株価は6000万円まで上がり、時価総額は8000億円を超え、株価収益率は850倍に達した[11]

  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [7]ニュース・天気などの外部コンテンツを取り込み総合ポータルへ拡張
  • ヤフー 有価証券報告書 第7期(2002年3月期)
    • [8]1日のページビュー 1997年7月500万・2000年7月1億
  • 週刊東洋経済 1999年6月12日号「高株価ヤフーの行方 “ヤフー”の一寸先は闇」
    • [9]日本のインターネット利用者の7割以上が月1回以上トップページを訪問
    • [10]1999年3月期 売上高19億円・経常利益4億円
    • [11]1999年4月 株価6000万円・時価総額8000億円超・株価収益率850倍
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [1]1996年1月 東京都中央区日本橋浜町にヤフー㈱を設立
    • [5]1996年4月 日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始
    • [6]1997年11月 店頭登録銘柄として株式を公開
    • [2]設立時の出資比率 ソフトバンク60%・米Yahoo40%
  • ヤフー 有価証券報告書 第7期(2002年3月期)【役員の状況】
    • [3]井上雅博氏 1996年1月取締役・同年7月代表取締役社長
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [4]米Yahooとのライセンス契約でブランド使用は日本国内に限定
  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [7]ニュース・天気などの外部コンテンツを取り込み総合ポータルへ拡張
  • ヤフー 有価証券報告書 第7期(2002年3月期)
    • [8]1日のページビュー 1997年7月500万・2000年7月1億
  • 週刊東洋経済 1999年6月12日号「高株価ヤフーの行方 “ヤフー”の一寸先は闇」
    • [9]日本のインターネット利用者の7割以上が月1回以上トップページを訪問
    • [10]1999年3月期 売上高19億円・経常利益4億円
    • [11]1999年4月 株価6000万円・時価総額8000億円超・株価収益率850倍

同じ月に始めたショッピングとオークションで分かれた明暗

1999年9月、ヤフーは「Yahoo!ショッピング」と「Yahoo!オークション」を同じ月に開始した[12]。総合モール型のショッピングでは、井上社長が集客力も絶対日本一でなければならないと述べ、オフィスには「打倒楽天」の垂れ幕が掲げられた[13]。しかし出店者への営業支援で先行する楽天と、物流へ投資するアマゾンに対し、ポータルの集客だけでは差を詰められず、2000年代を通じて劣勢が続いた[14]。それでも二事業を同時に立ち上げた時期の単体売上高は、1999年3月期の19.14億円から2000年3月期に56.95億円、2001年3月期に130億円へ伸びた[15]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [12]1999年9月 「Yahoo!オークション」「Yahoo!ショッピング」を開始
  • 日経ビジネス 2000年10月16日号「ヤフー・ジャパン独走 ポータルサイト、阻むはケータイか」(日経BP社)
    • [13]井上社長「ショッピングの集客力も絶対日本一でなければならない」・オフィスに「打倒楽天」の垂れ幕
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [14]モール型ECで楽天・アマゾンの後塵を拝し10年以上低迷
  • ヤフー 有価証券報告書(単体)
    • [15]単体売上高 1999年3月期19.14億円→2000年3月期56.95億円→2001年3月期130億円

Yahoo!オークションは開始から参加費を無料に据え[16]、出品者と落札者が互いを呼ぶ関係を先に作った。2000年末には出品数で競合を30倍から70倍引き離し[17]、利用者数と落札金額でも他社を上回った。2001年5月にはサービスの安全性確保を目的として、本人確認と補償制度の提供を骨子とした有料化を始め[18]、本人確認費用は1人月額280円だった[19]。有料化に踏み切っても利用者は離れず[20]、2002年4月には出品システム利用料の課金も始まり[21]、連結売上高は2002年3月期の314億円から2003年3月期に590億円へ伸びた[22]

  • 週刊東洋経済 2003年11月22日号「YAHOO!の人事大研究 ヤフー時価総額3兆円 強さの秘密」
    • [16]オークションは参加費無料で開始
    • [19]本人確認費用 1人月額280円
    • [20]有料化後も利用者は離れず課金モデルが定着
  • 日経ビジネス 2000年12月18日号「e革命の勝ち組サイト ヤフー!オークションが断然リード、出品数で30〜70倍の差」(日経BP社)
    • [17]オークションの出品数は競合の30〜70倍、利用者数・落札金額でも他社を上回る
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [18]2001年5月 本人確認と補償制度提供を骨子とした有料化を開始
    • [21]2002年4月 出品システム利用料の課金を開始
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [22]連結売上高 2002年3月期314億円→2003年3月期590億円
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [12]1999年9月 「Yahoo!オークション」「Yahoo!ショッピング」を開始
    • [18]2001年5月 本人確認と補償制度提供を骨子とした有料化を開始
    • [21]2002年4月 出品システム利用料の課金を開始
  • 日経ビジネス 2000年10月16日号「ヤフー・ジャパン独走 ポータルサイト、阻むはケータイか」(日経BP社)
    • [13]井上社長「ショッピングの集客力も絶対日本一でなければならない」・オフィスに「打倒楽天」の垂れ幕
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [14]モール型ECで楽天・アマゾンの後塵を拝し10年以上低迷
  • ヤフー 有価証券報告書(単体)
    • [15]単体売上高 1999年3月期19.14億円→2000年3月期56.95億円→2001年3月期130億円
  • 週刊東洋経済 2003年11月22日号「YAHOO!の人事大研究 ヤフー時価総額3兆円 強さの秘密」
    • [16]オークションは参加費無料で開始
    • [19]本人確認費用 1人月額280円
    • [20]有料化後も利用者は離れず課金モデルが定着
  • 日経ビジネス 2000年12月18日号「e革命の勝ち組サイト ヤフー!オークションが断然リード、出品数で30〜70倍の差」(日経BP社)
    • [17]オークションの出品数は競合の30〜70倍、利用者数・落札金額でも他社を上回る
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [22]連結売上高 2002年3月期314億円→2003年3月期590億円

ネット不況下のYahoo! BB参入とモデム販売への傾斜

2000年から2001年にかけてのネット不況で、主力のインターネット広告による収入は急激に落ち込んだ[23]。親会社ソフトバンクの孫社長は2002年1月の中期経営計画説明会で、ソフトバンクがブロードバンドのナンバーワン企業になると宣言した[24]。増資や社債発行が事実上難しくなったソフトバンクにとって、巨額の営業キャッシュフローを稼げる可能性がある新サービスはYahoo! BBだけだ[25]と見られていた。2001年9月にブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスが始まり[26]、通信インフラはグループ各社が出資するBBテクノロジーが担い、中核会社のヤフーがサービスを提供した[27]

  • 日経ビジネス 2002年2月11日号「巨額負債圧縮の切り札か ヤフーBBがつまずけば、事業売却=解体しかない」(日経BP社)
    • [23]ネット不況でインターネット広告による収入が急落
    • [25]増資・社債発行が困難ななか巨額の営業CFを稼げる新サービスはYahoo! BBのみ
    • [27]BBテクノロジーが通信インフラ、中核会社のヤフーがサービスを提供
  • 日経ビジネス 2002年2月11日号「特集 ソフトバンク宴の後始末」(日経BP社)
    • [24]孫社長 2002年1月の中期経営計画説明会でブロードバンドのナンバーワン企業になると宣言
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [26]2001年9月 ブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスを開始

ヤフーはソフトバンクが仕入れたモデムをスターターキットに仕立て、加入申込者を付けてBBテクノロジーへ卸し、1台ごとにマージンを取った[28]。井上社長は接続の保証を理由に他社モデムを認定せず、自社が用意したモデムを使ってもらう方針を明言した[29]。無条件にマージンが落ちる構造をヤフーの株価維持対策ではないかと指摘する向き[30]に対し、孫社長は、ヤフーがコストをかけて利用客を獲得している以上マージンは安いくらいだと反論した[31]。2002年4月にはモデム販売から加入者獲得インセンティブ等のモデルへ切り替え[32]、連結売上高は2005年3月期に1177億円、営業利益は601億円へ拡大した[33]

  • 日経ビジネス 2002年2月11日号「巨額負債圧縮の切り札か ヤフーBBがつまずけば、事業売却=解体しかない」(日経BP社)
    • [28]モデムをスターターキットに仕立てBBテクノロジーへ卸し1台ごとにマージンを取る収益構造
    • [29]井上社長 接続保証を理由に他社モデムを認定しない方針を明言
    • [30]無条件にマージンが落ちる構造をヤフーの株価維持対策と指摘する声
    • [31]孫社長 コストをかけて利用客を獲得している以上マージンは安いくらいだと反論
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [32]2002年4月 Yahoo! BBのビジネスモデルをモデム販売から加入者獲得インセンティブ等へ変更
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [33]連結売上高 2005年3月期1177億円・営業利益602億円

2003年1月に国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」を[34]、同年7月には有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始した[35]。2003年10月、ヤフーは東京証券取引所市場第一部へ上場した[36]。当時の時価総額は3兆円で東証全体の1%を占め、22四半期連続の増収増益[37]を続けていた。従業員は約800人、平均年齢は31歳[38]で、評価期間を3か月で区切って四半期ごとに目標設定と評価を繰り返す人事制度[39]を敷いた。利用者数はインターネット利用者の8割にあたる約2100万人に達し、直近決算では楽天に売上高で6倍、営業利益で9倍の差[40]をつけていた。

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [34]2003年1月 国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」を開始
    • [35]2003年7月 有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始
    • [36]2003年10月 東京証券取引所市場第一部へ上場
  • 週刊東洋経済 2003年11月22日号「YAHOO!の人事大研究 ヤフー時価総額3兆円 強さの秘密」
    • [37]上場時の時価総額3兆円・東証全体の1%・22四半期連続の増収増益
    • [38]従業員約800人・平均年齢31歳
    • [39]評価期間を四半期で区切る目標管理制度
    • [40]利用者約2100万人(ネット利用者の8割)・楽天比で売上高6倍・営業利益9倍
  • 日経ビジネス 2002年2月11日号「巨額負債圧縮の切り札か ヤフーBBがつまずけば、事業売却=解体しかない」(日経BP社)
    • [23]ネット不況でインターネット広告による収入が急落
    • [25]増資・社債発行が困難ななか巨額の営業CFを稼げる新サービスはYahoo! BBのみ
    • [27]BBテクノロジーが通信インフラ、中核会社のヤフーがサービスを提供
    • [28]モデムをスターターキットに仕立てBBテクノロジーへ卸し1台ごとにマージンを取る収益構造
    • [29]井上社長 接続保証を理由に他社モデムを認定しない方針を明言
    • [30]無条件にマージンが落ちる構造をヤフーの株価維持対策と指摘する声
    • [31]孫社長 コストをかけて利用客を獲得している以上マージンは安いくらいだと反論
  • 日経ビジネス 2002年2月11日号「特集 ソフトバンク宴の後始末」(日経BP社)
    • [24]孫社長 2002年1月の中期経営計画説明会でブロードバンドのナンバーワン企業になると宣言
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [26]2001年9月 ブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスを開始
    • [32]2002年4月 Yahoo! BBのビジネスモデルをモデム販売から加入者獲得インセンティブ等へ変更
    • [34]2003年1月 国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」を開始
    • [35]2003年7月 有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始
    • [36]2003年10月 東京証券取引所市場第一部へ上場
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [33]連結売上高 2005年3月期1177億円・営業利益602億円
  • 週刊東洋経済 2003年11月22日号「YAHOO!の人事大研究 ヤフー時価総額3兆円 強さの秘密」
    • [37]上場時の時価総額3兆円・東証全体の1%・22四半期連続の増収増益
    • [38]従業員約800人・平均年齢31歳
    • [39]評価期間を四半期で区切る目標管理制度
    • [40]利用者約2100万人(ネット利用者の8割)・楽天比で売上高6倍・営業利益9倍

2004年〜 1日10億ページビューの換金装置と、PCに最適化しすぎた16年

LINEヤフーの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2004年 東京都主税局と全国初の「インターネット公売」を実施
  2. 2006年 ソフトバンクと携帯電話事業で業務提携に合意
  3. 2009年 3期連続で売上成長が低迷
  4. 2009年 GyaOの株式を取得
  5. 2010年 検索エンジンをGoogleに変更

IDと有料会員による集客の囲い込みと収益化

2004年9月中間期の売上高は前年同期比54%増の509億円、営業利益も54%増の271億円[41]となり、営業利益率は第1四半期の55.0%から第2四半期に51.8%へ下がった[42]。井上社長は、ネットビジネスのコストは大半が固定費でそれを超えればほとんどが利益になる[43]と説明し、次の成長へ向けた足場固めのために利益率の低下を受け入れると述べた。大型台風が日本列島を直撃した2004年10月20日、1日のアクセス数は初めて10億ページビューを突破した[44]。ヤフーメールの月1回以上の利用者は同年9月末で819万人にのぼり、国内最大の無料メール[45]になっていた。

  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [41]2004年9月中間期 売上高509億円(前年同期比54%増)・営業利益271億円(同54%増)
    • [42]営業利益率 第1四半期55.0%→第2四半期51.8%
    • [43]井上社長 ネットビジネスのコストは大半が固定費で超えればほとんどが利益
    • [44]2004年10月20日 1日のアクセス数が初めて10億ページビューを突破
    • [45]ヤフーメールの月1回以上利用者 2004年9月末819万人・国内最大の無料メール

集客を利益へ変える仕組みの中心に置いたのが利用者ID[46]だった。IDを取得した利用者は取得していない利用者に比べてアクセス数が4倍多く[47]、掲示板やメールなどの無料サービスを入り口に囲い込む設計になっていた。無料に飽き足りない層は月額294円の有料会員「Yahoo!プレミアム」へ誘導され、会員数は2004年9月末で447万人[48]に達した。ショッピングも2004年9月末でストア数2416店舗、月間取扱高は約60億円まで伸び[49]、同年9月には楽天に遅れていたポイント制を導入した[50]。井上社長は、一時的に部門赤字になってもよいとして、出店拡大へ向けた営業とサポート体制の短期強化を優先した[51]

  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [46]集客を利益へ変える仕組みの中心は利用者ID
    • [47]ID取得者は未取得者に比べアクセス数が4倍
    • [48]有料会員「Yahoo!プレミアム」月額294円・2004年9月末447万人
    • [49]2004年9月末 ショッピングのストア数2416店舗・月間取扱高約60億円
    • [50]2004年9月 楽天に遅れてポイント制を導入
    • [51]井上社長 一時的な部門赤字を容認し営業・サポート体制の短期強化を優先

集客の立地を生かす形で、外部企業との提携も広げた[52]。旅行ではJTB、チケットではぴあ、保険ではエーオン、就職情報ではリクルートと組み[53]、求人情報サイトやアルバイト求人に特化した合弁会社を設けた。2004年7月には東京都主税局とともに全国で初めての「インターネット公売」を実施し[54]、第1回には約3000人の参加申し込みがあって売却額は当初見積価格の約7倍にあたる631万円[55]となった。2006年3月にはソフトバンクと携帯電話事業に関する業務提携で合意し[56]、2007年4月には「Yahoo! JAPAN研究所」を設立した[57]。2006年3月期の連結では、広告事業が売上高683億円・営業利益372億円、オークションや有料会員を含むパーソナルサービス事業が売上高610億円・営業利益379億円を稼いだ[58]

  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [52]各業界の有力企業との戦略的提携を拡大
    • [53]JTB・ぴあ・エーオン・リクルートとの提携
    • [55]第1回インターネット公売 約3000人が参加申込・売却額631万円(当初見積価格の約7倍)
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [54]2004年7月 東京都主税局とともに全国初の「インターネット公売」を実施
    • [56]2006年3月 ソフトバンクと携帯電話事業に関する業務提携で合意
    • [57]2007年4月 「Yahoo! JAPAN研究所」を設立
  • ヤフー 有価証券報告書(連結セグメント情報)
    • [58]2006年3月期 広告事業 売上683億円・営業利益372億円/パーソナルサービス事業 売上610億円・営業利益379億円
  • 週刊東洋経済 2004年11月6日号「熱いぞ!ネット企業 ヤフー、楽天、グーグルのすべて」
    • [41]2004年9月中間期 売上高509億円(前年同期比54%増)・営業利益271億円(同54%増)
    • [42]営業利益率 第1四半期55.0%→第2四半期51.8%
    • [43]井上社長 ネットビジネスのコストは大半が固定費で超えればほとんどが利益
    • [44]2004年10月20日 1日のアクセス数が初めて10億ページビューを突破
    • [45]ヤフーメールの月1回以上利用者 2004年9月末819万人・国内最大の無料メール
    • [46]集客を利益へ変える仕組みの中心は利用者ID
    • [47]ID取得者は未取得者に比べアクセス数が4倍
    • [48]有料会員「Yahoo!プレミアム」月額294円・2004年9月末447万人
    • [49]2004年9月末 ショッピングのストア数2416店舗・月間取扱高約60億円
    • [50]2004年9月 楽天に遅れてポイント制を導入
    • [51]井上社長 一時的な部門赤字を容認し営業・サポート体制の短期強化を優先
    • [52]各業界の有力企業との戦略的提携を拡大
    • [53]JTB・ぴあ・エーオン・リクルートとの提携
    • [55]第1回インターネット公売 約3000人が参加申込・売却額631万円(当初見積価格の約7倍)
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [54]2004年7月 東京都主税局とともに全国初の「インターネット公売」を実施
    • [56]2006年3月 ソフトバンクと携帯電話事業に関する業務提携で合意
    • [57]2007年4月 「Yahoo! JAPAN研究所」を設立
  • ヤフー 有価証券報告書(連結セグメント情報)
    • [58]2006年3月期 広告事業 売上683億円・営業利益372億円/パーソナルサービス事業 売上610億円・営業利益379億円

広告事業の独走と、検索エンジンを外部へ委ねた判断

広告事業は2009年3月期に売上高1638億円と前期比25%増、営業利益734億円と同13.5%増[59]を記録し、全売上高の5割強を占める最大の収益部門[60]になった。同じ期に電通とリクルートの営業利益がおよそ3割減となるなか、ヤフーは過去最高益を更新した[61]。利用者数は月間5000万人でネット利用者の約85%[62]が何らかの形でヤフーを使い、1日平均15億ページビューを稼いで、有力な競合サイトに利用者数で2倍、ページビューで10倍程度の差[63]をつけた。連結の営業利益は2009年3月期に1346億円、2011年3月期には1596億円へ積み上がった[64]

  • 週刊東洋経済 2009年6月13日号「無傷のヤフー 気づけば、広告の“覇者”」
    • [59]2009年3月期 広告事業 売上高1638億円(前期比25%増)・営業利益734億円(同13.5%増)
    • [60]広告事業が全売上高の5割強を占める最大の収益部門
    • [61]同期の電通・リクルートは営業利益が約3割減、ヤフーは過去最高益
    • [62]利用者 月間5000万人・ネット利用者の約85%
    • [63]1日平均15億ページビュー・競合との差は利用者数2倍/ページビュー10倍
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [64]連結営業利益 2009年3月期1346億円→2011年3月期1596億円

2007年からは自前主義と利用者の囲い込みを改め、他社サイトとの提携を強めるオープン化戦略へ転じた[65]。既存メディアから記事の提供を受ける代わりに提供元へのリンクを置いて送客し、提供元サイトへ広告も配信する仕組みで、毎日新聞はサイト利用者の5割、産経新聞は9割をヤフーからの送客に頼った[66]。記事提供元へ支払う情報提供料は1クリック当たり数銭にとどまった[67]が、単独では広告を集めにくい既存メディアにとって提供しない選択は取りにくかった。井上社長は、ヤフーはメディア企業ではなくIT企業だと認識している[68]と述べ、自社を情報の発信者ではなく基盤の提供者と見なした。

  • 週刊東洋経済 2008年7月19日号「SPECIAL INTERVIEW 井上雅博 ヤフージャパン社長」
    • [65]2007年からオープン化戦略へ転換(自前主義・囲い込みからの転換)
    • [68]井上社長「ヤフーはメディア企業でなくIT企業だと認識している」
  • 週刊東洋経済 2009年6月13日号「無傷のヤフー 気づけば、広告の“覇者”」
    • [66]毎日新聞はサイト利用者の5割、産経新聞は9割をヤフーからの送客に依存
    • [67]記事提供元への情報提供料は1クリック当たり数銭

2010年7月、ヤフーは「Yahoo! JAPAN」の検索サービスでグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムを採用し[69]、あわせてグーグルへのデータ提供を決めた。ライセンス元の米ヤフーが2009年7月に自社の検索エンジンと広告配信システムの開発を断念した[70]ことが背景にあり、井上社長は日本語の扱いでグーグルが一歩先を行っていると判断した[71]理由を挙げた。当時の検索シェアはヤフーが6割弱、グーグルが4割弱[72]で、両社が同じ検索エンジンを使うことでグーグルは日本市場の約9割を握った[73]。ヤフーは公正取引委員会に独占禁止法上の問題はないと確認したと表明した[74]が、業界団体ICOMPは提携に反対する声明を出した[75]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [69]2010年7月 グーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、グーグルへのデータ提供を決定
  • 週刊東洋経済 2010年8月7日号「ヤフーとグーグル提携 “独占”体制に懸念の声」
    • [70]米ヤフーは2009年7月に自社検索エンジン・広告配信システムの開発を断念
    • [71]井上社長「日本語の扱いでグーグルが一歩先を行っている」
    • [72]当時の検索シェア ヤフー6割弱・グーグル4割弱
    • [73]提携でグーグルが日本の検索市場の約9割を握る
    • [74]公正取引委員会に独占禁止法上の問題はないと確認したと表明
    • [75]業界団体ICOMPが提携反対の声明を発表
  • 週刊東洋経済 2009年6月13日号「無傷のヤフー 気づけば、広告の“覇者”」
    • [59]2009年3月期 広告事業 売上高1638億円(前期比25%増)・営業利益734億円(同13.5%増)
    • [60]広告事業が全売上高の5割強を占める最大の収益部門
    • [61]同期の電通・リクルートは営業利益が約3割減、ヤフーは過去最高益
    • [62]利用者 月間5000万人・ネット利用者の約85%
    • [63]1日平均15億ページビュー・競合との差は利用者数2倍/ページビュー10倍
    • [66]毎日新聞はサイト利用者の5割、産経新聞は9割をヤフーからの送客に依存
    • [67]記事提供元への情報提供料は1クリック当たり数銭
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [64]連結営業利益 2009年3月期1346億円→2011年3月期1596億円
  • 週刊東洋経済 2008年7月19日号「SPECIAL INTERVIEW 井上雅博 ヤフージャパン社長」
    • [65]2007年からオープン化戦略へ転換(自前主義・囲い込みからの転換)
    • [68]井上社長「ヤフーはメディア企業でなくIT企業だと認識している」
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [69]2010年7月 グーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、グーグルへのデータ提供を決定
  • 週刊東洋経済 2010年8月7日号「ヤフーとグーグル提携 “独占”体制に懸念の声」
    • [70]米ヤフーは2009年7月に自社検索エンジン・広告配信システムの開発を断念
    • [71]井上社長「日本語の扱いでグーグルが一歩先を行っている」
    • [72]当時の検索シェア ヤフー6割弱・グーグル4割弱
    • [73]提携でグーグルが日本の検索市場の約9割を握る
    • [74]公正取引委員会に独占禁止法上の問題はないと確認したと表明
    • [75]業界団体ICOMPが提携反対の声明を発表

PCへの最適化がもたらした成長の鈍化と、埋もれた人材

2000年9月、ヤフーは携帯端末へのインターネットサービス拡充のためピー・アイ・エム株式会社を吸収合併し[76]、その子会社だった電脳隊を傘下へ収めた。大学3年だった1995年に仲間と電脳隊を起こした川邊健太郎[77]は、2000年の売却とともにヤフーへ入社し、2018年にヤフー社長へ就いた[78]。2012年4月の経営陣刷新では、川邊氏がCOO、村上臣氏がチーフモバイルオフィサーに就いた[79]宮坂学氏が入社したのは事業開始の約1年後にあたる1997年6月で、当時の社員は40人程度、オフィスは東京都中央区のソフトバンク本社の一角を間借りしていた[80]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [76]2000年9月 ピー・アイ・エム㈱を吸収合併し子会社の電脳隊を子会社化
  • 週刊東洋経済 2026年4月4日号「スペシャルインタビュー LINEヤフー会長 川邊健太郎」
    • [77]川邊健太郎氏 1995年に電脳隊を起業
    • [78]川邊健太郎氏 2000年にヤフー入社・2018年にヤフー社長
  • ヤフー 有価証券報告書 第18期(2013年3月期)【役員の状況】
    • [79]2012年4月 川邊健太郎氏COO・村上臣氏チーフモバイルオフィサー
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [80]宮坂学氏 1997年6月入社・当時の社員は40人程度でソフトバンク本社の一角を間借り

井上社長の在任は1996年7月から2012年3月までの約16年に及んだ[81]。パソコン上の月間ページビューは500億を超え[82]、初心者から熟練者まで幅広く使われる地位を保った。2005年前後の第2次ネットバブルでライブドアや楽天がテレビ局の買収に動いたのも、ヤフーのようなポータルサイトになりたいという思いが強かったため[83]で、どのネット企業も追いつけなかった。しかしスマートフォンでは各種アプリの並ぶ画面自体がポータルの役割を果たすため、ポータルサイトを経由する必要が薄れ[84]、ヤフーは中抜きされる危険を抱えた。連結売上高は2009年3月期の2657億円から2012年3月期の3020億円まで3年で14%の増加[85]にとどまり、営業利益率5割超[86]を保ちながらも成長の角度は緩んだ。

  • ヤフー 有価証券報告書 第18期(2013年3月期)【役員の状況】
    • [81]井上雅博氏の社長在任 1996年7月〜2012年3月の約16年
  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [82]パソコン上の月間ページビューは500億超
    • [83]第2次ネットバブルでライブドア・楽天がテレビ局買収に動いた背景は「ヤフーに肩を並べたい」という思い
    • [84]スマホでは画面自体がポータルの役割を果たし、ポータルサイトが中抜きされる危険
    • [86]営業利益率5割超
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [85]連結売上高 2009年3月期2657億円→2012年3月期3020億円(3年で14%増)
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [76]2000年9月 ピー・アイ・エム㈱を吸収合併し子会社の電脳隊を子会社化
  • 週刊東洋経済 2026年4月4日号「スペシャルインタビュー LINEヤフー会長 川邊健太郎」
    • [77]川邊健太郎氏 1995年に電脳隊を起業
    • [78]川邊健太郎氏 2000年にヤフー入社・2018年にヤフー社長
  • ヤフー 有価証券報告書 第18期(2013年3月期)【役員の状況】
    • [79]2012年4月 川邊健太郎氏COO・村上臣氏チーフモバイルオフィサー
    • [81]井上雅博氏の社長在任 1996年7月〜2012年3月の約16年
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [80]宮坂学氏 1997年6月入社・当時の社員は40人程度でソフトバンク本社の一角を間借り
  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [82]パソコン上の月間ページビューは500億超
    • [83]第2次ネットバブルでライブドア・楽天がテレビ局買収に動いた背景は「ヤフーに肩を並べたい」という思い
    • [84]スマホでは画面自体がポータルの役割を果たし、ポータルサイトが中抜きされる危険
    • [86]営業利益率5割超
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [85]連結売上高 2009年3月期2657億円→2012年3月期3020億円(3年で14%増)

2012年〜 爆速経営による選択と集中から、外部の強いサービスを資本で束ねる経営へ

LINEヤフーの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2012年 ヤフーの「爆速経営」への転換と宮坂体制の発足 PCポータルの成功体験がスマホ対応の遅れを構造化するなか、ヤフーはなぜ世代交代と意思決定構造の全面刷新を選んだのか
  2. 2013年 ヤフーの「eコマース革命」——出店料無料化による収益構造転換 楽天・Amazonに長年劣勢のEC事業を、なぜ出店料ゼロと引き換えに広告モデルへ作り替えたのか
  3. 2015年 ヤフーによるアスクル連結子会社化と親子上場ガバナンス 物流を持たぬECの限界を埋める提携が、なぜ支配株主と少数株主の対立へ発展したのか
  4. 2018年 PayPayを合弁設立。決済に注力
  5. 2019年 筆頭株主がソフトバンクに異動
  6. 2019年 ヤフーのZホールディングス改称とLINEとの経営統合 PayPayとLINEペイの消耗戦の裏で、なぜ競合統合による防衛的再編を選んだのか
  7. 2019年 ヤフー(Zホールディングス)によるZOZO買収と親子上場 創業者の株式処分ニーズが、なぜ買い手を規定し4000億円の資本再編に発展したのか

宮坂体制の発足と約150サービスの選別

2012年3月2日、新体制への移行を発表した翌日に、宮坂学氏は「爆速でヤフーを変える」と掲げた[87]。刷新は15期連続の増収増益を続けるさなかに発表され、井上社長ら当時の経営陣は会長職などにいっさい就かなかった[88]。社長交代の会見で井上社長は、SNSを使ったことがなく携帯電話もかばんに入れたままだとし、若い世代へバトンタッチするのがよい[89]と述べた。孫社長は平均53歳の経営陣を44歳の宮坂氏を軸とする平均41歳の執行部へ若返らせる[90]と説明し、不安はあるが彼らに賭けると語った[91]。2012年4月に宮坂氏がCEOへ就き、井上氏は同年6月の株主総会で退任した[92]

  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [87]宮坂学氏 2012年3月2日に「爆速でヤフーを変える」と表明
    • [88]15期連続増収増益のさなかの経営陣刷新・旧経営陣は会長職等に就かず
    • [89]井上社長「SNSを使ったことがなく携帯電話もカバンに入れたまま。若い世代にバトンタッチするのがいい」
    • [90]孫社長 平均53歳の経営陣を44歳の宮坂氏を軸とする平均41歳の執行部へ若返らせると説明
    • [91]孫社長「不安はあるが彼らに賭ける」
  • ヤフー 有価証券報告書 第18期(2013年3月期)【役員の状況】
    • [92]2012年4月 宮坂学氏CEO就任・井上雅博氏は同年6月の株主総会で退任

宮坂社長は、成長の過程で増えたチェックリストや承認印が仕事の精度を上げた一方でスピードを落としたとして[93]、本来のスピーディなDNAを取り戻す「爆速」を掲げた。サービスの開発過程では8つあった社内の承認プロセスを2つへ減らし[94]、現場へ権限を委ねた。役員の選定では「スマホが好きな人」を前提に置き[95]、役職は固定的な地位ではなくスマホという新しい映画に見合った配役だと説明した[96]。約150あるサービスのうち本当に支持されているのは20ほどだとして、その責任者に社内から人を引き抜き放題という権限を与えて磨き込む方針[97]を示した。

  • 週刊東洋経済 2012年7月6日号
    • [93]宮坂社長 チェックリストや承認印が精度を上げた一方でスピードを落としたと指摘
  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [94]社内の承認プロセスを8つから2つへ削減
    • [95]宮坂社長 役員選定の前提は「スマホが好きな人」
    • [96]宮坂社長 役職は地位ではなくスマホという新しい映画に見合った「配役」
    • [97]宮坂社長 約150サービスのうち本当に支持されているのは20ほど・責任者に引き抜き放題の権限

宮坂社長はナンバー2・ナンバー3を認めずナンバー1でなければやめるか組むかを迫り、Yahoo!レシピの終了とクックパッドとの提携、CCCとのポイント統合を進めた[98]。自らの存在意義を「課題解決エンジン」と定め直し[99]、強いサービス以外は他社と組む方針を採った。2012年4月にはアスクルとコマース関連事業領域で業務・資本提携を結び[100]、同年8月にYJキャピタルを設立し[101]、10月にはバリューコマースを子会社として日用品通販「LOHACO」を始めた[102]。爆速経営の初年度にあたる2013年3月期の連結売上は3429億円、営業利益1864億円、当期純利益1150億円[103]で、16期連続の増収増益となった[104]

    • [98]宮坂社長 ナンバー1でなければやめるか組むか。Yahoo!レシピ終了とクックパッド提携、CCCとのポイント統合
  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [99]存在意義を「課題解決エンジン」と再定義し強いサービス以外は他社と提携
    • [104]16期連続の増収増益
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [100]2012年4月 アスクル㈱とコマース関連事業領域で業務・資本提携を締結
    • [101]2012年8月 YJキャピタル㈱を設立
    • [102]2012年10月 バリューコマース㈱を子会社化・「LOHACO」を開始
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [103]2013年3月期 連結売上3429億円・営業利益1864億円・当期純利益1150億円
  • 週刊東洋経済 2013年5月2日号「第2特集 爆速ヤフーの突破力」
    • [87]宮坂学氏 2012年3月2日に「爆速でヤフーを変える」と表明
    • [88]15期連続増収増益のさなかの経営陣刷新・旧経営陣は会長職等に就かず
    • [89]井上社長「SNSを使ったことがなく携帯電話もカバンに入れたまま。若い世代にバトンタッチするのがいい」
    • [94]社内の承認プロセスを8つから2つへ削減
    • [99]存在意義を「課題解決エンジン」と再定義し強いサービス以外は他社と提携
    • [104]16期連続の増収増益
    • [90]孫社長 平均53歳の経営陣を44歳の宮坂氏を軸とする平均41歳の執行部へ若返らせると説明
    • [91]孫社長「不安はあるが彼らに賭ける」
  • ヤフー 有価証券報告書 第18期(2013年3月期)【役員の状況】
    • [92]2012年4月 宮坂学氏CEO就任・井上雅博氏は同年6月の株主総会で退任
  • 週刊東洋経済 2012年7月6日号
    • [93]宮坂社長 チェックリストや承認印が精度を上げた一方でスピードを落としたと指摘
    • [95]宮坂社長 役員選定の前提は「スマホが好きな人」
    • [96]宮坂社長 役職は地位ではなくスマホという新しい映画に見合った「配役」
    • [97]宮坂社長 約150サービスのうち本当に支持されているのは20ほど・責任者に引き抜き放題の権限
    • [98]宮坂社長 ナンバー1でなければやめるか組むか。Yahoo!レシピ終了とクックパッド提携、CCCとのポイント統合
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [100]2012年4月 アスクル㈱とコマース関連事業領域で業務・資本提携を締結
    • [101]2012年8月 YJキャピタル㈱を設立
    • [102]2012年10月 バリューコマース㈱を子会社化・「LOHACO」を開始
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [103]2013年3月期 連結売上3429億円・営業利益1864億円・当期純利益1150億円

出店料無料化によるEC再建と、物流を求めたアスクルの連結

2013年10月7日、ヤフーはYahoo!ショッピングの出店初期費用・月額費用・売上高手数料をいずれも取らないと発表し[105]、eコマース事業における新戦略を始めた[106]。発表後2日間でヤフーの時価総額は約3300億円、楽天は約2250億円が失われた[107]。宮坂社長は、後を追いかける側が一番のまねをしてはいけなかったと反省を口にし、同年7月の料金プラン改定も従来の枠内でのルール変更にすぎなかった[108]と認めた。立て直しを託されたのは2012年9月に入社し、2013年7月に執行役員ショッピングカンパニー長へ就いた小澤隆生氏[109]だった。

  • 週刊東洋経済 2013年12月13日号「流通総額で「楽天超え」大胆宣言 ヤフー決死の反撃!」
    • [105]2013年10月7日 出店初期費用・月額費用・売上高手数料の無料化を発表
    • [107]発表後2日間でヤフーの時価総額約3300億円・楽天約2250億円が消失
    • [108]宮坂社長「後を追いかける人が一番のまねをしちゃダメだった」・7月の料金プラン改定も従来の枠内
    • [109]小澤隆生氏 2012年9月入社・2013年7月に執行役員ショッピングカンパニー長
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [106]2013年10月 eコマース事業における新戦略を開始

2013年11月末時点の出店申込件数は8万に達し、既存分と合わせた約10万店は楽天の2.5倍[110]にあたった。ヤフーは2019年度までに国内ネット通販の流通総額で首位に立つと宣言し[111]、手数料をゼロにする代わりに出店者向けのモール内広告で稼ぐ設計へ収益源を組み替えた。取扱商品数は2014年3月の100万点弱から2016年3月に2億点へ膨らみ[112]、楽天と並ぶ水準になった。2015年度の流通総額はLOHACOとの合算で前期比4割増の約3800億円に達したが、ショッピング事業そのものは赤字が続いた[113]

  • 週刊東洋経済 2013年12月13日号「流通総額で「楽天超え」大胆宣言 ヤフー決死の反撃!」
    • [110]2013年11月末の出店申込件数8万・既存分と合わせ約10万店で楽天の2.5倍
    • [111]2019年度までに国内ネット通販の流通総額ナンバーワンを宣言
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [112]取扱商品数 2014年3月100万点弱→2016年3月2億点
    • [113]2015年度の流通総額はLOHACO合算で前期比4割増の約3800億円・ショッピング事業は赤字

ヤフーは2012年4月の業務・資本提携でアスクルへ約329億円を出資し、議決権の約42%を取得した[114]。この提携に基づいてアスクルが日用品通販LOHACOを立ち上げ、ヤフーは議決権42.47%を持つ筆頭株主になった[115]。2015年5月、ヤフーによるIFRS上の連結を機に業務・資本提携契約が更改され[116]、議決権は約45%へ上がった[117]。連結子会社化の初年度にあたる2016年3月期の連結売上は前期の3959億円から6523億円へ拡大し、営業利益2250億円、当期純利益1716億円、連結従業員9177名[118]となった。2016年2月には高級ホテル・旅館や飲食店のネット予約を手がける一休の株式を取得して子会社とし[119]、買収額は当時としては過去最高の1000億円にのぼった[120]。LOHACO事業の営業損益は2018年3月期の93億円を底に赤字が続き[121]、2017年3月期にはコンシューマ事業で災害による損失130億円を計上した[122]

  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [114]2012年4月 アスクルへ約329億円を出資し議決権約42%を取得
    • [118]2016年3月期 連結売上6523億円(前期3959億円)・営業利益2250億円・当期純利益1716億円・連結従業員9177名
    • [122]2017年3月期 コンシューマ事業で災害による損失130億円を計上
    • [115]提携に基づきアスクルがLOHACOを立ち上げ、ヤフーは議決権42.47%の筆頭株主
    • [116]2015年5月 ヤフーによるIFRS連結を契機に業務・資本提携契約を更改
    • [117]アスクルの議決権は約45%へ上昇
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [119]2016年2月 ㈱一休の株式を取得し子会社化
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [120]一休の買収額は当時として過去最高の1000億円
  • アスクル 決算説明資料(LOHACO事業業績 2013年3月期〜2022年3月期)
    • [121]LOHACO事業の営業損益 2018年3月期△93億円を底に赤字が継続
  • 週刊東洋経済 2013年12月13日号「流通総額で「楽天超え」大胆宣言 ヤフー決死の反撃!」
    • [105]2013年10月7日 出店初期費用・月額費用・売上高手数料の無料化を発表
    • [107]発表後2日間でヤフーの時価総額約3300億円・楽天約2250億円が消失
    • [108]宮坂社長「後を追いかける人が一番のまねをしちゃダメだった」・7月の料金プラン改定も従来の枠内
    • [109]小澤隆生氏 2012年9月入社・2013年7月に執行役員ショッピングカンパニー長
    • [110]2013年11月末の出店申込件数8万・既存分と合わせ約10万店で楽天の2.5倍
    • [111]2019年度までに国内ネット通販の流通総額ナンバーワンを宣言
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [106]2013年10月 eコマース事業における新戦略を開始
    • [119]2016年2月 ㈱一休の株式を取得し子会社化
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [112]取扱商品数 2014年3月100万点弱→2016年3月2億点
    • [113]2015年度の流通総額はLOHACO合算で前期比4割増の約3800億円・ショッピング事業は赤字
    • [120]一休の買収額は当時として過去最高の1000億円
  • ヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [114]2012年4月 アスクルへ約329億円を出資し議決権約42%を取得
    • [118]2016年3月期 連結売上6523億円(前期3959億円)・営業利益2250億円・当期純利益1716億円・連結従業員9177名
    • [122]2017年3月期 コンシューマ事業で災害による損失130億円を計上
    • [115]提携に基づきアスクルがLOHACOを立ち上げ、ヤフーは議決権42.47%の筆頭株主
    • [116]2015年5月 ヤフーによるIFRS連結を契機に業務・資本提携契約を更改
    • [117]アスクルの議決権は約45%へ上昇
  • アスクル 決算説明資料(LOHACO事業業績 2013年3月期〜2022年3月期)
    • [121]LOHACO事業の営業損益 2018年3月期△93億円を底に赤字が継続

川邊体制の三領域投資と、支配株主として振る舞った2019年

2018年、川邊健太郎氏が社長に就いた新体制は、EC・ネット広告・モバイル決済の三領域で国内首位に立つ中期戦略を掲げ[123]、新たな挑戦への費用として年間300億円規模の先行投資[124]を打ち出した。内訳は広告を核とするメディア領域に100億円、決済事業の立ち上げに200億円[125]だった。2018年度の営業利益見通しは1300億〜1400億円で3期連続の営業減益にあたり、下限で着地すればここ10年で最も低い利益水準[126]になる計算だった。2018年7月にはソフトバンクとの合弁でPayPay株式会社を設け[127]、同年10月にキャッシュレス決済サービス「PayPay」の提供を始めた[128]

  • 週刊東洋経済 2018年9月1日号「産業リポート ネット最古参・ヤフーの難所」
    • [123]2018年 川邊健太郎氏が社長に就任し、EC・ネット広告・モバイル決済の三領域で国内首位を目指す中期戦略
    • [124]年間300億円規模の新領域投資
    • [125]メディア領域100億円・決済事業200億円の投資内訳
    • [126]2018年度の営業利益見通し1300億〜1400億円・3期連続の営業減益
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [127]2018年7月 ソフトバンクとの合弁でPayPay㈱を設立
    • [128]2018年10月 キャッシュレス決済サービス「PayPay」の提供を開始

2018年11月、ヤフーはアスクルへ、LOHACOをヤフーの直営店にしたい、価格設定と品ぞろえの判断をヤフーが握りたいという意向[129]を伝えた。2019年1月にはLOHACO事業のヤフーへの譲渡を検討するよう要請した[130]が、アスクルは独立役員会と取締役会の審議を経て、2月26日に譲渡の提案を行わないと決めた[131]。6月27日、川邊社長はアスクルを訪れて岩田彰一郎社長に退陣を要求し、8月2日の定時株主総会で再任に反対する意向を表明した[132]。ヤフーとプラスは岩田社長に加えて3人の独立社外取締役の再任にも反対する議決権を事前に行使し、両社の議決権は45.18%と11.64%[133]で合わせて6割に迫った。アスクルはイコールパートナーシップの精神の喪失と上場企業としての独立性の侵害を理由に、提携関係の解消を申し入れる[134]と表明した。

  • 週刊東洋経済 2019年8月3日号「アスクル社長にクビを宣告 「支配株主」ヤフーの蛮行」
    • [129]2018年11月 ヤフーがLOHACOの直営店化と価格・品ぞろえの判断権をアスクルへ伝達
    • [133]ヤフー45.18%・プラス11.64%の議決権で岩田社長と独立社外取締役3人の再任に反対
    • [130]2019年1月 ヤフーがLOHACO事業の譲渡検討を要請
    • [131]2019年2月26日 アスクルは独立役員会と取締役会の審議を経て譲渡の提案を行わないと決定
    • [132]2019年6月27日 川邊社長が岩田彰一郎社長に退陣を要求し株主総会での再任反対を表明
    • [134]アスクルはイコールパートナーシップの精神の喪失と独立性の侵害を理由に提携解消を申し入れ

2019年9月、ヤフーはアパレル通販「ZOZOTOWN」を運営するZOZO[135]の株式の公開買付けを表明し、取得割合を過半の50.1%として連結子会社にした[136]。取得価額は約4007億円で、資金は金融機関5行からの短期借入約4000億円[137]で賄った。前澤友作氏は保有株式の相当部分を金融機関へ担保として差し入れており[138]、公開買付けと同時に退任して、取締役だった澤田宏太郎氏が社長へ就いた[139]。同年10月1日、ヤフーは商号をZホールディングスへ変更して持株会社体制へ移り[140]、11月18日にLINEとの経営統合で基本合意したと発表した[141]。統合は吸収合併ではなく持株会社方式を採り、ソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資する共同出資会社の傘下にZホールディングスが入る構造[142]だった。

  • Zホールディングス 有価証券報告書(連結)
    • [135]ZOZOはファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するアパレルEC
    • [136]ZOZO株式の公開買付けで取得割合50.1%・連結子会社化
    • [137]ZOZO取得価額 約4007億円・金融機関5行からの短期借入約4000億円で調達
    • [139]前澤友作氏の退任と澤田宏太郎氏の社長就任
  • ヤフー TOB関連開示/前澤友作 ZOZO株式担保差入(2019年8月22日)
    • [138]前澤友作氏 保有株式の相当部分を金融機関へ担保差入
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [140]2019年10月 ヤフー㈱をZホールディングス㈱へ商号変更し持株会社体制へ移行
    • [141]2019年11月18日 ZHDとLINEが経営統合の基本合意を発表
    • [142]統合はソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資する中間持株会社の傘下にZHDが入る構造
  • 週刊東洋経済 2018年9月1日号「産業リポート ネット最古参・ヤフーの難所」
    • [123]2018年 川邊健太郎氏が社長に就任し、EC・ネット広告・モバイル決済の三領域で国内首位を目指す中期戦略
    • [124]年間300億円規模の新領域投資
    • [125]メディア領域100億円・決済事業200億円の投資内訳
    • [126]2018年度の営業利益見通し1300億〜1400億円・3期連続の営業減益
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [127]2018年7月 ソフトバンクとの合弁でPayPay㈱を設立
    • [128]2018年10月 キャッシュレス決済サービス「PayPay」の提供を開始
    • [140]2019年10月 ヤフー㈱をZホールディングス㈱へ商号変更し持株会社体制へ移行
  • 週刊東洋経済 2019年8月3日号「アスクル社長にクビを宣告 「支配株主」ヤフーの蛮行」
    • [129]2018年11月 ヤフーがLOHACOの直営店化と価格・品ぞろえの判断権をアスクルへ伝達
    • [133]ヤフー45.18%・プラス11.64%の議決権で岩田社長と独立社外取締役3人の再任に反対
    • [130]2019年1月 ヤフーがLOHACO事業の譲渡検討を要請
    • [131]2019年2月26日 アスクルは独立役員会と取締役会の審議を経て譲渡の提案を行わないと決定
    • [132]2019年6月27日 川邊社長が岩田彰一郎社長に退陣を要求し株主総会での再任反対を表明
    • [134]アスクルはイコールパートナーシップの精神の喪失と独立性の侵害を理由に提携解消を申し入れ
  • Zホールディングス 有価証券報告書(連結)
    • [135]ZOZOはファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するアパレルEC
    • [136]ZOZO株式の公開買付けで取得割合50.1%・連結子会社化
    • [137]ZOZO取得価額 約4007億円・金融機関5行からの短期借入約4000億円で調達
    • [139]前澤友作氏の退任と澤田宏太郎氏の社長就任
  • ヤフー TOB関連開示/前澤友作 ZOZO株式担保差入(2019年8月22日)
    • [138]前澤友作氏 保有株式の相当部分を金融機関へ担保差入
    • [141]2019年11月18日 ZHDとLINEが経営統合の基本合意を発表
    • [142]統合はソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資する中間持株会社の傘下にZHDが入る構造

2020年〜 決済の消耗戦を止めたLINE統合と、借り物の構造が招いた統治の代償

LINEヤフーの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2020年 LINEが証券取引所から上場廃止
  2. 2021年 筆頭株主がAHDに異動
  3. 2021年 ヤフーのZホールディングス改称とLINEとの経営統合 PayPayとLINEペイの消耗戦の裏で、なぜ競合統合による防衛的再編を選んだのか
  4. 2021年 出前館の株式を追加取得(取得後41.99%)
  5. 2022年 業績不振による経営体制の変更
  6. 2022年 PayPayを子会社化
  7. 2023年 Zホールディングス・ヤフー・LINEのグループ再編とLINEヤフー発足(2023年成立) なぜ経営統合からわずか2年でグループ5社の再編に踏み切り、意思決定を一本化したのか?

決済の消耗戦を止めた資本統合と、ブランドの買い戻し

PayPayとLINEペイは大規模な還元を競い合い、PayPayは2018年の「100億円あげちゃう」キャンペーンで一気に知名度を高めた[143]。しかしキャンペーン費用は重く、PayPayは2019年度上期に営業損益で345億円の赤字を出した[144]。統合の直前、ヤフーの国内月間利用者は約6700万人、LINEは約8200万人[145]にのぼり、決済で最大の競合同士が同じ資本の下に入る形になった。2019年12月にLINE株式会社との経営統合に関する最終合意書を締結し[146]、2021年2月には主要株主である筆頭株主が、ソフトバンクとNAVERが半数ずつ出資するAホールディングスへ移った[147]。2021年3月、LINEとの経営統合が完了してLINEは子会社となり[148]、Aホールディングスの持株比率は65.3%に達した[149]

  • 週刊東洋経済 2019年11月30日号「深層リポート ヤフー・LINEが統合 国内ガリバー飛躍の条件」
    • [143]2018年の「100億円あげちゃう」キャンペーンで一気に知名度を高めた
    • [144]PayPayの2019年度上期 営業損益345億円の赤字
    • [145]ヤフーの国内月間利用者 約6700万人/LINE 約8200万人
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [146]2019年12月 LINE㈱との経営統合に関する最終合意書を締結
    • [147]2021年2月 主要株主である筆頭株主がAホールディングス㈱へ異動(ソフトバンクとNAVERが半数ずつ出資)
    • [148]2021年3月 LINE㈱との経営統合が完了し子会社化
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第26期(2021年3月期)【大株主の状況】
    • [149]2021年3月末 Aホールディングスの持株比率65.3%

統合を映して連結従業員数は2020年3月期の14,168名から2021年3月期に22,531名へ増え、連結売上高は1兆529億円から1兆2058億円へ拡大した[150]。2021年3月末にPayPayの登録ユーザー数は3,800万人を超え[151]、LINEの日本国内の月間アクティブユーザー数は2022年3月期末で約9,200万人[152]だった。国内で200を超えるサービスを提供し、国内総利用者数3億超、グループ従業員2.3万人を擁する国内最大規模のインターネットサービス企業グループ[153]になった。統合完了時の会見では、5年間で5000億円をAIへ投じ、2023年度に売上高2兆円を目指す方針[154]を掲げた。

  • Zホールディングス 有価証券報告書(連結)
    • [150]連結従業員 2020年3月期14,168名→2021年3月期22,531名/連結売上 1兆529億円→1兆2058億円
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第26期(2021年3月期)
    • [151]2021年3月31日 PayPayの登録ユーザー数3,800万人突破
    • [153]国内200超のサービス・国内総利用者数3億超・グループ従業員2.3万人
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第27期(2022年3月期)
    • [152]LINEの日本国内の月間アクティブユーザー数 約9,200万人(2022年3月期)
    • [154]5年間で5000億円のAI投資・2023年度に売上高2兆円という方針

2021年9月、Oath Inc.およびOath Holdings Inc.との間で、日本におけるヤフージャパンブランドの買取とヤフージャパンライセンス契約の終了を合意する最終契約を結んだ[155]。海外では「ヤフー」ブランドで事業ができないというライセンス上の制約[156]が、設立から25年を経て解けた。2018年3月末に35.6%を保有していた米Altaba[157](旧米Yahoo)は2019年3月末の大株主から姿を消し、代わってソフトバンクグループジャパンが36.1%、ソフトバンク株式会社が12.1%を持った[158]。2022年10月にはPayPay株式会社を子会社とし[159]、あわせて「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」を統合した[160]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [155]2021年9月 Oath Inc.らとヤフージャパンブランドの買取・ライセンス契約終了の最終契約を締結
    • [159]2022年10月 PayPay㈱を子会社化
    • [160]2022年10月 「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」を統合
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [156]米ヤフーとのライセンス契約により「ヤフー」ブランドでの海外事業が不可
  • ヤフー 有価証券報告書(大株主の状況)
    • [157]2018年3月末 ALTABA INC.がヤフー株式の35.6%を保有
    • [158]2019年3月末 大株主はソフトバンクグループジャパン36.1%・ソフトバンク㈱12.1%(Altabaは消滅)
  • 週刊東洋経済 2019年11月30日号「深層リポート ヤフー・LINEが統合 国内ガリバー飛躍の条件」
    • [143]2018年の「100億円あげちゃう」キャンペーンで一気に知名度を高めた
    • [144]PayPayの2019年度上期 営業損益345億円の赤字
    • [145]ヤフーの国内月間利用者 約6700万人/LINE 約8200万人
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [146]2019年12月 LINE㈱との経営統合に関する最終合意書を締結
    • [147]2021年2月 主要株主である筆頭株主がAホールディングス㈱へ異動(ソフトバンクとNAVERが半数ずつ出資)
    • [148]2021年3月 LINE㈱との経営統合が完了し子会社化
    • [155]2021年9月 Oath Inc.らとヤフージャパンブランドの買取・ライセンス契約終了の最終契約を締結
    • [159]2022年10月 PayPay㈱を子会社化
    • [160]2022年10月 「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」を統合
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第26期(2021年3月期)【大株主の状況】
    • [149]2021年3月末 Aホールディングスの持株比率65.3%
  • Zホールディングス 有価証券報告書(連結)
    • [150]連結従業員 2020年3月期14,168名→2021年3月期22,531名/連結売上 1兆529億円→1兆2058億円
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第26期(2021年3月期)
    • [151]2021年3月31日 PayPayの登録ユーザー数3,800万人突破
    • [153]国内200超のサービス・国内総利用者数3億超・グループ従業員2.3万人
  • Zホールディングス 有価証券報告書 第27期(2022年3月期)
    • [152]LINEの日本国内の月間アクティブユーザー数 約9,200万人(2022年3月期)
    • [154]5年間で5000億円のAI投資・2023年度に売上高2兆円という方針
  • 週刊東洋経済 2016年7月2日号「巻頭特集 ヤフージャパン 21年目の再始動」
    • [156]米ヤフーとのライセンス契約により「ヤフー」ブランドでの海外事業が不可
  • ヤフー 有価証券報告書(大株主の状況)
    • [157]2018年3月末 ALTABA INC.がヤフー株式の35.6%を保有
    • [158]2019年3月末 大株主はソフトバンクグループジャパン36.1%・ソフトバンク㈱12.1%(Altabaは消滅)

法人格の一本化と、外部依存が露呈した情報漏えい

2023年4月28日、Zホールディングスはグループ5社の合併と新商号「LINEヤフー」、効力発生日を同年10月1日とすることを発表した[161]。法的にはZホールディングスを吸収合併存続会社としてヤフー・Z Entertainment・Zデータを吸収合併し、LINEを吸収分割会社、Zホールディングスを吸収分割承継会社とする会社分割[162]を組み合わせた。出澤剛社長は、法人格の違いがハードルになり、データ活用も想定より難易度が高かった[163]と振り返った。重複する事業を残したまま連携してきた状態を改め、合併によってプロダクトを軸にした意思決定と統廃合を進める狙い[164]だった。

    • [161]2023年4月28日 5社の合併と新商号「LINEヤフー」・効力発生日2023年10月1日を発表
    • [163]出澤剛社長 法人格の違いがハードルになりデータ活用も想定より難易度が高かった
    • [164]重複事業を残したまま連携してきた状態を改め、合併でプロダクトファーストの意思決定と統廃合を進める狙い
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第29期(2024年3月期)【企業結合等関係】
    • [162]ZHDを吸収合併存続会社としヤフー・Z Entertainment・Zデータを吸収合併、LINEを吸収分割会社とする会社分割

2023年10月1日、Zホールディングス・LINE・ヤフーを中心としたグループ内再編によりLINEヤフー株式会社が発足し[165]、同時に「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のアカウント連携を始めた[166]。Co-CEO体制は解消され、出澤剛氏が社長兼CEOとして意思決定を一本化した[167]。同年12月にはLINE・ヤフー・PayPayの新たな有料会員制サービス「LYPプレミアム」を始めた[168]。しかし発足の翌月にあたる11月27日、委託先パソコンのマルウェア感染を発端に最大約44万件の利用情報などが漏えいした可能性を公表した[169]

漏えいはNAVER子会社の業務委託先がマルウェアに感染したことに端を発し[170]、旧LINEとNAVER側でシステムの認証基盤が共通化されていた[171]ために被害が及んだ。漏えい件数は約51万件に膨らみ、総務省はこのうち2万件以上が電気通信事業法上の「通信の秘密」の漏えいにあたる[172]と判断した。2024年3月5日、総務省は通信の秘密の保護とサイバーセキュリティの確保に係る措置として行政指導を行い[173]、NAVERとのシステム切り離しやグループ全体のセキュリティガバナンス体制の強化、親会社を含む経営体制の見直しの検討まで求めた[174]。Aホールディングスにはソフトバンクとネイバーが50%ずつ出資し、同社がLINEヤフーに約64.4%を出資する[175]構造にあり、総務省は同年4月16日にも二度目の行政指導を行った[176]

再編後の収益構造と、戦略事業の比重の高まり

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移った[177]。同年10月のPayPay子会社化に伴う企業結合に係る再測定益1565億円を含め、2023年3月期の営業利益は3145億円へ膨らんだ[178]。翌2024年3月期の営業利益は2081億円に戻り、決済と金融を含む戦略事業の営業損益は315億円の赤字[179]となった。2025年3月期には売上高1兆9174億円、営業利益3150億円、親会社株主に帰属する当期純利益1534億円を計上し[180]、連結従業員数は2023年3月期の28,385名から27,003名へ減った[181]

  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [177]2022年4月 東京証券取引所プライム市場へ移行
  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [178]2023年3月期 企業結合に係る再測定益1565億円・営業利益3145億円
    • [180]2025年3月期 売上高1兆9174億円・営業利益3150億円・親会社株主に帰属する当期純利益1534億円
    • [181]連結従業員数 2023年3月期28,385名→2025年3月期27,003名
  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結セグメント情報)
    • [179]2024年3月期 営業利益2,082億円・戦略事業の営業損益△315億円

2026年3月期の売上高は2兆363億円、営業利益は3413億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1936億円[182]となり、統合完了時に掲げた売上高2兆円をこの期に超えた[183]。セグメント別の売上収益はコマース事業8548億円、メディア事業7293億円、戦略事業4422億円[184]で、戦略事業は2021年3月期の855億円から5倍を超える規模になった[185]。営業利益はメディア事業2108億円が最も大きく、コマース事業873億円、戦略事業684億円[186]が続いた。連結従業員数は29,863名で、うち臨時雇用者は11,490名[187]だった。

  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [182]2026年3月期 売上高2兆363億円・営業利益3413億円・親会社株主に帰属する当期純利益1,937億円
    • [187]2026年3月期 連結従業員数29,863名・臨時雇用者11,490名
    • [183]統合完了時に掲げた2023年度売上高2兆円の目標を2026年3月期に達成
  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結セグメント情報)
    • [184]2026年3月期セグメント売上 コマース8548億円・メディア7293億円・戦略4422億円
    • [185]戦略事業の売上 2021年3月期855億円→2026年3月期4422億円
    • [186]2026年3月期セグメント営業利益 メディア2108億円・コマース873億円・戦略684億円
  • LINEヤフー 有価証券報告書 第30期(2025年3月期)【沿革】
    • [177]2022年4月 東京証券取引所プライム市場へ移行
  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結)
    • [178]2023年3月期 企業結合に係る再測定益1565億円・営業利益3145億円
    • [180]2025年3月期 売上高1兆9174億円・営業利益3150億円・親会社株主に帰属する当期純利益1534億円
    • [181]連結従業員数 2023年3月期28,385名→2025年3月期27,003名
    • [182]2026年3月期 売上高2兆363億円・営業利益3413億円・親会社株主に帰属する当期純利益1,937億円
    • [187]2026年3月期 連結従業員数29,863名・臨時雇用者11,490名
  • LINEヤフー 有価証券報告書(連結セグメント情報)
    • [179]2024年3月期 営業利益2,082億円・戦略事業の営業損益△315億円
    • [184]2026年3月期セグメント売上 コマース8548億円・メディア7293億円・戦略4422億円
    • [185]戦略事業の売上 2021年3月期855億円→2026年3月期4422億円
    • [186]2026年3月期セグメント営業利益 メディア2108億円・コマース873億円・戦略684億円
    • [183]統合完了時に掲げた2023年度売上高2兆円の目標を2026年3月期に達成

LINEヤフーの沿革1996〜2023年における主な出来事を抜粋

年月社長・CEO出来事重要度
井上雅博ヤフーを設立
井上雅博検索サービスYahoo! Japanのサービス開始
井上雅博株式を店頭登録
井上雅博ヤフーのYahoo!ショッピング・Yahoo!オークション同時展開と分かれたECの明暗同じ集客基盤から出した二事業が、なぜ対照的な軌跡をたどったのか 詳細を読む★★★
井上雅博ピーアイエム(電脳隊)を吸収合併
井上雅博「Yahoo!オークション」で本人確認と補償制度を有料化
井上雅博ヤフーのYahoo! BB参入とモデム販売収入への傾斜広告で稼ぐ高収益ポータルは、なぜソフトバンクのADSL賭博で低採算のハード販売を抱え込んだのか 詳細を読む★★★
井上雅博国内初の個人間クレジット決済「Yahoo!ペイメント」を開始
井上雅博有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始
井上雅博東京証券取引所第1部に株式上場
井上雅博東京都主税局と全国初の「インターネット公売」を実施
井上雅博ソフトバンクと携帯電話事業で業務提携に合意
井上雅博3期連続で売上成長が低迷
井上雅博GyaOの株式を取得
井上雅博検索エンジンをGoogleに変更★★
宮坂学ヤフーの「爆速経営」への転換と宮坂体制の発足PCポータルの成功体験がスマホ対応の遅れを構造化するなか、ヤフーはなぜ世代交代と意思決定構造の全面刷新を選んだのか 詳細を読む★★★
宮坂学バリューコマースを子会社化し「LOHACO」を開始
宮坂学ヤフーの「eコマース革命」——出店料無料化による収益構造転換楽天・Amazonに長年劣勢のEC事業を、なぜ出店料ゼロと引き換えに広告モデルへ作り替えたのか 詳細を読む★★★
宮坂学ヤフーによるアスクル連結子会社化と親子上場ガバナンス物流を持たぬECの限界を埋める提携が、なぜ支配株主と少数株主の対立へ発展したのか 詳細を読む★★★
宮坂学一休を買収
川邊健太郎PayPayを合弁設立。決済に注力★★
川邊健太郎筆頭株主がソフトバンクに異動★★
川邊健太郎ヤフーのZホールディングス改称とLINEとの経営統合PayPayとLINEペイの消耗戦の裏で、なぜ競合統合による防衛的再編を選んだのか 詳細を読む★★★
川邊健太郎ヤフー(Zホールディングス)によるZOZO買収と親子上場創業者の株式処分ニーズが、なぜ買い手を規定し4000億円の資本再編に発展したのか 詳細を読む★★★
川邊健太郎LINEが証券取引所から上場廃止★★
川邊健太郎筆頭株主がAHDに異動★★
川邊健太郎ヤフーのZホールディングス改称とLINEとの経営統合PayPayとLINEペイの消耗戦の裏で、なぜ競合統合による防衛的再編を選んだのか 詳細を読む★★★
川邊健太郎出前館の株式を追加取得(取得後41.99%)
出澤剛業績不振による経営体制の変更★★
出澤剛PayPayを子会社化★★
出澤剛Zホールディングス・ヤフー・LINEのグループ再編とLINEヤフー発足(2023年成立)なぜ経営統合からわずか2年でグループ5社の再編に踏み切り、意思決定を一本化したのか? 詳細を読む★★★
出典・参考

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