2007年〜 創業期 ── ビズリーチによる即戦力人材市場の開拓
- 2007年株式会社ビズリーチ[資本金7百万円]を東京都港区に設立
- 2009年“即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
- 2010年株式会社ルクサ( 現:auコマース&ライフ株式会社) を東京都渋谷区に設立し、LUXA(ルクサ)事業を譲渡
- 2010年セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
- 2012年本社を東京都渋谷区に移転
- 2014年“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
- 2014年事業拡大に伴い、関西オフィスを大阪府大阪市中央区に開設
ビジョナルの業績推移:単体
出所:有価証券報告書等
28歳の南壮一郎氏が日本になかった即戦力転職プラットフォームを起こす
2007年8月、株式会社ビズリーチ(資本金7百万円)が東京都港区に設立された。創業者の南壮一郎氏は当時28歳、モルガン・スタンレー証券の東京支社投資銀行部門に年収約1,000万円で配属された後、スポーツビジネスに携わるため2003年に退職し、2004年から2007年にかけて楽天イーグルスの球団創設準備室でプロ野球参入に従事した経歴を持つ。米国LinkedInが流行しつつあった時期に、自身の転職活動を通じて「30代のプロフェッショナル向けに特化した転職サイトが日本にない」と着眼し、ダイレクトリクルーティング型プラットフォームの構築を構想して起業した。 [1][2]
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [1]2007年8月 株式会社ビズリーチを東京都港区に設立(資本金7百万円)
- [2]創業者は南壮一郎。モルガン・スタンレー証券を経て2004〜2007年に楽天イーグルス(球団創設)に従事し、2007年ビズリーチを起業
設計の核は、求人を年収1,000万円以上、求職者を年収750万円以上に絞り込み、ヘッドハンターや利用企業から成功報酬を徴収するだけでなく、求職者からも課金して登録者の質を担保する点に置かれた。求人広告型でも人材紹介エージェント型でもない層に新しい市場を切り出す試みで、ハイクラス層に特化することで他社との差別化を狙った。求職者から料金を取る転職サービスは当時の日本では珍しく、無料が当たり前だった利用者の意識を変える必要があった。ただし創業直後の2年間、南壮一郎氏の月給は20万円にとどまり、サービスを世に出すまでの開発期間は資金的にも個人的にも厳しい時期だった。
南壮一郎氏自身がエンジニア経験を持たず、フルタイムのエンジニア採用にも苦戦したため、「草ベンチャー」「大人のインターンシップ」という呼称で副業エンジニアを束ねる方針へ切り替えた。本業を別に持つ技術者が夜や週末に開発へ加わる体制で、人件費を抑えながら開発を進めた。後にCTOとなる竹内真氏も、創業初期は業務委託として開発に参画した一人で、前職でリクナビの開発にJavaで携わった経験を持っていた。こうした布陣のもと、約2カ月の開発期間で2009年4月にBizReachのサービス提供開始にこぎつけた。 [3]
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [3]2009年4月 “即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [1]2007年8月 株式会社ビズリーチを東京都港区に設立(資本金7百万円)
- [3]2009年4月 “即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
- [2]創業者は南壮一郎。モルガン・スタンレー証券を経て2004〜2007年に楽天イーグルス(球団創設)に従事し、2007年ビズリーチを起業
2010年の2.2億円調達と LUXA 売却益によるテレビCM原資の確保
2010年3月時点で、ビズリーチは求職者会員16,132名(年収750万円以上限定)、ヘッドハンターの登録者数292名、求人2,001件(年収1,000万円以上限定)の規模に達した。同月、ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合から約2.2億円の第三者割当増資を受け、リーマンショック明けの当時としてはまとまった調達となった。資金用途はマーケティングと営業への投資で、2011年4月までに求職者会員7万名という目標を設定したが、実績は4万名にとどまり計画未達のまま2012年5月に本社を東京都港区から渋谷区へ移転した。 [4]
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [4]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
2010年8月、セレクト・アウトレット型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始した。同年11月には株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立してLUXA事業を切り出し、HR領域以外への多角化を試した。会員向けに割引価格で商品やサービスを売るECで、転職サイトとは顧客も収益モデルも異なる事業を社内に抱える試みとなった。村田社長の下でLUXAは事業売却時点で従業員200名規模へ拡大し、2015年10月にKDDI株式会社へ売却された。この売却益が2016年以降に拡大したテレビCMの広告原資となり、HRMOS・スタンバイなど新規事業の立ち上げと並行するマーケティング投資の原資を生んだ。 [5][6][7]
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [5]2010年8月 セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
- [6]2010年11月 株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立しLUXA事業を譲渡(切り出し)
- [7]2015年10月 株式会社ルクサをKDDI株式会社へ売却
2012年4月、後に株式会社ビズリーチ代表取締役社長となる多田洋祐氏が入社し、同月に竹内真氏も業務委託から正社員へ移行した。創業期を支える経営・開発の中核人材が、この時期に正式な体制として固まった。同年5月には本社を東京都港区から渋谷区へ移し、以降の拠点をスタートアップが集まる渋谷に置いた。2014年4月には20代向け転職サイト「キャリアトレック(キャリトレ)」を開始し、Googleからの検索流入を取り込みながら、年収750万円以上に絞っていたBizReachではすくえない若年層の転職市場へ進出した。 [8][9][10]
- [8]2012年4月 後の株式会社ビズリーチ代表取締役社長 多田洋祐が入社
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [9]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
- [10]2014年4月 “挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
- ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
- [4]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
- [5]2010年8月 セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
- [6]2010年11月 株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立しLUXA事業を譲渡(切り出し)
- [7]2015年10月 株式会社ルクサをKDDI株式会社へ売却
- [9]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
- [10]2014年4月 “挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
- [8]2012年4月 後の株式会社ビズリーチ代表取締役社長 多田洋祐が入社