ビジョナル の歴史

創業

2020年

創業者

南壮一郎

創業地

東京都渋谷区

直近売上高(2025/7)

802億円

長期業績と転換点(2021/7〜2025/7)
売上高(億円純利益率(%)
Q なぜ2007年に南壮一郎氏は求職者からも料金を取る転職サイトを始めたのか
A 自身の転職活動で、30代のプロフェッショナル向け転職サイトが日本に無いと気づいたためである。モルガン・スタンレー証券と楽天イーグルス球団創設を経た南壮一郎氏は、2007年8月に東京都港区で株式会社ビズリーチを設立し、2009年4月にBizReachを開始した。求人を年収1,000万円以上、求職者を年収750万円以上に絞り、企業やヘッドハンターに加え求職者からも課金して登録者の質を担保した。無料が当たり前だった日本で、ハイクラス層の希少性へ値づけする市場を切り出した
Q なぜ2015年にECのルクサをKDDIへ売却したのか
A ハイクラス転職市場は規模が限られ、希少性を収益へ変えるには認知の拡大が要ったためである。2010年8月に始めたECのルクサを2015年10月にKDDIへ売却した。南壮一郎氏が「最初で最後、大勝負を仕掛けよう」と語ったその益を、2016年以降のテレビCMへ投じた。広く知られるほど候補者が集まり、候補者が増えるほど企業も集まる循環が動き、規模を増した人材データベースが、2016年6月に始めたHRMOS採用への投資を支える原資となった
Q なぜ2022年から多角化した事業を畳み始めたのか
A 広げすぎた事業を、外部採用と入社後の人事という二本へ絞り直すためである。2022年12月に若年層向けのキャリトレを終了し、2023年12月には経営者向けメディアのビズヒントを手放した。一方でHRMOSには2024年7月に労務給与を加え、2024年3月にはInterRaceを子会社化して採用代行を取り込んだ。外部採用のBizReachと入社後の人事を担うHRMOSへグループを集約し、HRと人事の領域に事業を絞り込んでいる

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2007年〜 創業期 ── ビズリーチによる即戦力人材市場の開拓

  1. 2007年株式会社ビズリーチ[資本金7百万円]を東京都港区に設立
  2. 2009年“即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
  3. 2010年株式会社ルクサ( 現:auコマース&ライフ株式会社) を東京都渋谷区に設立し、LUXA(ルクサ)事業を譲渡
  4. 2010年セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
  5. 2012年本社を東京都渋谷区に移転
  6. 2014年“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
  7. 2014年事業拡大に伴い、関西オフィスを大阪府大阪市中央区に開設

ビジョナルの業績推移:単体

売上高(億円)

出所:有価証券報告書等

28歳の南壮一郎氏が日本になかった即戦力転職プラットフォームを起こす

2007年8月、株式会社ビズリーチ(資本金7百万円)が東京都港区に設立された。創業者の南壮一郎氏は当時28歳、モルガン・スタンレー証券の東京支社投資銀行部門に年収約1,000万円で配属された後、スポーツビジネスに携わるため2003年に退職し、2004年から2007年にかけて楽天イーグルスの球団創設準備室でプロ野球参入に従事した経歴を持つ。米国LinkedInが流行しつつあった時期に、自身の転職活動を通じて「30代のプロフェッショナル向けに特化した転職サイトが日本にない」と着眼し、ダイレクトリクルーティング型プラットフォームの構築を構想して起業した。 [1][2]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [1]2007年8月 株式会社ビズリーチを東京都港区に設立(資本金7百万円)
    • [2]創業者は南壮一郎。モルガン・スタンレー証券を経て2004〜2007年に楽天イーグルス(球団創設)に従事し、2007年ビズリーチを起業

設計の核は、求人を年収1,000万円以上、求職者を年収750万円以上に絞り込み、ヘッドハンターや利用企業から成功報酬を徴収するだけでなく、求職者からも課金して登録者の質を担保する点に置かれた。求人広告型でも人材紹介エージェント型でもない層に新しい市場を切り出す試みで、ハイクラス層に特化することで他社との差別化を狙った。求職者から料金を取る転職サービスは当時の日本では珍しく、無料が当たり前だった利用者の意識を変える必要があった。ただし創業直後の2年間、南壮一郎氏の月給は20万円にとどまり、サービスを世に出すまでの開発期間は資金的にも個人的にも厳しい時期だった。

南壮一郎氏自身がエンジニア経験を持たず、フルタイムのエンジニア採用にも苦戦したため、「草ベンチャー」「大人のインターンシップ」という呼称で副業エンジニアを束ねる方針へ切り替えた。本業を別に持つ技術者が夜や週末に開発へ加わる体制で、人件費を抑えながら開発を進めた。後にCTOとなる竹内真氏も、創業初期は業務委託として開発に参画した一人で、前職でリクナビの開発にJavaで携わった経験を持っていた。こうした布陣のもと、約2カ月の開発期間で2009年4月にBizReachのサービス提供開始にこぎつけた。 [3]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [3]2009年4月 “即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [1]2007年8月 株式会社ビズリーチを東京都港区に設立(資本金7百万円)
    • [3]2009年4月 “即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
    • [2]創業者は南壮一郎。モルガン・スタンレー証券を経て2004〜2007年に楽天イーグルス(球団創設)に従事し、2007年ビズリーチを起業

2010年の2.2億円調達と LUXA 売却益によるテレビCM原資の確保

2010年3月時点で、ビズリーチは求職者会員16,132名(年収750万円以上限定)、ヘッドハンターの登録者数292名、求人2,001件(年収1,000万円以上限定)の規模に達した。同月、ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合から約2.2億円の第三者割当増資を受け、リーマンショック明けの当時としてはまとまった調達となった。資金用途はマーケティングと営業への投資で、2011年4月までに求職者会員7万名という目標を設定したが、実績は4万名にとどまり計画未達のまま2012年5月に本社を東京都港区から渋谷区へ移転した。 [4]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [4]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転

2010年8月、セレクト・アウトレット型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始した。同年11月には株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立してLUXA事業を切り出し、HR領域以外への多角化を試した。会員向けに割引価格で商品やサービスを売るECで、転職サイトとは顧客も収益モデルも異なる事業を社内に抱える試みとなった。村田社長の下でLUXAは事業売却時点で従業員200名規模へ拡大し、2015年10月にKDDI株式会社へ売却された。この売却益が2016年以降に拡大したテレビCMの広告原資となり、HRMOS・スタンバイなど新規事業の立ち上げと並行するマーケティング投資の原資を生んだ。 [5][6][7]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [5]2010年8月 セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
    • [6]2010年11月 株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立しLUXA事業を譲渡(切り出し)
    • [7]2015年10月 株式会社ルクサをKDDI株式会社へ売却

2012年4月、後に株式会社ビズリーチ代表取締役社長となる多田洋祐氏が入社し、同月に竹内真氏も業務委託から正社員へ移行した。創業期を支える経営・開発の中核人材が、この時期に正式な体制として固まった。同年5月には本社を東京都港区から渋谷区へ移し、以降の拠点をスタートアップが集まる渋谷に置いた。2014年4月には20代向け転職サイト「キャリアトレック(キャリトレ)」を開始し、Googleからの検索流入を取り込みながら、年収750万円以上に絞っていたBizReachではすくえない若年層の転職市場へ進出した。 [8][9][10]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [4]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
    • [5]2010年8月 セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
    • [6]2010年11月 株式会社ルクサを東京都渋谷区に設立しLUXA事業を譲渡(切り出し)
    • [7]2015年10月 株式会社ルクサをKDDI株式会社へ売却
    • [9]2012年5月 本社を東京都渋谷区へ移転
    • [10]2014年4月 “挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
    • [8]2012年4月 後の株式会社ビズリーチ代表取締役社長 多田洋祐が入社

2014年〜 サービス拡張期 ── HRMOS とスタンバイによる隣接市場参入

  1. 2014年“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
  2. 2014年事業拡大に伴い、関西オフィスを大阪府大阪市中央区に開設
  3. 2015年株式会社ルクサを売却(売却先:KDDI株式会社)
  4. 2015年事業拡大に伴い、名古屋オフィスを愛知県名古屋市中区に開設
  5. 2015年求人検索エンジン『スタンバイ』を開始
  6. 2016年“採用管理システム”『HRMOS(ハーモス)採用』を開始
  7. 2017年ビズリーチ・トレーディング株式会社(現:株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立

ビジョナルの業績推移:単体

売上高(億円)

出所:有価証券報告書等

25億円調達とテレビCMで結んだBizReach×HRMOSの採用基盤

2014年9月の関西オフィス開設を皮切りに、2015年5月に名古屋オフィス、同年10月に福岡オフィスと地方主要都市への営業拠点を相次いで構えた。2015年5月には米Indeedの台頭を受けて求人検索エンジン「スタンバイ」を立ち上げ、ハイクラス向けのBizReachとは異なる検索型マッチングへ事業領域を広げた。同サービスはバックエンドにScalaとマイクロサービス・アーキテクチャを採用し、当時の先端事例として技術コミュニティで知られた。営業拠点を全国に置き検索型サービスを足したことで、ハイクラス特化から裾野の広いHRプラットフォームへ間口を広げた。 [11][12]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [11]2014年9月 関西オフィス開設/2015年5月 名古屋オフィス開設/2015年10月 福岡オフィス開設
    • [12]2015年5月 求人検索エンジン『スタンバイ』を開始

2016年2月の初のテレビCM放映決定と同年3月のYJキャピタル等10社からの約25億円調達は、BizReachの広告投下とスタンバイ・HRMOSの新規事業育成資金を同時に確保する一手であった。同年6月、採用管理クラウド「HRMOS(ハーモス)採用」のサービスを開始した。BizReachが候補者向けの転職サイトであるのに対し、HRMOSは企業の採用担当者向けSaaSであり、両者を組み合わせて企業の採用プロセス全体を支援する構成が固まった。求職者を集めるメディアと、採用業務を担う企業向けSaaSの双方を自社で押さえる設計を、この時期に組み合わせとして固めた。 [13]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [13]2016年6月 採用管理クラウド『HRMOS(ハーモス)採用』を開始

HRMOSに続き、2016年8月にB2Bリードジェネレーション・プラットフォーム「BizHint」、同年10月にOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」を相次いで開始した。BizReach単体の成功報酬・課金モデルから、企業の採用・人事業務を月額で支える複数のSaaS・サービスへと収益源を分散させる動きで、テレビCMで得た認知と25億円の調達資金をこの多角化に充てた。BizHintは経営者・管理職向けの情報メディア、ビズリーチ・キャンパスは大学生のOB訪問という別々の接点を担い、HR領域内で候補者・企業・大学新卒の各層を一社で押さえる布陣が、この時期に整った。 [14]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [14]2016年8月 『BizHint(ビズヒント)』を開始/2016年10月 『ビズリーチ・キャンパス』を開始
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [11]2014年9月 関西オフィス開設/2015年5月 名古屋オフィス開設/2015年10月 福岡オフィス開設
    • [12]2015年5月 求人検索エンジン『スタンバイ』を開始
    • [13]2016年6月 採用管理クラウド『HRMOS(ハーモス)採用』を開始
    • [14]2016年8月 『BizHint(ビズヒント)』を開始/2016年10月 『ビズリーチ・キャンパス』を開始

M&A・物流・セキュリティへ広げたデータベース資産の多角化

2017年11月、法人限定M&Aマッチング「BizReach SUCCEED」(後のM&Aサクシード)を立ち上げ、人材データベースの運営で培ったマッチング技術を、中小企業の事業承継M&Aを売り手と買い手で結ぶ領域へ応用した。HR以外で初めて挑んだ隣接市場で、後年グループの第二の収益源として育てる事業をここから始めた。中小企業の事業承継では後継者難が広がっており、買い手と売り手を結ぶ場の需要があった。同年12月にはビズリーチ・トレーディング株式会社(現株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立し、求人検索エンジンのスタンバイ事業を子会社として切り出した。 [15][16]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [15]2017年11月 法人限定M&Aマッチング『BizReach SUCCEED(現M&Aサクシード)』を開始
    • [16]2017年12月 ビズリーチ・トレーディング株式会社(現株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立

2018年10月には即戦力人材転職支援サービス「BINARY」(現BINAR)を、2019年1月には「HRMOSタレントマネジメント」を開始し、転職支援と組織人事のラインナップを足した。採用後の人材活用までを対象に加えることで、入社前のマッチングと入社後の人事管理を一連のサービス群でつなぐ構えを取った。さらに2019年8月には脆弱性管理クラウド「yamory」を開始してセキュリティ領域へ参入し、HRのマッチングとSaaS運営で蓄えた開発体制と顧客基盤を、人事の周辺から情報セキュリティまで広げる多角化が続いた。 [17][18]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [17]2018年10月 『BINARY(現BINAR)』を開始/2019年1月 『HRMOSタレントマネジメント』を開始
    • [18]2019年8月 脆弱性管理クラウド『yamory(ヤモリー)』を開始

2019年は外部企業の買収による事業承継も重ねた。同年9月にCloud Solutions株式会社の全株式を取得して採用管理システム「リクログ」を、同年11月にトラボックス株式会社の全株式を取得して物流DXプラットフォーム「トラボックス」を承継し、HRと無関係の物流分野にも足を伸ばした。同月、子会社の株式会社スタンバイはZホールディングス(現LINEヤフー)を引受先とする第三者割当増資を実施し、同年12月にスタンバイ事業を同社へ吸収分割で移して、検索エンジン領域では外部資本との連携に踏み切った。 [19][20]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [19]2019年9月 Cloud Solutions株式会社の全株式を取得し採用管理システム『リクログ』を承継/2019年11月 トラボックス株式会社の全株式を取得し『トラボックス』を承継
    • [20]2019年11月 株式会社スタンバイがZホールディングス(現LINEヤフー)を引受先とする第三者割当増資を実施/同年12月 スタンバイ事業を株式会社スタンバイへ吸収分割で移転
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [15]2017年11月 法人限定M&Aマッチング『BizReach SUCCEED(現M&Aサクシード)』を開始
    • [16]2017年12月 ビズリーチ・トレーディング株式会社(現株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立
    • [17]2018年10月 『BINARY(現BINAR)』を開始/2019年1月 『HRMOSタレントマネジメント』を開始
    • [18]2019年8月 脆弱性管理クラウド『yamory(ヤモリー)』を開始
    • [19]2019年9月 Cloud Solutions株式会社の全株式を取得し採用管理システム『リクログ』を承継/2019年11月 トラボックス株式会社の全株式を取得し『トラボックス』を承継
    • [20]2019年11月 株式会社スタンバイがZホールディングス(現LINEヤフー)を引受先とする第三者割当増資を実施/同年12月 スタンバイ事業を株式会社スタンバイへ吸収分割で移転

2020年〜 上場期 ── 持株会社化とBizReach依存からの脱却という課題

  1. 2020年ビジョナルを設立、新設分割のビジョナル・インキュベーション(現:M&Aサクシード)がBizReach SUCCEED・BizHint・yamory事業を承継
  2. 2020年福岡オフィスを福岡県福岡市博多区に移転
  3. 2020年採用管理システム『リクログ』サービスの提供を終了
  4. 2021年株式会社M&Aサクシードの新設分割によりビジョナル・インキュベーション(現:アシュアード)を設立、BizHint・yamory・Assured事業を承継
  5. 2021年東京証券取引所マザーズに株式を上場
  6. 2021年“クラウド勤怠管理システム”『IEYASU(現:HRMOS勤怠)』を提供するIEYASU株式会社の株式の80.1%を株式会社ビズリーチが取得し、子会社化
  7. 2022年ビジョナル・インキュベーション株式会社を分割会社とする新設分割により株式会社ビズヒントを東京都渋谷区に設立し、BizHint(ビズヒント)事業を承継

ビジョナルの業績推移:単体

売上高(億円)純利益率(%)

出所:有価証券報告書等

ビジョナル設立と2021年4月の東証マザーズ上場

2020年2月、株式会社ビジョナル(Visional, Inc.)を東京都渋谷区に設立し、株式移転によってビズリーチを完全子会社化する形でグループ経営体制へ移行した。同時にビジョナル・インキュベーション株式会社(現株式会社M&Aサクシード)を新設分割で設立し、BizReach SUCCEED・BizHint・yamoryの3事業を承継させた。持株会社化はダイレクトリクルーティングに次ぐ事業を別会社で育てる意図で、グループ全体の経営機能をビジョナルに集約しつつ、各事業の自律性を保つ構造とした。 [21][22]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [21]2020年2月 株式会社ビジョナル(Visional, Inc.)を東京都渋谷区に設立し、株式移転でビズリーチを完全子会社化(グループ経営体制へ移行)
    • [22]2020年2月 ビジョナル・インキュベーション株式会社(現株式会社M&Aサクシード)を新設分割で設立し、BizReach SUCCEED・BizHint・yamoryの3事業を承継

2021年4月、ビジョナルは東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場した。上場初日の時価総額は2,491億円で、マザーズ市場上場時としては有数の規模で注目を集めた。創業から14年を経ての株式公開で、創業者の南壮一郎氏は保有株式数約1,401万株(FY25時点)と上場後も創業者支配の構図を維持している。2021年11月にはクラウド勤怠管理「IEYASU」(現HRMOS勤怠)を提供するIEYASU株式会社の株式80.1%を株式会社ビズリーチが取得して子会社化し、HRMOSプロダクト群の充実を図った。 [23][24][25][26][27]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [23]2021年4月 東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場
    • [25]創業(2007年)から上場(2021年)まで14年(算術整合)
    • [27]2021年11月 IEYASU株式会社の株式80.1%を株式会社ビズリーチが取得し子会社化(『IEYASU』現HRMOS勤怠)
    • [24]上場初日(2021年4月22日)の終値ベース時価総額は約2,491億円(マザーズ上場時として有数)
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【大株主の状況】
    • [26]南壮一郎の保有株式数 約1,401万株(FY25時点)
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [21]2020年2月 株式会社ビジョナル(Visional, Inc.)を東京都渋谷区に設立し、株式移転でビズリーチを完全子会社化(グループ経営体制へ移行)
    • [22]2020年2月 ビジョナル・インキュベーション株式会社(現株式会社M&Aサクシード)を新設分割で設立し、BizReach SUCCEED・BizHint・yamoryの3事業を承継
    • [23]2021年4月 東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場
    • [25]創業(2007年)から上場(2021年)まで14年(算術整合)
    • [27]2021年11月 IEYASU株式会社の株式80.1%を株式会社ビズリーチが取得し子会社化(『IEYASU』現HRMOS勤怠)
    • [24]上場初日(2021年4月22日)の終値ベース時価総額は約2,491億円(マザーズ上場時として有数)
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【大株主の状況】
    • [26]南壮一郎の保有株式数 約1,401万株(FY25時点)

多田洋祐氏の急逝とBizReach依存からの脱却課題

2022年7月、株式会社ビズリーチの代表取締役社長を務めていた多田洋祐氏が40歳で急逝した。2012年の入社以来、創業期からビズリーチに参画し、主力の転職サービスの拡大を担ってきた一人を失う出来事で、創業期の経営チームに穴があいた。同月期(2022年7月期)の連結業績は売上高439億円・経常利益87.5億円・当期純利益58.5億円・従業員1,528名で、株式会社ビズリーチ単体で売上高416億円・当期純利益64億円とグループの収益の大半を稼いだ。一方でHRMOSをはじめとする新規事業は赤字の育成段階にとどまり、収益をBizReach事業に依存する構造が数字の上でも明らかとなった。 [28]

2022年4月の東証市場区分見直しでマザーズ市場からグロース市場へ移行、2023年12月にはプライム市場へ市場区分を変更した。2022年から2024年にかけては、HRMOS勤怠・HRMOS経費・HRMOS労務給与とHRMOSプロダクト群を拡充する一方、2022年12月のキャリトレ提供終了、2023年12月のビズヒント譲渡など事業の選別も並行して行った。2024年3月のInterRace株式の73.3%取得(タレントアクイジション)、2024年7月のHRMOS労務給与開始、2025年1月の「社内版ビズリーチ by HRMOS」プロモーション開始と、ハイクラス転職以外の収益源を育てる動きが続く。BizReach事業の高収益で得たキャッシュをHRMOS群へ振り向ける構造のもとで、BizReachに依存しないグループ収益構造へ転換できるかが、上場後の中心的な経営課題である。 [29][30][31][32]

  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [29]2022年4月 マザーズ市場からグロース市場へ移行/2023年12月 プライム市場へ市場区分変更
    • [30]2022年12月 キャリトレ提供終了/2023年12月 ビズヒント(全株式をスマートキャンプへ)譲渡/HRMOS勤怠(2022/2)・HRMOS経費(2022/11)・HRMOS労務給与(2024/7)の拡充
    • [31]2024年3月 InterRace株式会社の株式73.3%を株式会社ビズリーチが取得し子会社化
    • [32]2024年7月 HRMOS労務給与を開始/2025年1月 『社内版ビズリーチ by HRMOS』プロモーション開始
    • [28]2022年7月 株式会社ビズリーチ代表取締役社長 多田洋祐が40歳で急逝(2022年7月2日・急性心不全。2012年入社・2020年2月社長就任)
  • ビジョナル 有価証券報告書 第6期(2025年7月期)【沿革】
    • [29]2022年4月 マザーズ市場からグロース市場へ移行/2023年12月 プライム市場へ市場区分変更
    • [30]2022年12月 キャリトレ提供終了/2023年12月 ビズヒント(全株式をスマートキャンプへ)譲渡/HRMOS勤怠(2022/2)・HRMOS経費(2022/11)・HRMOS労務給与(2024/7)の拡充
    • [31]2024年3月 InterRace株式会社の株式73.3%を株式会社ビズリーチが取得し子会社化
    • [32]2024年7月 HRMOS労務給与を開始/2025年1月 『社内版ビズリーチ by HRMOS』プロモーション開始

ビジョナルの沿革2007〜2025年における主な出来事を抜粋

年月社長・CEO出来事重要度
株式会社ビズリーチ[資本金7百万円]を東京都港区に設立★★★
“即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始
セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
株式会社ルクサ( 現:auコマース&ライフ株式会社) を東京都渋谷区に設立し、LUXA(ルクサ)事業を譲渡★★
本社を東京都渋谷区に移転
“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
事業拡大に伴い、関西オフィスを大阪府大阪市中央区に開設
事業拡大に伴い、名古屋オフィスを愛知県名古屋市中区に開設
求人検索エンジン『スタンバイ』を開始
事業拡大に伴い、福岡オフィスを福岡県福岡市中央区に開設
株式会社ルクサを売却(売却先:KDDI株式会社)★★★
関西オフィスを大阪府大阪市北区に移転
“採用管理システム”『HRMOS(ハーモス)採用』を開始★★★
“B2Bリードジェネレーション・プラットフォーム”『BizHint(ビズヒント)』を開始
“OB/OG訪問ネットワークサービス”『ビズリーチ・キャンパス』を開始
“法人限定M&Aマッチングサイト”『BizReach SUCCEED(ビズリーチ・サクシード)(現:M&Aサクシード)』を開始
名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区に移転
ビズリーチ・トレーディング株式会社(現:株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立★★★
“即戦力人材の転職支援サービス”『BINARY(現:BINAR(バイナ―))』を開始
“人財活用システム”『HRMOS(ハーモス)(現:HRMOSタレントマネジメント)』を開始
BINAR株式会社(株式会社BINAR)を東京都渋谷区に設立
“脆弱性管理クラウド”『yamory(ヤモリー)』を開始
Cloud Solutions株式会社の株式を100%取得し、採用管理システム『リクログ』を承継
トラボックス株式会社の株式を100%取得し、“物流DXプラットフォーム”『トラボックス』を承継
株式会社スタンバイが株式会社ビズリーチとZホールディングス株式会社(現:LINEヤフー株式会社)を引受先とする第三者割当増資を実施
スタンバイ事業を株式会社スタンバイへ吸収分割にて移転
ビジョナルを設立、新設分割のビジョナル・インキュベーション(現:M&Aサクシード)がBizReach SUCCEED・BizHint・yamory事業を承継★★★
福岡オフィスを福岡県福岡市博多区に移転
採用管理システム『リクログ』サービスの提供を終了
南壮一郎東京証券取引所マザーズに株式を上場
南壮一郎“クラウド勤怠管理システム”『IEYASU(現:HRMOS勤怠)』を提供するIEYASU株式会社の株式の80.1%を株式会社ビズリーチが取得し、子会社化
南壮一郎株式会社ビズリーチが株式会社BINARを吸収合併
南壮一郎ビジョナル・インキュベーション株式会社の社名を株式会社M&Aサクシードに変更
南壮一郎株式会社M&Aサクシードの新設分割によりビジョナル・インキュベーション(現:アシュアード)を設立、BizHint・yamory・Assured事業を承継★★★
南壮一郎“クラウドサービスのセキュリティ信用評価”『Assured(アシュアード)』を開始
南壮一郎“勤怠管理システム”『HRMOS勤怠』を開始
南壮一郎“経費精算システム”『eKeihi(現:HRMOS経費)』を提供するイージーソフト株式会社の株式の100%を株式会社ビズリーチが取得し、子会社化
南壮一郎東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
南壮一郎事業拡大に伴い、静岡オフィスを静岡県静岡市葵区に開設
南壮一郎事業拡大に伴い、中四国オフィスを広島県広島市中区に開設
南壮一郎ビジョナル・インキュベーション株式会社を分割会社とする新設分割により株式会社ビズヒントを東京都渋谷区に設立し、BizHint(ビズヒント)事業を承継★★★
南壮一郎ビジョナル・インキュベーション株式会社の社名を株式会社アシュアードに変更
南壮一郎“経費精算システム”『HRMOS経費』を開始
南壮一郎“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』のサービス提供終了
南壮一郎株式会社ビズヒントの全株式をスマートキャンプ株式会社へ譲渡
南壮一郎東京証券取引所プライム市場への市場区分変更
南壮一郎“タレントアクイジションサービス”を提供するInterRace株式会社の株式の73.3%を株式会社ビズリーチが取得し、子会社化
南壮一郎“労務・給与システム”『HRMOS労務給与』を開始
南壮一郎株式会社ビズリーチがIEYASU株式会社を吸収合併
南壮一郎“社内スカウトサービス”『社内版ビスリーチ by HRMOS』のプロモーションを開始
南壮一郎“取引先企業のセキュリティ信用評価”『Assured(アシュアード)企業評価』を開始
出典・参考

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