信越化学の歴史

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1926
9月

信越窒素肥料株式会社を設立

長野県で算出する石灰石を原料とし、豊富な水力発電を生かして肥料を製造するために「信越窒素肥料株式会社」が地元の財界人によって設立された。初代社長には小坂順造氏が就任。設立当時は信越地方のローカル企業であり、肥料製造ではイビデン・日本窒素などと競合した。

1927
11月

新潟県に直江津工場を新設

窒素の本格生産を開始

1938
12月

群馬県に磯部工場を新設

戦争の勃発を受けて軍需品の生産に参入。1945年にかけて、金属マグネシウム・金属ケイ素・フェロシリコンを事業化した。

1940
3月

商号を信越化学工業株式会社に変更

祖業の肥料製造から、金属素材への製造に多角化したことを受けて社名を変更

1945
5月

大同化学工業株式会社を吸収合併

戦時下による企業統合。福井県武生市の工場を取得(武生工場)

1949
5月

東京証券取引所に株式上場

1957
4月

シーメンス社と特許実施権契約を締結(シリコン)

半導体材料であるシリコンの製造に関する特許実施権を獲得。すでに直江津工場で金属ケイ素を製造していたが、高純度のシリコンを製造するための技術を習得した

1957
4月

ダウコーニング社と特許実施権契約を締結(シリコーン)

樹脂材料であるシリコーンの製造に関する特許実施権を獲得

1959
4月

天然ガス原料の塩ビ生産を開始

1960

子会社として信越ポリマーを設立

1967
3月

ダウコーニングと合弁。信越半導体株式会社を設立

半導体向け材料「シリコンウエハー」の製造を本格化

1970
8月

鹿島工場を新設。石油化学に本格参入

1973
7月

米国でシンテックIncを設立。塩ビの現地生産を開始

米ロビンテック社と合弁で塩ビ生産会社シンテックを設立。ただし塩ビ相場の暴落を受けてロビンテックが撤退を表明したため、1979年に信越化学はシンテックを完全子会社化した

1973

マレーシアでシリコンウエハーの現地生産を開始

1979

米国でシリコンウエハーの現地生産を開始

1979

信越半導体を完全子会社化

ダウコーニングが合弁撤退を表明したため、信越化学が信越半導体を完全子会社化

1981

国内塩ビ事業で年間30〜40億円の赤字

1985

国内塩ビの原料調達先を切り替え

1990
8月

金川千尋氏が代表取締役社長に就任

1990年以降、長らく信越化学の経営に従事。金川千尋氏は三井物産を経て1962年に入社。1990年から2010年まで20年にわたって代表取締役社長を歴任。2010年以降は代表取締役会長を歴任。2023年に96歳で逝去

1996

主力3事業への積極投資を決断

主力事業(半導体向けシリコン・塩ビ・シリコーン)への投資を決断。5年間で4500億円の投資計画を策定し、1000億円をワラントで調達。特に、半導体メーカーによる300mmウエハーの実用化を前に、信越化学は300mm口径のシリコンウエハーの量産を決定

証言
金川千尋(信越化学工業・当時社長)

基本的には研究開発力と財務体質が勝負です。言い換えれば総合力。そして基礎体力がなければ負ける。半導体事業は投資リスクの勝負ですから、とことん投資をし続ける。やらなければ勝てない。(略)投資の重点は何にどれだけ投資するかの絶対額、最新の技術を使っているか、そして適地生産という点です。国内にこだわった投資は間違いです。今、半導体シリコンは日本のほか、米国、マレーシア、英国、塩ビは米国で生産しているが、原則は市場の成長力、そしてコストの安さです。

1997/08/30 週刊東洋経済
1998
3月

4期連続の増収増益へ

塩ビなどの化学品に加えて、半導体向けシリコンウエハーの好調で増収増益を記録

2010
3月

リーマンショックにより減収減益

特に半導体向けの投資がストップ。シリコンウエハーが打撃に

2017

半導体市況が回復。10年ぶり過去最高益

シリコンウエハーが収益貢献

2018

ルイジアナ州でエチレンプラントを新設

2018年からルイジアナ州にて新工場の建設を開始。14.9億ドルを投資。2021年に稼働

2023
1月

金川千尋会長が逝去

2023年1月1日に金川千尋氏は96歳にて逝去

2025 (c) Yutaka Sugiura, Author
売上
信越化学:売上高
■単体 | ■連結 (単位:億円)
20,744億円
売上高:2022/3
利益
信越化学:売上高_当期純利益率
○単体 | ○連結 (単位:%)
24.1%
利益率:2022/3
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