トクヤマ の歴史

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創業 1918年
創業者 岩井勝次郎
創業地 山口県周南市
創業・決断・現況・競合について
創業
1918年2月、鈴木岩井商店を主宰する岩井勝次郎氏が、輸入に依存していたアルカリを国産化するため、山口県徳山町に資本金200万円で日本曹達工業を設立し、アンモニア法ソーダ灰の製造を開始した。石灰石・塩・用水・港湾がそろう立地を選んでいる。ところが海外勢の安値販売で採算が崩れ、1932年頃にソーダ灰から撤退した。同じ製塩設備を苛性ソーダへ振り向けて人絹向け需要を取り込み、1931年には13年ぶりの5分配当を復活させる。1936年に徳山曹達へ改称し、1994年に現社名となった。
決断
一つの工場の中で、前の工程の余りものを次の事業の原料にしてきた。1938年、苛性ソーダの製造で出る副生炭酸石灰の処分先としてセメントを始め、これが高度成長の公共投資に乗って単一工場で国内有数の規模へ育った。1952年に電解法を導入して塩素を併産し、1964年発足の徳山新南陽コンビナートの配管で隣接工場へ送り、塩化ビニールとポリプロピレンへつないだ。1981年12月には企画部の起案で高純度多結晶シリコンと乾式シリカを2年半で立ち上げている。手元の副生物と精製の技術から、高純度の品目が立ち上がった。
現況
88年続けたセメントを譲渡し、電子先端材料と歯科材料の側へ寄せている。2026年3月期の連結売上高は3,495億円、営業利益は370億円で、セグメント利益は電子先端材料157億円、化成品97億円、セメント95億円、ライフサイエンス78億円と分散している。2026年3月にセメント・固化材の国内販売事業を太平洋セメントへ370億円で譲渡すると決めた。承継が終わる2028年度を目途に製造停止の検討にも入った。セメント生産に伴う年間約280万トンのCO2が消える一方、他事業の廃棄物を原料へ変えてきた炉も同時に無くなる。
競合
同じ多結晶シリコンでも、太陽電池向けと半導体向けで結末が逆になった。2009年8月、リーマンショック後の需要拡大を見込んでマレーシアへ大型投資に入ったが、建設が遅れる間に中国勢の供給過剰で市況が崩れ、2016年3月期に純損失1,006億円・特別損失1,257億円を計上する。2017年5月にTokuyama Malaysiaの全株式を韓国OCIへ譲渡して完全撤退した。汎用の太陽電池向けで規模を追ったマレーシアの拠点は消え、徳山に残した先端半導体向けは伸びた。同じ2012年にSUMCOも太陽電池向けウェーハから退いており、汎用で量を取る道は業界ごと閉じている。2023年にはかつての売却先である韓国OCIと折半合弁でマレーシア生産を再開したが、単独で量産する形へは戻していない。
長期業績の推移 1949〜2026年
トクヤマ:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
1997年3月期2026年3月期

第1章 1918-1979 輸入アルカリ代替から徳山コンビナートまで

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第2章 1980-2008 多結晶シリコンと電子材料への展開、トクヤマへの改称とアジア進出

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第3章 2009-2016 マレーシアの多結晶シリコン工場が招いた3期の巨額損失

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第4章 2017-2026 マレーシア撤退後の再建とOCIとの協業、セメント国内販売の太平洋セメントへの譲渡

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歴史年表 1918〜2026年

トクヤマの沿革1918〜2026年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1918〜1979年輸入アルカリ代替から徳山コンビナートまで日本曹達工業として発足
商号を徳山曹達に変更
東京営業所を開設
徳山工場で湿式法ポルトランドセメント製造を開始★★
東京証券取引所に上場
徳山工場で電解苛性ソーダの製造を開始
南陽工場を新設
プロピレンオキサイド工場を新設
サンアロー化学を設立し塩化ビニール製造を開始★★
イオン交換膜製造工場を新設
東工場を新設
東工場でポリプロピレンの製造を開始
東工場でイソプロピルアルコールの製造を開始
技術研究所を新設
トーワ技研を設立
1980〜2008年多結晶シリコンと電子材料への展開、トクヤマへの改称とアジア進出プラスチックレンズ材料を発売
電子工業用高純度溶剤(IPA・塩化メチレン)を発売★★
多結晶シリコンと乾式シリカの二本立てによる新分野への参入

1981年12月にプロジェクト化された高純度多結晶シリコンと乾式シリカの開発を、徳山曹達が2年半で立ち上げ、1984年7月に東工場で多結晶シリコンの製造を開始した経営判断である。立ち上がりの規模は多結晶シリコン年200トン、乾式シリカ年500トンであった。

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鹿島工場を新設
ゼネラル・セラミックス社を買収★★
商号をトクヤマに変更
エイアンドティーを設立
新第一塩ビを設立
Tokuyama Electronic Chemicals Pte Ltdを設立
台湾徳亞瑪を設立
中原茂明徳山化工(浙江)有限公司を設立
中原茂明TDパワーマテリアルを設立
中原茂明Tokuyama Korea Co., Ltd.を設立
2009〜2016年マレーシアの多結晶シリコン工場が招いた3期の巨額損失幸後和壽初の純損失を計上★★
幸後和壽Tokuyama Malaysia Sdn. Bhd.を設立★★
幸後和壽純損失379億円を計上
横田浩横田浩が代表取締役社長執行役員に就任
横田浩純損失1006億円を計上★★
2017〜2026年マレーシア撤退後の再建とOCIとの協業、セメント国内販売の太平洋セメントへの譲渡横田浩マレーシアの多結晶シリコン事業の減損確定と完全撤退

2017年5月、トクヤマがマレーシアの多結晶シリコン製造販売会社Tokuyama Malaysia Sdn. Bhd.の全株式を韓国OCIへ譲渡し、太陽電池グレード多結晶シリコン事業から完全撤退した経営判断である。前年の2016年3月期に純損失1006億円・特別損失1257億円という経営史最大級の赤字で全面減損を確定させ、横田浩社長の再建体制のもとで損失を確定して手放す道を選んだ。

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横田浩徳山海陸運送の全株式を取得
横田浩折半出資による半導体用多結晶シリコン生産の再開と、ベトナム子会社の設立

2023年5月の覚書と同年12月の合弁契約を経て、トクヤマが韓国OCIとマレーシア・サラワク州に半導体用多結晶シリコン半製品の折半出資合弁会社を設立した経営判断である。合弁会社は2025年7月8日にOCI Tokuyama Semiconductor Materials Sdn. Bhd.として発足した。

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横田浩セメントキルン1系列を停止★★
横田浩合弁会社OCI Tokuyama Semiconductor Materials Sdn. Bhd.を設立
横田浩セメント・固化材の国内販売からの退出と、製造停止の検討着手

2026年3月25日、トクヤマがセメント・固化材の国内販売事業と連結子会社2社の株式を新設の完全子会社へ吸収分割で移し、その全株式を太平洋セメントへ370億円で譲渡すると決めた経営判断である。承継が完了する2028年度を目途に、セメントおよび固化材の製造を停止する検討にも着手した。

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出典・参考

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