1998年
有限会社スタートトゥデイを設立

バンドマンであった前澤友作氏は、趣味でやっていた輸入CDの販売を本格化させるために、東京都江戸川区に有限会社として「スタートトゥデイ(出資金300万円)」を設立した。有限会社の設立以前にも、前澤氏は自宅(千葉県鎌ヶ谷)を拠点にして、カタログ通販事業を営んでおり、有限会社化はビジネスに本腰を入れる意味合いもあったと推察される。

創業当時は、前澤友作氏のバンド関係の友人の合計3名とともに、CD・レコードの輸入とカタログ販売に従事。ビジネスの規模は「月商は500万円」ほどであったという。

2000年10月
セレクトショップのECサイト「EPROZE」を開設
2000年1月
CD・レコードのECサイト「STMonline」を開設
2001年1月
本社を幕張に移転(ワールド・ビジネス・ガーデン)
2004年
ZOZOTOWNのサービス提供を開始

ファッション分野の取り扱い品目を拡大するために、従来のwebのサイトを大幅なリニューアルを決定。2004年12月にセレクトショップを集積したECサイト「ZOZOTOWN」のサービスを開始し、自社で展開した17のセレクトショップのブランドを廃止した。

決算
ZOZOの業績
2005年3月期()
売上高
18
億円
経常利益
0.96
億円
従業員数
31
2007年
東証マザーズに株式上場
2012年
東京証券取引所第1部に株式上場
2016年11月
ツケ払いのサービス提供を開始

後払い決済を導入。商品購入後の支払い期限が2ヶ月後に設定することが可能で、コンビニでの支払いに対応した決済方法。購入の機会損失を防止する目論みがあった。債権の回収業務はGMOペイメントサービスが請け負った。利用拡大のために、2017年3月からTV CMによるキャンペーンを展開。

決算
ZOZOの業績
2017年3月期()
売上高
763
億円
経常利益
264
億円
従業員数
800
営業CF
182
億円
投資CF
-27
億円
財務CF
-49
億円
2018年6月
ZOZOBASEつくば1を新設

物流拠点の拡張を発表。プロロジスパークつくば1から全フロアを賃貸。つくばにおける年間賃借料は12.3億円(FY2019)

決算
ZOZOの業績
2019年3月期()
売上高
1184
億円
経常利益
257
億円
従業員数
1094
営業CF
148
億円
投資CF
-61
億円
財務CF
-120
億円
2018年
商号をZOZOに変更

商号をスタートトゥデイからZOZOに変更し、ブランド名と社名を一致させた。

決算
ZOZOの業績
2019年3月期()
売上高
1184
億円
経常利益
257
億円
従業員数
1094
営業CF
148
億円
投資CF
-61
億円
財務CF
-120
億円
2018年
システムのリプレイスを開始

2018年時点において、ZOZOのシステムは完全な内製化ではなく、外部の複数のベンダーに受託しており、AWSアカウントのコスト増加といったボトルネックになっていた。

また、データ分析基盤が整備されておらず解析が難しいといったことが問題視された。

そこで、2020年にZOZOはエンジニアの組織改革を実施。中途採用を積極化することでエンジニアリングの内製化の体制を整えつつベンダーを整理。また分析基盤にはBigQueryを導入するなど、技術的な負債を解消することを目論んだ。

証言
今村雅幸(ZOZO・執行役員CTO)

2018年4月、当時ZOZOのエンジニアリング組織には非常に多くの課題がありました。(中略)ZOZOTOWNの主要アーキテクチャは16年前から現在まで一度も変わることなく運営されてきました。それらを構成する技術スタックはVBScript / IIS / SQLServer / オンプレミスとなっており、SQLServer上のストアドプロシージャに全てのロジックが記述されている状態でテストもなく、品質管理チームによる手動テストで品質を担保している状態でした。

決算
ZOZOの業績
2019年3月期()
売上高
1184
億円
経常利益
257
億円
従業員数
1094
営業CF
148
億円
投資CF
-61
億円
財務CF
-120
億円
2018年4月
3ヵ年の中期経営計画を発表

ZOZOとしては初となる中計を策定

決算
ZOZOの業績
2019年3月期()
売上高
1184
億円
経常利益
257
億円
従業員数
1094
営業CF
148
億円
投資CF
-61
億円
財務CF
-120
億円
2019年1月
減益決算を計上。業績低迷により株価下落

ZOZOは売上高を順調に伸ばしたものの、ZOZOSUITと海外事業からの撤退を決めた、2019年3月期で上場来初となる減益決算(経常利益257億円・前年同327億円)を計上した。

決算
ZOZOの業績
2019年3月期()
売上高
1184
億円
経常利益
257
億円
従業員数
1094
営業CF
148
億円
投資CF
-61
億円
財務CF
-120
億円
2019年9月
ZホールディングスがZOZOの株式取得

ヤフージャパンとLINEを主体とするZホールディングがZOZOの買収を決断。なお、2010年からZOZOはヤフーショッピングの連携でヤフージャパンと業務提携しており取引関係にあった。

ZOZOの創業者である前澤友作氏は社長兼CEOを退任して経営の一線から退き、後任には澤田宏太郎が社長兼CEOに就任した。

決算
ZOZOの業績
2020年3月期()
売上高
1255
億円
経常利益
276
億円
従業員数
1158
営業CF
247
億円
投資CF
-59
億円
財務CF
-67
億円
2021年3月
増収増益。ペイペイモールとの連携効果

FY2020の売上高1747億円(YoY+17.4%)、営業利益441億円(YoY+58.3%)を計上。ペイペイモールでのGMVの伸びが寄与しており、ZHDとの競合効果が現れた

決算
ZOZOの業績
2021年3月期()
売上高
1474
億円
経常利益
443
億円
従業員数
1297
営業CF
447
億円
投資CF
-46
億円
財務CF
-121
億円
2021年5月
自社株買いを実施(株式の流動性問題)

ZHDによる子会社化によってZOZOは株式の流動比率35%を下回る見込みとなった。このため、上場維持のため2021年5月にZOZOは自己株式の取得計画を発表し、最大320億円の取得を公表した。この結果、FY2021において319億円の自己株式の取得を実施し、株式の流動性を確保した。

決算
ZOZOの業績
2022年3月期()
売上高
1661
億円
経常利益
496
億円
従業員数
1435
営業CF
398
億円
投資CF
-12
億円
財務CF
-348
億円
2023年8月
ZOZOBASEつくば3を新設

物流拠点の拡張を発表。プロロジスからの賃貸へ

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