バンダイナムコHDの歴史

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2005
9月

バンダイナムコHDを設立(経営統合)

バンダイとナムコが経営統合

2005年にバンダイとナムコの2社が経営統合し、バンダイナムコHDを発足。合併前の業績はバンダイが売上高2699億円(営業利益243億円)、ナムコが売上高1785億円(営業利益150億円)であり、経営統合後は売上高5000億円規模の大企業として発足した。

経営統合の比率は、ナムコ1株に対して新会社株式1株、バンダイ1株に対して新会社株式1.5株であり、バンダイに対して有利な統合条件であった。

合併後の経営指針:グローバル展開

経営統合に至る背景は、国内におけるアミューズメントおよびゲームの市場が少子化によって低迷する中で、グローバル展開によって業容を拡大することを意図したためであった。

事業面においては、バンダイが「トイホビー」などの物販が中心で、ナムコは「アミューズメント」などの施設が中心であることから、バンダイの物販(IP)を用いて、ナムコのアミューズメントの販路(特に北米に強い)に乗せることで、グローバル展開が期待できた。

合併に至る背景

経営統合の発端は、2004年からバンダイとナムコでプレイステーション2向けのソフト「機動戦士ガンダム1年戦争」の共同開発であった。共同開発の過程で、ナムコがバンダイに対して、経営統合を相談するに至ったという。

バンダイとしては、ゲームソフトの開発については外注していたため、自社開発の体制が厚いナムコと組むことで、企画から開発までを一気通貫で手掛けることが可能となった。

バンダイとナムコの概況(FY2004・統合前)
科目 バンダイ ナムコ
売上高 2699億円 1785億円
営業利益 243億円 150億円
自己資本比率 54.8% 69.8%
従業員数 3096名 3943名
主なIP たまごっち・ガンダム アイドルマスター
主力事業 トイホビー(物販) アミューズメント・北米
CNET Japan:「ゲーム事業の集約が最大のメリット」--ナムコとバンダイが経営統合 ,2005/5/2
2007
5月

不二家の株式取得

2007
3月

東映・角川グループと資本業務提携を締結

2008
4月

管理機能をバンダイナムコHDに集約

2008
11月

おもちゃ「BEN10」がヒット

2010
3月

2期連続減収減益

2010
4月

リスタートプランを策定・IP軸戦略を推進

IP軸戦略の策定

減収減益に歯止めをかけるため、2010年からバンダイナムコHDは「リスタートプラン」を策定。経営方針として「IP軸戦略」を打ち出し、IP(キャラクター)を軸として、ゲーム・物販などバンダイナムコHDの持つ顧客接点を合わせて、売上高を最大化することを意図した。

機動戦士ガンダムシリーズに注力

IP軸戦略において、すでにバンダイナムコにおけるキャラクター別売上高でトップであった「機動戦士ガンダムシリーズ」に注力した。

証言
川口勝(バンダイナムコHD・社長)

2010年のリスタートプラン導入以降、私たちはIPを軸に据えた展開へと発想を転換しました。業績回復の大きな要因となった「IP軸戦略」とは、全ての商品・サービス出口を視野に入れ、最適なタイミングに、最適な地域へ、最適なターゲットに向けて商品・サービスを提供していくことで、IP価値の最大化を図るものです。例えば、「機動戦士ガンダム」というIPを活用し、さまざまな展開を行っていることが「IP軸戦略」の代表例です。「機動戦士ガンダム」では、源となる映像制作から商品展開に至るまでの全てをグループ内で完結させています。決して短期的な視点ではなく、10年、20年と長期的な視点で「機動戦士ガンダム」の人気を維持するために各SBUが連動し、相乗効果をあげる戦略を推進しています。

2012
4月

ガンダムフロント東京を開業

2012

アイドルマスターをゲーム展開

2013
4月

ガンダム等IPが好調

IP軸戦略によって、2010年度から2013年度にかけて「機動戦士ガンダムシリーズ」および「ワンピース」において売上高を拡大

2016
10月

ドラゴンボールZドッカンバトルが好調

スマホゲーム「ドラゴンボールZドッカンバトル」がヒット。2016年10月時点で1億ダウンロードを突破

2017
12月

中国に持株会社を設立

2019

機動戦士ガンダムが40周年

2019
4月

集英社と合弁会社を設立

2021
4月

組織ユニットを5から3に削減

2024
3月

ドラゴンボールのIPが好調

ドラゴンボールにおけるIPの売上高を拡大。日本国内のみならず、海外においてドラゴンボールの商品を展開することで、売上高1400億円(FY2023)の大型IPに成長した

2024
3月

売上高が過去最高

2024年3月期にバンダイナムコHDは売上高1兆502億円(営業利益906億円)を計上し、1兆円を突破。2005年の経営統合時に設定した長期目標である「売上高1兆円・営業利益1000億円」について、売上高に関しては目標に到達した。

証言
川口勝(バンダイナムコHD・社長)

従業員の頑張りにより、売上高は1兆502億円と4期連続で過去最高を更新し、1兆円の大台に達しました。振り返れば2005年の経営統合によるグループ発足時に掲げた長期目標が「売上高1兆円、営業利益1,000億円」でした。当時の実績値の2倍以上に当たる売上高目標を、約20年越しに達成できたことに感慨深い思いです。

2025 (c) Yutaka Sugiura
売上
バンダイナムコHD:売上高
■単体 | ■連結 (単位:億円)
10,502億円
売上高:2024/3
利益
バンダイナムコHD:売上高_当期純利益率
○単体 | ○連結 (単位:%)
9.6%
利益率:2024/3
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