日本製鉄 の歴史

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創業 1970年
母体 官営八幡製鐵所
創業地 東京都千代田区
創業 1970年3月、八幡製鐵と富士製鐵が合併して新日本製鐵が発足した。二社はいずれも
1970年3月、八幡製鐵と富士製鐵が合併して新日本製鐵が発足した。二社はいずれも1934年に一所五社の合同で生まれた日本製鐵の分身で、1950年に過度経済力集中排除法によって割られている。日本製鐵の起点は1901年に操業を開始した官営八幡製鉄所であり、さらにさかのぼれば1857年の釜石に行き着く。割られた二社が一つに戻ったのは、分割から20年後だった。商号はその後も二度替わり、2012年10月に新日鐵住金、2019年4月に日本製鉄となっている。
決断 増設ではなく合併で規模を得るという順序を、50年変えていない。1970年の発足そ
増設ではなく合併で規模を得るという順序を、50年変えていない。1970年の発足そのものが、分割された二社を戻す合併だった。1980年代に鉄鋼の内需が止まると、1987年2月の第4次合理化で人員を減らし、管理職の年功賃金を能力主義へ組み替える。並行して広げた半導体とシリコンウエハーは専業メーカーに対して競争劣位に置かれ、1999年4月にLSI事業部を、2004年4月にシリコンウエハー事業部を廃止した。多角化で成長を作る道が閉じたあと、2012年10月に住友金属工業と合併して新日鉄住金となった。2023年12月に公表したUSスチールを完全子会社にする買収は、約141億ドルを投じて2025年6月18日に完了している。
現況 国内最大手でありながら、売上の半分はもう国内で立っていない。2026年3月期の売
国内最大手でありながら、売上の半分はもう国内で立っていない。2026年3月期の売上高10兆632億円のうち海外は5兆2,031億円で52%を占め、前期の41%から一年で入れ替わった。押し上げたのは2025年6月に完了したUSスチールの取得である。利益は逆に振れ、営業利益は前期の5,480億円から2,429億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益は3,502億円から172億円へ減少した。売上の91%は製鉄セグメントの9兆1,732億円で、残る3事業は合計8,900億円にとどまる。3Dインベストメント・パートナーズは、上場子会社の保有によるコングロマリットディスカウントと10兆円規模の投資計画の資本規律を突き、社長再任に反対する議決権行使を株主へ勧誘した。
競合 高炉三社に分かれたあと、差をつけたのは合併の回数だった。2002年9月、川崎製鉄
高炉三社に分かれたあと、差をつけたのは合併の回数だった。2002年9月、川崎製鉄NKK共同株式移転でJFEホールディングスを設立し、高炉5社は4社になる。神戸製鋼所合併ではなく相互出資と業務提携を選んだ。日本製鉄はその後も相手を足し続けた。2012年に住友金属工業、2016年に国内4位の日新製鋼を子会社化した、2019年に山陽特殊製鋼、2023年に日鉄物産、そして2025年にUSスチールである。日新製鋼の取り込みは鋼材デフレのもとで高炉を集約するためで、USスチールの取得は需要そのものを国外へ移すためだった。合算の粗鋼生産能力は年8,600万トンに達し、競争の焦点は国内3社の順位から、その能力をどの国の需要へ当てるかへ移っている。
長期業績の推移 1950〜2026年
日本製鉄:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
1997年3月期2026年3月期

第1章 1857-1895 (気が向いたら執筆します!) 釜石の洋式高炉の火入れから、明治政府の官営製鉄所構想まで

第2章 1896-1933 (気が向いたら執筆します!) 官営八幡製鉄所の創設と操業、第一次大戦ブームと鉄鋼の国産化

第3章 1934-1949 (気が向いたら執筆します!) 官民合同の日本製鐵の設立と戦時増産、敗戦と集中排除法による解体

第4章 1950-1969 (気が向いたら執筆します!) 八幡製鐵の発足と公開販売制度、光・堺・君津の新鋭製鉄所と富士製鐵との合併構想

第5章 1970-1998 (気が向いたら執筆します!) 新日本製鐵の誕生と石油危機後の合理化、多角化の挫折と世界首位からの転落

第6章 1999-2026 (気が向いたら執筆します!) 品種事業部制とアルセロール・ミタルへの備え、住友金属との合併からUSスチール買収へ

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歴史年表 1857〜2025年

日本製鉄の沿革1857〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1857〜1895年釜石の洋式高炉の火入れから、明治政府の官営製鉄所構想まで日本初の洋式高炉が火入れ
1896〜1933年官営八幡製鉄所の創設と操業、第一次大戦ブームと鉄鋼の国産化政府が官営八幡製鉄所を創設★★
官営八幡製鐵所が操業を開始★★
1934〜1949年官民合同の日本製鐵の設立と戦時増産、敗戦と集中排除法による解体官営八幡製鉄所と民間5社の合同により日本製鐵を設立★★
1950〜1969年八幡製鐵の発足と公開販売制度、光・堺・君津の新鋭製鉄所と富士製鐵との合併構想過度経済力集中排除法により日本製鐵が解散★★
三鬼隆日本製鐵の現物出資により八幡製鐵が発足★★
渡邊義介光製鉄所が稼働
小島新一八幡で19日間のストライキが発生
小島新一公開販売制度が発足★★
小島新一公開販売制度が生産指示を廃した好況公販に移行
小島新一名古屋製鉄所が稼働
小島新一堺製鉄所が稼働
稲山嘉寛君津製鉄所が稼働
稲山嘉寛稲山嘉寛氏が旧日鉄関係者の新年会で合併を示唆★★
稲山嘉寛毎日新聞が八幡・富士の合併構想を報道
稲山嘉寛富士製鐵との合併を正式発表★★
稲山嘉寛公正取引委員会が合併中止を勧告★★
1970〜1998年新日本製鐵の誕生と石油危機後の合理化、多角化の挫折と世界首位からの転落稲山嘉寛鉄鋼二社の統合による新日本製鐵の誕生(1970年成立)

1968年に公表された八幡製鐵と富士製鐵の合併。公正取引委員会との約2年の攻防を経て、1970年3月31日に新日本製鐵が発足した案件。

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稲山嘉寛全国8証券取引所に上場
稲山嘉寛合併後の内部統合の難航と、旧2社の並立が生んだ組織の軋み

1970年3月に八幡製鐵と富士製鐵が合併して発足した新日本製鐵が、発足5カ月の時点で旧二社の企業文化の違いと意思疎通の停滞に直面し、性急な組織改編を避けて合議による統合を進めた経営判断。

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★★★
稲山嘉寛合併後6カ月で58億円の合理化効果を計上
稲山嘉寛粗鋼1割の減産を打ち出す★★
稲山嘉寛富士三機鋼管を合併
稲山嘉寛大分製鉄所を新設
平井富三郎エンジニアリング事業本部を設置★★
斎藤英四郎第1次合理化案を発表★★
武田豊新日鐵化学が発足
武田豊新素材事業開発本部を設置
武田豊エレクトロニクス事業部を設置
武田豊管理職の処遇を年功から実力本位へ改める人事制度の転換

1987年、鉄冷えと呼ばれる構造不況のなかで営業赤字に転落した新日本製鐵が、4年間で1万9000人を削減する第4次合理化計画に着手し、あわせて管理職約1万1000人の賃金体系を能力主義へ組み替えた経営判断。

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武田豊営業損失200億円を計上★★
武田豊管理職に能力主義の新給与制度を導入★★
斎藤裕釜石製鉄所の高炉を停止★★
今井敬ミネベアの半導体事業を買収★★
今井敬第三次中期経営計画を開始★★
今井敬LSI事業部を設置
千速晃粗鋼生産の世界首位から転落★★
千速晃千速晃氏が社長に就任
千速晃浦項綜合製鉄の米国預託証券を取得
1999〜2026年品種事業部制とアルセロール・ミタルへの備え、住友金属との合併からUSスチール買収へ千速晃LSI事業部を廃止し半導体から撤退★★
千速晃品種事業部制を導入★★
千速晃新日鉄ソリューションズを設立
千速晃新日鉄ソリューションズが東京証券取引所に上場
三村明夫シリコンウェーハ事業部を廃止
三村明夫ミタルがアルセロールを買収★★
三村明夫エンジニアリング・新素材事業を会社分割で承継
三村明夫世界最大手の攻勢に備えた提携覚書の締結と、3社連合による資本防衛

2007年7月13日、新日本製鉄がアルセロール・ミタルと提携拡大の覚書を締結し、あわせて住友金属工業・神戸製鋼所との3社連合を強化した経営判断。前年に誕生した世界最大の鉄鋼メーカーへの対抗軸として、対抗と協調を組み合わせた。

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三村明夫住友金属工業・神戸製鋼所との3社連合を強化★★
宗岡正二住友金属工業との経営統合を発表★★
宗岡正二公正取引委員会が排除措置命令を行わない旨を通知
宗岡正二株式交換と吸収合併の二段階手続きで住金を取り込み、新日鐵住金が発足

2012年10月1日、新日本製鐵が住友金属工業を吸収合併し、新日鐵住金が発足した。法的形式は二段階で、まず統合期日に新日鉄が住金の全株主へ新日鉄株を交付する株式交換を行って住金の発行済株式の全部を取得し、同日、株式・金銭等の対価を交付せずに新日鉄を存続会社・住金を消滅会社とする吸収合併を行った。 住金の普通株式1株に新日鉄の普通株式0.735株を割り当て、交付した株式数は32億346万株。取得した議決権比率は100%、取得原価は5,076億円で、うち取得に直接要したアドバイザリー費用等は19億円だった。

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進藤孝生日新製鋼の子会社化を発表★★
進藤孝生鋼材デフレ下での国内4位の取り込みによる高炉再編

2016年2月1日、鉄鋼国内最大手の新日鐵住金が、国内4位の日新製鋼との間で、2017年3月を目途に同社を子会社化することを検討する旨の覚書を取り交わした。同年5月13日に子会社化等に関する契約を締結し、公開買付けを経て2017年3月13日に議決権の51%を取得した経営判断。

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進藤孝生OVACO ABを買収
進藤孝生山陽特殊製鋼を子会社化
橋本英二日本製鉄に商号変更★★
橋本英二親会社株主に帰属する当期純損失4315億円を計上★★
橋本英二日鉄日新製鋼を合併
橋本英二国内の製鉄所を6製鉄所体制へ再編★★
橋本英二日鉄物産を子会社化
橋本英二呉製鉄所を閉鎖★★
橋本英二USスチールの買収を発表★★
今井正米大統領がUSスチールの買収禁止命令を発出★★
今井正米国政府を提訴★★
今井正政治の壁を越えて完遂した約2兆円のクロスボーダー買収

2023年12月18日、日本製鉄は米国の高炉・電炉一貫メーカーUSスチールを1株55米ドルで買収する合併契約を締結した。米大統領による禁止命令と訴訟をはさみ、2025年6月13日に米国政府と国家安全保障協定を締結して黄金株1株の発行を受け入れ、同月18日に逆三角合併が成立して完全子会社化を完了した。取得対価は2兆625億円、のれんは1,403億円。橋本英二会長兼CEOのもと、USSプロジェクトリーダーを務める代表取締役副会長の森高弘氏が交渉を担った。

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今井正コングロマリットディスカウント論と社長再任反対キャンペーンへの反論

2025年6月、シンガポールの投資ファンド3Dインベストメント・パートナーズが、日本製鉄のコングロマリットディスカウントと資本規律の欠如を批判するプレゼンテーションを公表し、6月24日の第101回定時株主総会で今井正社長と副会長の森高弘氏の再任に反対票を投じるよう株主に推奨した。両氏とも再任されたが、今井正社長の賛成率は87.11%と候補10名で最も低く、次に低い橋本英二会長の94.01%をさらに7ポイント下回った。同じ総会には別の株主から子会社管理に係る定款変更など3議案が提出され、いずれも否決されている。

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出典・参考

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