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Sansanの歴史

寺田親弘(Sansan・創業者)
寺田親弘(Sansan・創業者)
illustration by @yusugiura
2007年

三三株式会社(現在Snasan)を設立

三井物産出身の寺田親弘が起業家に転身し、インキュベイトファンドの赤浦徹氏から投資を受けて三三(現Sansan)を創業。名刺に着目していたため「さん付け」を意味するSansanを社名とした。

寺田親弘の発言
寺田親弘の発言

名刺管理に着目した最初の理由は、これが自分自身の課題だったからです。名刺管理は古くて新しい課題です。大量の名刺から目的の名刺を探し出すのに時間を奪われ、困っていました。それに社内の人脈が共有されていない状態もなんとかしたいと思っていました。ある会社の担当者に連絡を取るため、代表電話に電話をかけたら断られる。ようやく担当者につながったら、実は紗愛の後ろの席にいる人と知り合いだったということがありました。こうした課題は、名刺をインターネット上でデータベース化する仕組みがあれば解決します。データベース化すれば手軽に検索できますし、社内で人脈を共有することもできます。

2014/1/9日経コンピューター「Sansan代表取締役社長・寺田親弘氏」
2007年

名刺管理サービス「Sansan」を提供開始

名刺管理サービス「Sansan」のサービス提供開始した。サービス提供のフローは、(1)顧客企業に専用スキャナを提供する、(2)顧客に名刺を専用スキャナで読み取ってもらう、(3)クラウドを通じて名刺画像がSansanに送られる、(4)Sansanが名刺をデータ化する、(5)顧客はwebにログインして読み込んだ名刺を検索できる、というものであった。だが、(4)について、当時のOCRによる読み取り精度は90%台であり、確実な読み取りは困難であった。そこで、名刺の読み取り精度を向上させるために、スキャンされた名刺画像をSansanのオペレーターが手入力する仕組みを整備して対応した。なお、利用料金は、1IDにつき月額1万円という強気の設定であった。

寺田親弘の発言
寺田親弘の発言

Sansanでは、スキャン情報と手入力を組み合わせて名刺をデータベース化しています。人の手による入力という発送に至ったのは、自分が抱えていた課題の解決や、思い描いた顧客価値を提供するサービスを実現するには、そうせざるを得なかったからです。(中略)人が入力せざるを得ないことがわかったとき、「だから世の中に自分が求めるサービスが無かったのか」と腑に落ちました。ITと人力の組み合わせは手間がかかるため、誰もやろうとしなかったのです。

2014/1/9日経コンピューター「Sansan代表取締役社長・寺田親弘氏」
2009年

技術負債の解消(次世代プロジェクト)

Sansanは徐々に普及したが、データベース設計において名刺の名寄せが考慮されておらず「一人の人物に対して、複数の名刺データが存在するが、紐付けがなされていない」ことが懸念された。そこで、従来は名刺の読み取りの度にUserデータを生成していた方針を転換し「人物を主体としたデータベース設計」に移行する。

2012年

名刺アプリ「Eight」の提供開始

Sansanは企業向けのプロダクトであったが、ビジネスパーソンが個人で名刺を管理できる「Eight」の提供を開始。なお、プロダクト技術には、当時、webフレームワークの主流になりつつあったRuby on Railsが採用された。

筆者によるエンジニアリングmemo
筆者によるエンジニアリングmemo

Eightでは、Ruby on Railsが採用された。技術的には「名刺画像」のアップロード(save)と取得(get)が肝になる。2012年に画像アップロードのアーキテクチャの変更を行なっており、画像保存の場合は、APIで(CloudFront経由で)API Gatewayを通じ、Lambdaでオリジナル画像から圧縮されたjpg/pngファイルを生成し、S3のバケットに保存。圧縮画像の取得によって、アップロード時間の短縮を図っている。

2013年

第三者割当増資により5億円を調達

2013年

テレビCMの放送開始

Sansanの認知度を拡大するために、テレビCMの放送を開始。

???年

画像処理を用いたピース分割を実装

オペレーターによる名刺入力の負担を軽減するために、一つの名刺画像を複数の項目ごとに分割する「ピース分割」を新規実装した。それぞれのピースには候補となるワードを自動入力され、オペレーターに回すフローが構築されたことによって、オペレータの名刺入力負担が軽減され、サービス拡大が可能になる。

2014年

本社を東京都港区(表参道)に移転

????年

AWS Auroraを採用

AWSがRDS「Aurora」を発表したこと受けて、SansanはRDSをAuroraすることを決定した。膨大な名刺データを管理して、負荷分散するために従来はDBの水平分割を行うことで対処してきたが、可用性の高いRDS「Aurora」に移行。この結果、名刺データの保存に関するコストを1/3に削減することに成功する。

2019年

東証マザーズに株式上場

2020年

ログミー株式会社を子会社化

スピーチやIR(決算説明会)を書き起こしてwebに公開するサービスを展開するログミーを子会社化した

2021年

東証一部に株式上場

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