2013年〜 創業とフリマアプリ市場の創出と事業基盤の拡充
メルカリの業績推移:単体
スマホで完結するCtoC体験という設計思想
山田進太郎氏は2000年に早稲田大学を卒業してウノウを設立[1]し、2010年に同社を米ジンガへ売却[2]した。海外で事業をやりたいという思いから2012年に退職して半年余りの世界一周旅行[3]に出て、資源を無駄なく使い、みんなで豊かになる仕組みとして個人間取引[4]を思い立ち、2013年2月1日に株式会社コウゾウを設立[5]した。学生時代にインターンとして楽天オークションを立ち上げた[6]ときからCtoC市場に面白みを感じており、狙いはヤフオクでもアマゾンでもない市場[7]をつくることにあった。当初はWebViewで開発を進めたが、サクサク動くことを最優先して4月に既存コードを廃棄しフルネイティブで再開発[8]し、7月にAndroid版、続いてiOS版をリリース[9]した。
- 週刊東洋経済 2017年2月11日号「【深層リポート メルカリの舞台裏】 フリマアプリで圧倒的1位 躍進メルカリの舞台裏」
- [1]山田進太郎氏は2000年に早稲田大学を卒業してウェブサービス・ゲーム開発のウノウを設立した
- [6]山田進太郎氏は学生時代にインターン生として楽天オークションを立ち上げた時からCtoC市場に面白みを感じていた
- 週刊東洋経済 2019年2月2日号「【ユニクロにとってメルカリは敵? 味方?】 ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正×メルカリ会長兼CEO 山田進太郎 スクープ対談! ユニクロにとってメルカリは敵? 味方?」
- [2]山田進太郎氏は2010年にウノウを米ジンガへ売却した
- [3]山田進太郎氏は海外で事業をやりたいという思いから2012年にジンガを退職し、半年強の世界一周旅行に出た
- [4]山田進太郎氏は世界一周旅行の途中で「みんなで豊かになろう」と思い立ち、資源を有効に活用する個人間取引の事業を構想した
- エンジニアtype 2013年7月29日「山田進太郎氏はなぜ「C2C」に注目したのか? フリマアプリ「メルカリ」で目指す世界市場開拓」
- [5]山田進太郎氏は半年の世界一周旅行を経て2013年2月1日に株式会社コウゾウを設立した
- [8]山田進太郎氏はサクサク動くことを最優先して2013年4月頃にフルネイティブでの再開発を始めたと述べた
- 週刊東洋経済 2016年12月31日号「【特集 2017年大予測】 Part4 ビジネス 2017年注目の企業とトップ 100 Interview フリマアプリ「メルカリ」社長の野望」
- [7]山田進太郎氏はヤフオクでもアマゾンでもない市場をつくることを狙いとした
- メルカリ 有価証券報告書【沿革】
- [9]2013年7月にCtoCマーケットプレイス「メルカリ」の提供を開始した
個人間取引ではパソコンが主流の時代からヤフオクが圧倒的な勢力[10]を占めており、山田社長はヤフオクが限られた人向けのパソコンに最適化された設計[11]だと見ていた。フリマアプリは2012年7月に女性向けファッションに限定したフリル[12]が先陣を切り、ハンドメード作品に特化したミンネ[13]が続くジャンル特化型が先行しており、2014年春にはフリマアプリだけで10種類以上が並立[14]。後発のメルカリは取り扱う商品分野も対象の性別も限定せず[15]、オークションではなく[16]即決価格を基本に据え、出品から購入・決済までをアプリ内で完結[17]させた。事務局が売買を介在させ[18]、代金は買い手の受け取り評価まで預かる[19]仕組みとし、利用者は20〜30代の女性が半数以上[20]、衣料品関連が取引点数の4割近く[21]を占めた。
- 週刊東洋経済 2015年10月9日号「核心リポート04 混戦のフリマアプリ 後発メルカリが爆伸」
- [10]ネットの個人間取引ではパソコンが主流の時代からヤフオクが圧倒的な勢力を占めてきた
- [12]2012年7月に女性向けファッションに限定したフリルが先陣を切った
- [13]ハンドメード作品に特化したミンネが続き、ジャンル特化型のサービスが先行していた
- [15]メルカリは後発だが取り扱う商品分野や対象の性別を限定しなかった
- [20]利用者の半数以上が20〜30代の女性だった
- [21]衣料品関連が取引点数の4割近くを占めた
- 週刊東洋経済 2016年12月31日号「【特集 2017年大予測】 Part4 ビジネス 2017年注目の企業とトップ 100 Interview フリマアプリ「メルカリ」社長の野望」
- [11]山田進太郎社長はヤフオクがパソコンという限られた人向けのデバイスに最適化して作られたと述べた
- 週刊東洋経済 2014年4月18日号「【LINEの死角】 サービスごとに強豪ひしめく! LINEvs.「異業種」ライバル勢」
- [14]2014年春時点でCtoCのフリマアプリだけで10種類以上が存在した
- エンジニアtype 2013年7月29日「山田進太郎氏はなぜ「C2C」に注目したのか? フリマアプリ「メルカリ」で目指す世界市場開拓」
- [16]山田進太郎社長は既存のオークションとは異なるフリマの設計でCtoC市場の伸びしろを開拓するとした
- 株式会社コウゾウ ニュースリリース 2013年7月23日「コウゾウ、フリマアプリ「メルカリ」iPhone版をリリース」
- [17]メルカリは出品者がスマホのカメラで簡単に出品し購入者が安全に買えるフリマアプリとして設計された
- THE BRIDGE 2013年7月2日「元ウノウ/Zynga Japanの山田進太郎氏が新プロジェクト「メルカリ」公開ーーゲームの次に彼が選んだのはなんと「フリマアプリ」」
- [18]メルカリは事務局を通じての売買取引のシステムを採用した
- 週刊東洋経済 2017年2月11日号「【深層リポート メルカリの舞台裏】 フリマアプリで圧倒的1位 躍進メルカリの舞台裏」
- [19]買い手が入金した代金はメルカリが預かり、受け取り評価が済むまで売り手に振り込まない
- 週刊東洋経済 2017年2月11日号「【深層リポート メルカリの舞台裏】 フリマアプリで圧倒的1位 躍進メルカリの舞台裏」
- [1]山田進太郎氏は2000年に早稲田大学を卒業してウェブサービス・ゲーム開発のウノウを設立した
- [6]山田進太郎氏は学生時代にインターン生として楽天オークションを立ち上げた時からCtoC市場に面白みを感じていた
- [19]買い手が入金した代金はメルカリが預かり、受け取り評価が済むまで売り手に振り込まない
- 週刊東洋経済 2019年2月2日号「【ユニクロにとってメルカリは敵? 味方?】 ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正×メルカリ会長兼CEO 山田進太郎 スクープ対談! ユニクロにとってメルカリは敵? 味方?」
- [2]山田進太郎氏は2010年にウノウを米ジンガへ売却した
- [3]山田進太郎氏は海外で事業をやりたいという思いから2012年にジンガを退職し、半年強の世界一周旅行に出た
- [4]山田進太郎氏は世界一周旅行の途中で「みんなで豊かになろう」と思い立ち、資源を有効に活用する個人間取引の事業を構想した
- エンジニアtype 2013年7月29日「山田進太郎氏はなぜ「C2C」に注目したのか? フリマアプリ「メルカリ」で目指す世界市場開拓」
- [5]山田進太郎氏は半年の世界一周旅行を経て2013年2月1日に株式会社コウゾウを設立した
- [8]山田進太郎氏はサクサク動くことを最優先して2013年4月頃にフルネイティブでの再開発を始めたと述べた
- [16]山田進太郎社長は既存のオークションとは異なるフリマの設計でCtoC市場の伸びしろを開拓するとした
- 週刊東洋経済 2016年12月31日号「【特集 2017年大予測】 Part4 ビジネス 2017年注目の企業とトップ 100 Interview フリマアプリ「メルカリ」社長の野望」
- [7]山田進太郎氏はヤフオクでもアマゾンでもない市場をつくることを狙いとした
- [11]山田進太郎社長はヤフオクがパソコンという限られた人向けのデバイスに最適化して作られたと述べた
- メルカリ 有価証券報告書【沿革】
- [9]2013年7月にCtoCマーケットプレイス「メルカリ」の提供を開始した
- 週刊東洋経済 2015年10月9日号「核心リポート04 混戦のフリマアプリ 後発メルカリが爆伸」
- [10]ネットの個人間取引ではパソコンが主流の時代からヤフオクが圧倒的な勢力を占めてきた
- [12]2012年7月に女性向けファッションに限定したフリルが先陣を切った
- [13]ハンドメード作品に特化したミンネが続き、ジャンル特化型のサービスが先行していた
- [15]メルカリは後発だが取り扱う商品分野や対象の性別を限定しなかった
- [20]利用者の半数以上が20〜30代の女性だった
- [21]衣料品関連が取引点数の4割近くを占めた
- 週刊東洋経済 2014年4月18日号「【LINEの死角】 サービスごとに強豪ひしめく! LINEvs.「異業種」ライバル勢」
- [14]2014年春時点でCtoCのフリマアプリだけで10種類以上が存在した
- 株式会社コウゾウ ニュースリリース 2013年7月23日「コウゾウ、フリマアプリ「メルカリ」iPhone版をリリース」
- [17]メルカリは出品者がスマホのカメラで簡単に出品し購入者が安全に買えるフリマアプリとして設計された
- THE BRIDGE 2013年7月2日「元ウノウ/Zynga Japanの山田進太郎氏が新プロジェクト「メルカリ」公開ーーゲームの次に彼が選んだのはなんと「フリマアプリ」」
- [18]メルカリは事務局を通じての売買取引のシステムを採用した
売上の97.6%を広告に投じた先行投資の賭け
小泉文明氏は2012年6月にミクシィを退社[22]し、2013年12月にメルカリへ参画[23]した。ミクシィで取締役執行役員CFOを務めた経験[24]から、人手が足りなくても採用の水準を下げないこと、ここぞというタイミングで投資をケチらないことを教訓[25]として持ち込み、参入当時のフリマアプリを勝者総取りの市場と見て[26]、1位でなければ2位も100位も同じだと考えていた。小泉氏は入社から3カ月で資金調達・テレビCM制作・カスタマーサポート拠点の立ち上げを同時並行[27]で進め、2014年3月にグロービス・キャピタル・パートナーズらを引受先とする第三者割当増資で14.5億円を調達[28]した。5月10日から初のテレビCMを一部を除く全国で放映[29]し、先行していたフリルを抜いた[30]。10月に総ダウンロード数は500万を突破[31]し、12月には700万に達した[32]。
- 週刊東洋経済 2014年1月31日号「ニュース最前線 投資 対立 誘致 通信 電機 ネット 食品」
- [22]小泉文明氏は2012年6月にミクシィを退社した
- メルカリ ニュースリリース 2013年12月16日「メルカリ、元ミクシィ取締役CFO小泉文明参画について」
- [23]小泉文明氏は2013年12月にメルカリへ参画した
- 週刊東洋経済 2017年2月11日号「【深層リポート メルカリの舞台裏】 フリマアプリで圧倒的1位 躍進メルカリの舞台裏」
- [24]小泉文明氏は2012年までミクシィで取締役執行役員CFOを務めた
- [25]人手が足りなくても採用のハードルを下げないこと、ここぞというタイミングで投資をケチらないことが前職までの経営経験で得た教訓だった
- [26]小泉文明氏は参入当時、こうしたサービスは勝者総取りで2位も100位も同じだと考えていた
- DIAMOND SIGNAL 2023年2月1日「メルカリを“勝者”に導いた10年前の意思決定、小泉文明氏が振り返る「成功のターニングポイント」」
- [27]小泉文明氏は入社から3ヶ月で資金調達・CM制作・カスタマーサポート拠点の立ち上げを同時並行で進めた
- メルカリ ニュースリリース 2014年3月31日「フリマアプリ「メルカリ」、14.5億円を調達し、アメリカ展開へ」
- [28]2014年3月31日にグロービス・キャピタル・パートナーズ等を引受先とする第三者割当増資で14.5億円を調達した
- メルカリ ニュースリリース 2014年5月8日「フリマアプリ「メルカリ」、初のテレビCMが5月10日(土)より全国でオンエア」
- [29]2014年5月10日から初のテレビCMを一部を除く全国で放映開始した
- 週刊東洋経済 2017年9月23日号「【第1特集 メルカリ&ZOZOTOWN】 Part1 爆走するメルカリ 創業5年目のメガベンチャー 流通革命児の野望」
- [30]テレビCMで一気に認知度を高め、フリマアプリで先行していたフリルを抜いた
- メルカリ ニュースリリース 2014年10月9日「フリマアプリ「メルカリ」、新テレビCMの開始とリアルでのフリマ開催、ならびに資金調達のお知らせ」
- [31]2014年10月時点で総ダウンロード数は500万を突破した
- メルカリ公式Twitter(@mercari_jp)
- [32]2014年12月に総ダウンロード数700万を突破した
2015年6月期の売上高は42億円、広告宣伝費は41億円[33]で、売上の97.6%を広告へ投じた。翌期も55.7%、その翌期も64%[34]と、広告宣伝費率は3年続けて50%を上回った。先行投資の効果は利用者数に表れ、2015年2月に国内で1000万ダウンロードを突破[35]し、9月には1800万に達した[36]。ニールセンの調査では、8月のスマホ経由のオークション・フリマ利用者はメルカリが567万人[37]で、1589万人のヤフオクに次ぐ2位[38]につけ、月間流通額はピーク時に50億〜70億円程度[39]に達したとみられる。同じ時期、未公開企業の資金調達額はジャパンベンチャーリサーチの集計で2015年に1532億円へ膨らみ[40]、1社当たりでは2010〜11年の1800万円程度から1億円超[41]へ広がった。
- メルカリ 有価証券報告書
- [33]2015年6月期は売上高42億円に対し広告宣伝費41億円で、売上の97.6%を広告に投じた
- [34]広告宣伝費率は2016年6月期55.7%、2017年6月期64%と3年続けて50%を上回った
- 週刊東洋経済 2015年10月9日号「核心リポート04 混戦のフリマアプリ 後発メルカリが爆伸」
- [35]2015年2月に国内で1000万ダウンロードを突破した
- [36]2015年9月に国内1800万ダウンロードへ達した
- [37]ニールセン調査でスマホ経由のオークション・フリマ利用者数は2015年8月にメルカリが567万人だった
- [38]同調査でヤフオクは1589万人で首位、メルカリは2位につけた
- [39]メルカリの月間流通額はピーク時に50億〜70億円程度あったとみられる
- 週刊東洋経済 2016年7月23日号「【第1特集 すごいベンチャー】 日本を立て直せ! すごいベンチャー100」
- [40]ジャパンベンチャーリサーチによると2015年の未公開企業の資金調達額は1532億円だった
- [41]1社当たりの資金調達額は2010〜11年の1800万円程度から2015年に1億円超へ拡大した
- 週刊東洋経済 2014年1月31日号「ニュース最前線 投資 対立 誘致 通信 電機 ネット 食品」
- [22]小泉文明氏は2012年6月にミクシィを退社した
- メルカリ ニュースリリース 2013年12月16日「メルカリ、元ミクシィ取締役CFO小泉文明参画について」
- [23]小泉文明氏は2013年12月にメルカリへ参画した
- 週刊東洋経済 2017年2月11日号「【深層リポート メルカリの舞台裏】 フリマアプリで圧倒的1位 躍進メルカリの舞台裏」
- [24]小泉文明氏は2012年までミクシィで取締役執行役員CFOを務めた
- [25]人手が足りなくても採用のハードルを下げないこと、ここぞというタイミングで投資をケチらないことが前職までの経営経験で得た教訓だった
- [26]小泉文明氏は参入当時、こうしたサービスは勝者総取りで2位も100位も同じだと考えていた
- DIAMOND SIGNAL 2023年2月1日「メルカリを“勝者”に導いた10年前の意思決定、小泉文明氏が振り返る「成功のターニングポイント」」
- [27]小泉文明氏は入社から3ヶ月で資金調達・CM制作・カスタマーサポート拠点の立ち上げを同時並行で進めた
- メルカリ ニュースリリース 2014年3月31日「フリマアプリ「メルカリ」、14.5億円を調達し、アメリカ展開へ」
- [28]2014年3月31日にグロービス・キャピタル・パートナーズ等を引受先とする第三者割当増資で14.5億円を調達した
- メルカリ ニュースリリース 2014年5月8日「フリマアプリ「メルカリ」、初のテレビCMが5月10日(土)より全国でオンエア」
- [29]2014年5月10日から初のテレビCMを一部を除く全国で放映開始した
- 週刊東洋経済 2017年9月23日号「【第1特集 メルカリ&ZOZOTOWN】 Part1 爆走するメルカリ 創業5年目のメガベンチャー 流通革命児の野望」
- [30]テレビCMで一気に認知度を高め、フリマアプリで先行していたフリルを抜いた
- メルカリ ニュースリリース 2014年10月9日「フリマアプリ「メルカリ」、新テレビCMの開始とリアルでのフリマ開催、ならびに資金調達のお知らせ」
- [31]2014年10月時点で総ダウンロード数は500万を突破した
- メルカリ公式Twitter(@mercari_jp)
- [32]2014年12月に総ダウンロード数700万を突破した
- メルカリ 有価証券報告書
- [33]2015年6月期は売上高42億円に対し広告宣伝費41億円で、売上の97.6%を広告に投じた
- [34]広告宣伝費率は2016年6月期55.7%、2017年6月期64%と3年続けて50%を上回った
- 週刊東洋経済 2015年10月9日号「核心リポート04 混戦のフリマアプリ 後発メルカリが爆伸」
- [35]2015年2月に国内で1000万ダウンロードを突破した
- [36]2015年9月に国内1800万ダウンロードへ達した
- [37]ニールセン調査でスマホ経由のオークション・フリマ利用者数は2015年8月にメルカリが567万人だった
- [38]同調査でヤフオクは1589万人で首位、メルカリは2位につけた
- [39]メルカリの月間流通額はピーク時に50億〜70億円程度あったとみられる
- 週刊東洋経済 2016年7月23日号「【第1特集 すごいベンチャー】 日本を立て直せ! すごいベンチャー100」
- [40]ジャパンベンチャーリサーチによると2015年の未公開企業の資金調達額は1532億円だった
- [41]1社当たりの資金調達額は2010〜11年の1800万円程度から2015年に1億円超へ拡大した