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  "title": "直近の動向と展望",
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      "title": "通信収益の先行投資でAIは収穫期に届くか（筆者所感）",
      "text": "ボーダフォン（現ソフトバンク）の40年を貫いたのは、回線資産を別事業者が買い取り、その上に新しい収益層を載せ替える反復だった。1986年に国鉄基幹通信網を承継した鉄道通信、1989年の日本テレコム、1999年のJ-フォン、2001年のボーダフォン、2006年のソフトバンクモバイル、2015年のソフトバンク。法人格は同じまま社名と支配株主が入れ替わるたびに、前のオーナーが築いた契約者基盤と物理ネットワークの上に、新しい商品設計と料金体系が積み上げられていった。固定通信網と携帯電話子会社を併せ持つ垂直構造が、買い手を引き寄せる資産価値の中核であり続けた。\n\nこの資産の価値を最も劇的に示したのが、2006年の孫正義によるLBO買収である。ボーダフォン本国はグローバル端末路線の挫折で日本市場から撤退を選び、約1兆7,500億円という当時国内最大級の買収金額で約1,500万件の契約者と全国基地局網を手放した。孫はゼロから携帯事業を興すのではなく、既存の物理資産と契約者を一括取得して即座にホワイトプランで料金破壊を仕掛け、2008年にはNTTドコモが交渉を断念したiPhoneの独占販売権を獲得した。前オーナーが持て余した日本市場の特殊性を、価格と端末の組み合わせで成長軸へ転換した判断が、3位に沈んでいた事業を首位級の純増ペースへ押し上げた。\n\nこの資産再活用の系譜は、2018年の再上場以降、回線の上にサービスレイヤーを載せる垂直統合へと形を変えた。ヤフー、LINE、PayPayの取り込みでコミュニケーション・検索・決済を1グループに揃え、2024年以降は苫小牧と堺のAIデータセンターとOpenAIとの合弁設立で計算資源そのものを抱え込みに行った。ただし、回線販売の安定収益で得たキャッシュをAIインフラと金融プラットフォームへ先行投資する以上、収穫期の通信事業を原資にして未収穫の事業を育てる賭けの色合いは強い。総合デジタルプラットフォーム構想が回線収益の代替として独立した収益源になるか、それとも通信会社の周辺事業に留まるかが、現在のソフトバンクに問われている。",
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