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      "title": "日本橋・江戸橋倉庫ビルの建て替えと賃貸オフィスビルへの用途転換",
      "subtitle": "外壁を7割残す費用を払ってまで、発祥の地の倉庫を賃料を生む床に替えたのはなぜか",
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      "issue": "都心用地の活用と不動産事業の拡充",
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        "name": "岡本哲郎（社長）",
        "ceo": "fy07-okamoto-tetsuro",
        "note": "・松井明生（竣工時の社長）"
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      "highlights": [
        {
          "label": "概要",
          "text": "2010年1月29日、三菱倉庫は東京・日本橋一丁目の江戸橋倉庫ビル（1930年竣工）を賃貸オフィスビルへ建て替える計画を公表した。外壁の概ね7割と船橋状の塔屋を残したまま地上18階・地下1階の高層棟を築き、2014年9月3日に日本橋ダイヤビルディングとして竣工した。投資額は約138億円であった。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "三菱倉庫は倉庫業とともに不動産賃貸を営み、2014年3月期は不動産事業のセグメント利益97億円が物流事業の68億円を上回っていた。賃貸用不動産の連結貸借対照表計上額849億円に対し時価は2,650億円で、都心に抱えた含み資産をどう収入に変えるかが課題として残っていた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "本店事務所とトランクルームに使っていた倉庫ビルの内部を解体し、外観を保存したまま賃貸オフィスへ用途を替えた。8〜17階が1フロア約1,000平方メートルの賃貸オフィス、2〜6階がトランクルームと本店事務所となる。投資予定額130億円は自己資金と社債で賄い、工事中の3年間は本店を新川へ移した。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "竣工した2015年3月期の不動産事業は減価償却費と不動産取得税等の一時費用で減益となり、賃料が通年で寄与した2016年3月期にセグメント利益106億円へ伸びた。都心の含み資産を賃料に替える判断が、費用と時間を先に払う性格を持つことを示している。"
        }
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            "note": "倉庫を中核とする物流事業と、オフィスビル・商業施設の賃貸を中心とする不動産事業を併営。2014年3月期は不動産事業が営業利益の大半を稼いでいた"
          }
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            "note": "1930年の江戸橋倉庫ビルの施工者でもあり、80年後の建て替えでも設計の一部と施工を担った"
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            "note": "竹中工務店とともに日本橋ダイヤビルディングの設計を担当した"
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        "summary": "都心に長く保有した倉庫用地を、外観保存を条件に地上18階の賃貸オフィスビルへ建て替え、保管の場から賃料収入を生む床へ用途を替えた投資判断"
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          "title": "三菱の創業者・岩崎弥太郎が江戸橋に煉瓦造りの倉庫を建設（1923年の関東大震災で焼失）"
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          "title": "同じ場所に江戸橋倉庫ビルが竣工、翌1931年1月に日本最初のトランクルームサービスを開始"
        },
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          "title": "江戸橋倉庫ビルを外観保存のうえ賃貸オフィスビルへ建て替える計画を公表"
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          "title": "建て替え着工に伴い、本店を日本橋から中央区新川へ一時移転"
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          "title": "日本橋ダイヤビルの通年寄与で不動産事業のセグメント利益が106億円へ"
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        "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（連結・日本基準）",
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            "name": "三菱倉庫",
            "fiscal_year": "2014年3月期（連結・JGAAP）",
            "president": "松井明生",
            "hq": "東京都中央区（建て替え中のため本店を新川へ一時移転）",
            "sales": {
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          "label": "背景",
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              "sub_title": "利益の大半を不動産が稼ぐ倉庫会社",
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                {
                  "text": "三菱倉庫は倉庫会社でありながら、利益の多くを不動産の賃料から得ていた。2014年3月期の連結営業利益121億円に対し、不動産事業のセグメント利益は97億円で、物流事業の68億円を上回っていた。同社は会社の基本方針として、所有地の立地に適した活用によりオフィスビルや商業施設の賃貸事業を図ると明記している。港湾と都心に早くから土地を持った倉庫会社の資産が、そのまま賃貸事業の原資になっていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2014年3月期の連結営業利益121億円に対し、不動産事業のセグメント利益は97億円、物流事業は68億円であった",
                      "原文": "不動産事業全体の営業収益は、前期比12億6千4百万円（3.3％）減の374億8千4百万円となりました。（中略）このためセグメント利益（営業利益）は、前期比14億5百万円（12.7％）減の97億2百万円となりました。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期・連結）",
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                    {
                      "fact": "三菱倉庫は所有地の立地に適した活用により、オフィスビル・商業施設の賃貸事業を図る方針を掲げていた",
                      "原文": "不動産事業については、所有地の立地に適した活用により、主としてオフィスビル・商業施設の賃貸事業の展開を図っており、これら事業のフェアな遂行を通じて、適正な利潤の確保と安定した成長を図り、株主及び社員に報いる。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期）【対処すべき課題】",
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                  ]
                },
                {
                  "text": "その資産には帳簿に表れない含みがあった。2014年3月末時点で、三菱倉庫グループが保有する賃貸用オフィスビル等の連結貸借対照表計上額は849億円、社外の不動産鑑定士の評価に基づく時価は2,650億円であった。簿価の3倍を超える差額は、古くから抱えた都心の土地が償却の進んだ帳簿価額のまま残っていたことを示している。この含みを賃料という形の収入へどう振り替えるかが、経営の実務的な課題として残っていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2014年3月末の賃貸等不動産は連結貸借対照表計上額849億39百万円に対し、時価2,650億07百万円であった",
                      "原文": "当連結会計年度末残高84,939百万円、連結決算日における時価265,007百万円。連結決算日における時価は、主として社外の不動産鑑定士による不動産鑑定評価書に基づく金額である。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期・連結）【賃貸等不動産関係】",
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            {
              "sub_title": "江戸橋倉庫ビルという建物",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "建て替えの対象となった江戸橋倉庫ビルは、ありふれた古い倉庫ではなかった。この場所には三菱の創業者・岩崎弥太郎が1876年に建てた煉瓦造りの倉庫があり、1923年の関東大震災で焼失している。再建されたのが1930年竣工の江戸橋倉庫ビルで、船をモチーフとした外観と屋上の船橋を模した塔屋を備えていた。三菱倉庫が日本で最初のトランクルームサービスを始めたのも、翌1931年1月、この江戸橋の建物であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "現在地には1876年に岩崎弥太郎が建てた煉瓦造りの倉庫があり、1923年の関東大震災で焼失したため、防災を意識した鉄筋コンクリート造の江戸橋倉庫ビルが建てられた",
                      "原文": "前身の江戸橋倉庫ビルができる前、ここには１８７６（明治９）年に開設された煉瓦造りの倉庫があった。三菱の祖・岩崎弥太郎が造ったものだ。それが、１９２３（大正１２）年の関東大震災で焼失した。そのため建て替えは、いつか来る災害を念頭に置いて行われた。",
                      "source": "週刊東洋経済 2014年6月6日号「成毛眞の技術探検 隔週連載 第15回 三菱倉庫の日本橋ダイヤビルディング 古い建物の壁の裏に最新の建築技術があった」",
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                    {
                      "fact": "三菱倉庫は昭和6年1月、東京・江戸橋で日本最初のトランクルームサービスを開始した",
                      "原文": "昭和６年１月　東京・江戸橋(現在の日本橋)で我が国最初のトランクルームサービスを開始",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期）【沿革】",
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                  ]
                },
                {
                  "text": "この建物は、東京都選定歴史的建造物にも選ばれていた。敷地面積は約2,900平方メートル、日本橋川と首都高速の江戸橋ジャンクションに囲まれた区画に建ち、本店事務所とトランクルームに使われていた。竣工から80年を数え、都心の一等地に低層の倉庫ビルとして残るこの資産を、保管の場として使い続けるか、賃料を生む床へ替えるかという選択が、2000年代末の三菱倉庫の前にあった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "江戸橋倉庫ビル（1930年竣工）は東京都選定歴史的建造物で、敷地面積は約2,900平方メートル、本店事務所とトランクルームに利用されていた",
                      "原文": "東京都選定歴史的建造物である現在の建物「江戸橋倉庫ビル」（1930年竣工）の外観を保存しながら、賃貸オフィスビルに建替えるもので、敷地面積は約2,900m2。",
                      "source": "三菱倉庫 ニュースリリース 2010年1月29日「東京・日本橋に環境対応型の高層オフィスビルを建設－東京都選定歴史的建造物である現在の建物「江戸橋倉庫ビル」の外観を保存しながら安全・安心・快適さを追及した賃貸オフィスを提供－」",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/2010/100129.html"
                    }
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        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "外壁を残して18階建てを建てる計画",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2010年1月29日、三菱倉庫は江戸橋倉庫ビルを賃貸オフィスビルへ建て替える計画を公表した。既存外壁の概ね7割と船橋状の塔屋を保存し、上部に高層棟を築造する。完成後は地上18階・地下1階、延床面積約30,200平方メートルとし、6階から17階を賃貸オフィス、2階から5階をトランクルームと本店事務所に充てる。投資額は約125億円、工期は2011年10月から2014年8月を見込んだ。当時の社長は岡本哲郎氏であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2010年1月29日、外壁の概ね7割と船橋状塔屋を保存して上部に高層棟を築造し、地上18階・地下1階、高さ約90m、延床面積約30,200平方メートル、投資額約125億円、工期2011年10月〜2014年8月とする計画を公表した",
                      "原文": "既存外壁の概ね7割および船橋状塔屋を保存し上部に高層棟を築造。地上18階・地下1階、高さ約90m、延床面積約30,200m2。6～17階が賃貸オフィス、2～5階がトランクルームおよび本店事務所。投資額約125億円、工期2011年10月～2014年8月（予定）。設計は三菱地所設計・竹中工務店、施工は竹中工務店。",
                      "source": "三菱倉庫 ニュースリリース 2010年1月29日「東京・日本橋に環境対応型の高層オフィスビルを建設－東京都選定歴史的建造物である現在の建物「江戸橋倉庫ビル」の外観を保存しながら安全・安心・快適さを追及した賃貸オフィスを提供－」",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/2010/100129.html"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "建て替えは本店を動かす工事でもあった。三菱倉庫は2011年9月から2014年9月までの3年間、本店を日本橋から中央区新川へ一時移転させ、その間、日本橋の区画は収入を生まない工事現場となった。有価証券報告書に載せた設備計画では、投資予定金額130億円を自己資金と社債で賄うとし、着手を2011年10月、完了を2014年8月と記している。設計は三菱地所設計と竹中工務店、施工は竹中工務店が担った。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "建て替えに伴い、2011年9月から2014年9月まで本店を東京都中央区日本橋から同区新川へ一時移転した",
                      "原文": "平成26年９月　東京・日本橋に所有する倉庫ビル(本店事務所、トランクルーム)を建て替え、オフィスビルを建設(本店事務所、賃貸用オフィス、トランクルーム。建替中の平成23年９月から同26年９月までの間、本店を東京都中央区日本橋から同区新川へ一時移転)",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2015年3月期）【沿革】",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "設備の新設計画では日本橋ダイヤビルディングの投資予定金額を130億円とし、自己資金及び社債で調達、着手2011年10月・完了2014年8月とした",
                      "原文": "日本橋ダイヤビルディング（地上１８階地下１階建 約30,000㎡）／賃貸施設の新設（建替）／不動産事業／投資予定金額 総額13,000百万円・既支払額5,013百万円／資金調達方法 自己資金及び社債／着手 平成23年10月・完了 平成26年8月",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期）【設備の新設、除却等の計画】",
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            {
              "sub_title": "壊さない選択が背負ったもの",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "工事の要点は、古い外壁を残したまま、その内側に新しい18階建てを建てるところにあった。古い建物には新しい建物の鉛直荷重をかけず、水平荷重だけが伝わる設計とし、6階と7階の間には免震層を設けた。地下では基礎として打たれていた松杭のうち約1,500本を引き抜いた。埋設されていた杭は約4,000本とされ、敷地約2,900平方メートルに1平方メートルあたり1本以上が打たれていた計算になる。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "古い外壁の内側に新しい18階建てを建て、古い建物には鉛直荷重をかけず水平荷重のみが伝わる設計とし、地下では松杭約1,500本を引き抜いた（埋設は約4,000本）",
                      "原文": "古い建物は、外壁の７割などを残して取り壊された。新しい１８階建てのビルは、古い外壁の中に建てられているのだ。（中略）古い建物へは、新しい建物による鉛直荷重はかからないが、水平荷重はかかる設計になっている。（中略）基礎固めのために地下に埋められていた松杭を引き抜いた。その数、約１５００本。埋まっていた数の合計はもっと多くて約４０００本だという。",
                      "source": "週刊東洋経済 2014年6月6日号「成毛眞の技術探検 隔週連載 第15回 三菱倉庫の日本橋ダイヤビルディング 古い建物の壁の裏に最新の建築技術があった」",
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                {
                  "text": "古い建物を残さなければ、工期も費用も抑えられた。それでも壊さなかった理由について、三菱倉庫工務部建設チームマネジャーの新井一也氏は、この場所が同社にとって思い入れの深い発祥の地であること、東京都選定歴史的建造物に選ばれていること、周辺地域からも残存を望む声があったことを挙げている。収益ビルへの用途転換という目的と、外観を残すという制約を、同時に引き受けた工事であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "三菱倉庫工務部建設チームマネジャーの新井一也氏は、外観を残した理由として発祥の地であること、東京都選定歴史的建造物であること、周辺地域からの残存要望を挙げた",
                      "原文": "古い建物を残さなければ、工期も費用も削減できたに違いない。それでも壊さなかった理由を建築主である三菱倉庫工務部建設チームマネジャーの新井一也さんに尋ねた。答えは、この場所が三菱倉庫にとって思い入れの深い発祥の地であること、東京都選定歴史的建造物に選定されていること、周辺地域からも残存を望む声があったこと。",
                      "source": "週刊東洋経済 2014年6月6日号「成毛眞の技術探検 隔週連載 第15回 三菱倉庫の日本橋ダイヤビルディング 古い建物の壁の裏に最新の建築技術があった」",
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          "section": "outcome",
          "label": "結果",
          "subsections": [
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              "sub_title": "竣工と、遅れて表れた収益",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2014年9月3日、日本橋ダイヤビルディングが竣工した。敷地約2,900平方メートル、延床面積約30,000平方メートル、地上18階・地下1階で、8階から17階が1フロア約1,000平方メートルの賃貸オフィス、2階から6階がトランクルームと本店事務所となった。中間階免震構造を採り、長周期地震動に備えている。投資額は約138億円で、2010年の公表時に見込んだ約125億円を上回った。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2014年9月3日に竣工。延床面積約30,000平方メートル、地上18階・地下1階、8〜17階が賃貸オフィス（1フロア約1,000平方メートル）、2〜6階がトランクルーム・本店事務所、中間階免震構造、投資額約138億円",
                      "原文": "名称 日本橋ダイヤビルディング／所在地 東京都中央区日本橋一丁目19番1号／敷地面積 約2,900m2／延床面積 約30,000m2／地上18階、地下1階、高さ約90m／中間階免震構造を採用し長周期地震動に対応／8階から17階が賃貸オフィス（1フロア約1,000m2）、2階から6階がトランクルーム及び本店事務所／投資額 約138億円",
                      "source": "三菱倉庫 ニュースリリース 2014年9月3日「東京・日本橋に高層オフィスビル「日本橋ダイヤビルディング」が竣工―歴史的建物の外観を保存した「災害に強い環境配慮型オフィスビル」―」",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/2014/140903.html"
                    },
                    {
                      "fact": "三菱倉庫は日本橋ダイヤビルディングの建設を進め、2014年9月に竣工・稼働した",
                      "原文": "不動産事業では、テナントの確保及び賃料水準の維持・向上に努めるとともに東京・日本橋に災害に強い環境配慮型の高層オフィスビル「日本橋ダイヤビルディング」の建設を進め、平成26年９月に竣工・稼働しました。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2015年3月期・連結）",
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                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "収益への反映はすぐには表れなかった。竣工した2015年3月期の不動産事業は、新規稼働に伴う減価償却費の増加と不動産取得税等の一時費用により、セグメント利益が91億円へと前期比5.5％減った。賃料が通年で寄与した2016年3月期には不動産賃貸事業の営業収益が309億円へ2.7％増え、不動産事業のセグメント利益は106億円と15.8％伸びた。投じた資金が利益として現れるまで、竣工から1年半かかった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2015年3月期の不動産事業は、日本橋ダイヤビルディングの新規稼働に伴う減価償却費の増加や不動産取得税等の一時費用により、セグメント利益が91億66百万円へ前期比5.5％減少した",
                      "原文": "営業費用は、日本橋ダイヤビルディングの新規稼働に伴う減価償却費の増加や不動産取得税等の一時費用の計上があったものの（中略）このためセグメント利益（営業利益）は、前期比5億3千5百万円（5.5％）減の91億6千6百万円となりました。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2015年3月期・連結）",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "2016年3月期は日本橋ダイヤビルが寄与し、不動産賃貸事業の営業収益が309億14百万円（2.7％増）、不動産事業のセグメント利益が106億14百万円（15.8％増）となった",
                      "原文": "主力の不動産賃貸事業は、前上半期末に稼働した日本橋ダイヤビルが寄与したため、営業収益は前期比2.7％増の309億1千4百万円となりました。（中略）このためセグメント利益（営業利益）は、前期比14億4千8百万円（15.8％）増の106億1千4百万円となりました。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2016年3月期・連結）",
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            {
              "sub_title": "残した外壁と、入れ替えた中身",
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              "paragraphs": [
                {
                  "text": "歴史的建造物の保存という枠だけで読むと、この工事の芯を取り逃がす。三菱倉庫がここで行ったのは、簿価849億円に対し時価2,650億円という含みを抱えたまま眠っていた都心の土地を、賃料を生む18階分の床へ入れ替える資本の組み替えであった。外壁7割の保存は、その組み替えを地域と行政に受け入れてもらうために引き受けた条件でもあったとみられる。発祥の地という言葉は、余分な費用と工期を払う理由としても働いた。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、入れ替えが直ちに報われたわけではない。投資額は公表時の約125億円から約138億円へ膨らみ、竣工した2015年3月期の不動産事業はむしろ減益であった。工事の3年間、本店は新川に間借りし、日本橋の一等地は収入を生まない現場として空いていた。土地の含みを賃料に変えるには、これだけの時間と費用を先に払う必要がある。倉庫会社の不動産事業が長い時間軸でしか組めない事情が、ここに表れているといえる。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "三菱倉庫 ニュースリリース 2010年1月29日「東京・日本橋に環境対応型の高層オフィスビルを建設－東京都選定歴史的建造物である現在の建物「江戸橋倉庫ビル」の外観を保存しながら安全・安心・快適さを追及した賃貸オフィスを提供－」",
        "三菱倉庫 ニュースリリース 2014年9月3日「東京・日本橋に高層オフィスビル「日本橋ダイヤビルディング」が竣工―歴史的建物の外観を保存した「災害に強い環境配慮型オフィスビル」―」",
        "週刊東洋経済 2014年6月6日号「成毛眞の技術探検 隔週連載 第15回 三菱倉庫の日本橋ダイヤビルディング 古い建物の壁の裏に最新の建築技術があった」",
        "三菱倉庫 有価証券報告書（2014年3月期・連結）",
        "三菱倉庫 有価証券報告書（2015年3月期・連結）",
        "三菱倉庫 有価証券報告書（2016年3月期・連結）"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-24"
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    {
      "slug": "cavalier-logistics-acquisition-2023",
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      "stock_code": "9301",
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      "type": "acquisition",
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        "north-america"
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      "title": "米英Cavalier Logisticsグループの買収と、自前拠点による海外展開からの転換",
      "subtitle": "日系荷主を追って拠点を建てるか、現地企業を丸ごと引き受けるか——半世紀続いた海外事業の型をめぐって",
      "status": "implemented",
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      "scheme": "米国に新設した持株会社が現金で発行済株式の90%を取得し、残る10%は現CEO・現CFOからの現物出資で受け入れて全株式を取得",
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      "issue": "海外事業の拡大手法と医療・ヘルスケア物流の海外基盤",
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        "name": "斉藤秀親（社長）",
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      "highlights": [
        {
          "label": "概要",
          "text": "2023年4月28日、三菱倉庫は米国のCavalier Logistics Management Ⅱなど3社と英国のCavalier Logistics U.K.の計4社を、米国に新設する持株会社を通じて取得する契約を結んだと発表した。同年10月2日に買収を完了し、取得原価は246億5,200万円であった。斉藤秀親氏が社長に就いた年度の海外M&Aである。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "三菱倉庫の海外拠点は1970年の米カリフォルニアの倉庫会社設立以来、日系荷主の進出に合わせて自前で会社を興す手順で増えてきた。2019年に定めたMLC2030ビジョンは医療・ヘルスケアを最優先の分野に挙げたが、国内で積んだ医薬品物流の実績に対し、米欧には受け皿がなかった。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "米国に設立した持株会社Project Hermes Holding Companyが現金でCavalier4社の株式90%を取得し、残る10%は現CEO・現CFOからの現物出資で受け入れて全株式を取得した。米国国務省向けの業務は外資規制のため切り離し、対米外国投資委員会の承認を実行条件に据えた。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "買収でのれん68億400万円と顧客関連資産216億9,200万円を計上し、2025年3月期には米国の営業収益が270億6,900万円へ伸びて地域別開示の独立項目に改まった。一方でのれんには減損の兆候が生じており、現地企業を取り込む手法の成否はなお先の事業計画に懸かっている。"
        }
      ],
      "parties": [
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          "name": "三菱倉庫",
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          "at_deal": {
            "note": "倉庫・港湾運送・国際運送取扱と不動産賃貸を併営する物流大手。2019年策定のMLC2030ビジョンで医療・ヘルスケア物流と海外事業の拡大を掲げていた"
          }
        },
        {
          "name": "Cavalier Logisticsグループ",
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          "at_deal": {
            "note": "米バージニア州ダレスに本拠を置き、バイオ医薬品・ヘルスケア向けと米国政府機関向けの物流を手がける。2022年12月期の簡易連結売上高は1億5,195万米ドル"
          }
        },
        {
          "name": "CAV Holdings LLC",
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            "note": "本株式取得のために2023年に設立された持株会社。Timothy Holdaway氏とLouis Gallipoli氏が保有していた"
          }
        }
      ],
      "dates": {
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      },
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        "summary": "日系荷主の海外進出に合わせて自前拠点を建てる従来の手順では医療・ヘルスケア物流の米欧基盤を築けないため、長年のパートナーであった米英4社を246億5,200万円で取得し、現地の顧客基盤ごと引き受ける形へ海外戦略を切り替えた買収"
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      "timeline": [
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          "year": 1970,
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          "title": "米国カリフォルニア州に倉庫会社を設立し、海外進出の第一歩を記す"
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          "year": 1984,
          "month": 4,
          "title": "シンガポールに運送取扱会社を設立、以後アジアへ自前拠点を順次増設"
        },
        {
          "year": 2010,
          "month": 9,
          "title": "富士物流の株式公開買付けを実施し、同社と子会社10社を連結子会社化"
        },
        {
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          "month": null,
          "title": "長期ビジョン「MLC2030ビジョン」を策定、医療・ヘルスケアを重点分野に"
        },
        {
          "year": 2023,
          "month": 4,
          "title": "斉藤秀親が社長に就任、同月にCavalier Logisticsグループ4社の株式取得契約を締結"
        },
        {
          "year": 2023,
          "month": 10,
          "title": "買収を完了し、米英4社を米国持株会社を通じて連結子会社化",
          "highlight": true
        },
        {
          "year": 2025,
          "month": 1,
          "title": "米国持株会社と米国3社を合併し、現地グループの組織を整理"
        },
        {
          "year": 2025,
          "month": 3,
          "title": "経営計画［2025-2030］で2030年度の海外売上高を2024年度の2倍以上とする目標を提示"
        }
      ],
      "snapshot": {
        "fiscal_year": "2024年3月期",
        "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2024年3月期・連結）",
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            "stock_code": "9301",
            "name": "三菱倉庫",
            "fiscal_year": "2024年3月期（連結・JGAAP）",
            "president": "斉藤秀親",
            "hq": "東京都中央区日本橋",
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          "label": "背景",
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              "sub_title": "日系荷主を追って建てた海外拠点",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "三菱倉庫が海外へ最初の会社を置いたのは1970年1月で、米国カリフォルニア州に倉庫会社を設立した。1984年4月のシンガポールを皮切りに香港・タイ・マレーシア・ベトナムへ運送取扱会社を順に設け、1993年にはインドネシア、1996年には中国へ倉庫会社を置いた。いずれも日系メーカーの海外生産移転に合わせて自前で会社を興す手順であり、現地の物流会社を丸ごと引き受ける手法は採らなかった。",
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                    {
                      "fact": "1970年1月に米国カリフォルニア州へ倉庫会社を設立し、1984年4月のシンガポール以降、香港・タイ・マレーシア・ベトナムへ運送取扱会社、1993年にインドネシア、1996年に中国へ倉庫会社を設立した",
                      "原文": "1970年１月 米国カリフォルニア州に倉庫会社設立／1984年４月 シンガポールに運送取扱会社設立（こののち、1985年6月香港に運送取扱会社、1989年9月タイに運送取扱会社、1998年10月マレーシアに運送取扱会社、2011年7月ベトナムに運送取扱会社設立）／1993年６月 インドネシアに倉庫会社設立／1996年４月 中国に倉庫会社設立",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書【沿革】",
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                    },
                    {
                      "fact": "国内では2010年9月の富士物流に対する株式公開買付けが直近の本格的な買収で、海外での企業買収の実績はなかった",
                      "原文": "2010年９月 富士物流㈱の株式公開買付けを実施し、同社及び同社の子会社10社を連結子会社化",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書【沿革】",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "2019年、三菱倉庫は2030年に在りたい姿として「MLC2030ビジョン」を定めた。事業環境の変化に十分対応できていないという当時の経営陣の危機感から生まれた計画で、2022年度からの第2ステージでは海外事業の拡大が重点に挙がった。第2ステージの数値目標は2024年度の営業利益200億円とROE7%で、海外売上比率は2023年3月期の時点で21.5%であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "MLC2030ビジョンは2019年に策定され、事業環境の変化に対応できていないという当時の経営陣の危機感から生まれた",
                      "原文": "今後もお客様起点で未来社会におけるイノベーターであり続けるために、2019年に「MLC2030ビジョン」を定めました。これは、本ビジョン発表以前から当社グループを取り巻く事業環境・経営環境が大きく変化する中で、こうした変化に十分対応できていないことに危機感を覚えた当時の経営陣が策定したものです。",
                      "source": "三菱倉庫 統合報告書2023",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/esg_sdgs/pdf/integrated_report2023.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "第2ステージ［2022-2024］は海外事業の拡大を重点に挙げ、数値目標は2024年度の営業利益200億円・ROE7%、2023年3月期の海外売上比率は21.5%であった",
                      "原文": "2022年度からは第2ステージとして、事業の収益性向上に向けた取組みや、海外事業の拡大、また先端技術を活用した高付加価値サービスの開発等に注力しています。／数値目標 営業利益200億円（2024年度）、ROE7%（2024年度）／海外売上比率 21.5％",
                      "source": "三菱倉庫 統合報告書2023",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/esg_sdgs/pdf/integrated_report2023.pdf"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "医薬品物流の国内実績と、米欧の空白",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "重点分野のうち最優先に置かれたのが医療・ヘルスケアであった。三菱倉庫は1980年代に医薬品配送センター業務を始め、2011年には輸配送を担う専門会社としてDPネットワークを設立した。医薬品の適正流通ガイドラインを満たす配送サービス「DP-Cool」を立ち上げ、そこで培った手法をもとに室温医薬品向けの「DP-Green」を組み立てて2022年から提供した。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "医療・ヘルスケアが最優先の重点分野で、1980年代の医薬品配送センター業務、2011年のDPネットワーク設立、GDP対応の「DP-Cool」、2022年開始の「DP-Green」と国内の基盤を積み上げてきた",
                      "原文": "その中でも特に優先度が高いのが医療・ヘルスケアの分野です。当社グループでは1980年代から医薬品配送センター業務を開始し、2011年には医薬品輸配送の一層の強化を目的として専門の運送会社であるDPネットワーク㈱を設立したほか、医薬品の適正流通（GDP）ガイドラインを満たした配送サービス「DP-Cool」を開始する等、安全・安心な医薬品輸送に向けた取組みを強化してきました。さらに「DP-Cool」で培ったノウハウをもとに室温医薬品を対象とするGDP対応の配送サービス「DP-Green」を構築し、2022年から提供を開始しました。",
                      "source": "三菱倉庫 統合報告書2023",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/esg_sdgs/pdf/integrated_report2023.pdf"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "国内で積み上げたこの実績に対し、米欧には受け皿がなかった。米国では最先端の研究や治療が数多く行われ、医薬品市場は世界全体を上回る成長が見込まれていた。バイオ医薬品やヘルスケア向けに高度なサプライチェーンを米英で運営していたCavalier Logisticsグループは、三菱倉庫の米国拠点が長年組んできた相手であり、業務委託契約を通じた取引が続いていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "Cavalier Logisticsグループは三菱倉庫の米国拠点の長年のパートナーで、米国は最先端の研究・治療が多く、医薬品市場の高い成長が見込まれていた",
                      "原文": "Cavalier Logistics グループは、米国及び英国内で主にバイオ医薬品、ヘルスケア等一般企業向け並びに米国政府機関向けのロジスティックスソリューションに特化した高度なサプライチェーンを構築し、近年業績を伸ばしている物流企業であり、長年当社の米国拠点に於けるパートナーとして良好な関係を築いています。（中略）米国では最先端の研究や治療が多数行われており、グローバルな医薬品市場に比べ、今後も高い成長を続けるものと見込まれています。",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "Cavalier Logistics Management Ⅱとの間には資本関係はなく、業務委託契約に基づく取引関係だけがあった",
                      "原文": "当社と当該会社との関係 資本関係 当該事項はありません。取引関係 業務委託契約に基づき、取引を行っております。",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    }
                  ]
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "長年のパートナーを買う",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2023年4月28日、三菱倉庫はCavalier Logistics Management Ⅱなど米国3社と英国のCavalier Logistics U.K.の計4社について、米国に新設する子会社を通じて株式を取得する契約を結んだと発表した。斉藤秀親氏が社長に就いた月の決定である。4社の2022年12月期の簡易連結売上高は1億5,195万米ドル、営業利益は1,457万米ドルであった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2023年4月28日に米国3社・英国1社の株式を米国新設子会社を通じて取得する契約の締結を決定し、当初は2023年8月1日の完了を見込んでいた",
                      "原文": "当社は、本日、医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する、米国のCavalier Logistics Management Ⅱ, Inc.、Cavalier International Air Freight, Inc.、DC Dyna, Inc.、及び英国のCavalier Logistics U.K. Limited.の４社（以下「Cavalier Logistics グループ」という）の株式を当社が新たに米国に設立する子会社（以下「米国子会社」という）を通じて取得し連結子会社化する（以下「本株式取得」という）ために、契約を締結することを決定いたしました",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "Cavalier Logisticsグループ4社の2022年12月期の簡易連結売上高は151,950千米ドル、営業利益は14,571千米ドルであった",
                      "原文": "連結売上高 151,950千米ドル／連結営業利益 14,571千米ドル（2022年12月期・未監査の簡易連結、年度末調整前の参考値）",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "斉藤秀親社長は就任年度に海外での事業拡大を最優先に挙げ、Cavalierへの9割出資とベトナムITLの追加取得を同年度の2件として説明した",
                      "原文": "まず、海外での事業展開に注力する。今年度に入り、既に海外企業への出資を2件実施した。米国では米国子会社を通じ、医薬品・ヘルスケア物流を得意とする米キャバリエ・ロジスティクスグループに9割出資することとした。",
                      "source": "日本海事新聞（2023年7月28日）「【インタビュー 変化に対応、変革進める】三菱倉庫社長・斉藤秀親氏。海外で成長追求、DXに注力」",
                      "url": "https://www.jmd.co.jp/article.php?no=288702"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "取得の対価は、現金221億900万円と現物出資で受け入れた株式の時価25億4,200万円を合わせた246億5,200万円となった。ここからのれん68億400万円が生じ、10年で均等償却する。無形資産に配分した顧客関連資産は216億9,200万円で、償却期間は22年に置いた。アドバイザリー費用等の取得関連費用は13億7,400万円であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "取得原価は現金22,109百万円と現物出資株式の時価2,542百万円の計24,652百万円、のれんは6,804百万円で10年均等償却、顧客関連資産は21,692百万円で償却期間22年、取得関連費用は1,374百万円であった",
                      "原文": "取得の対価 現金 22,109百万円／取得の対価 現物出資により企業結合日に取得した株式の時価 2,542百万円／取得原価 24,652百万円。主要な取得関連費用の内容及び金額 アドバイザリー費用等 1,374百万円。発生したのれんの金額 6,804百万円、償却方法及び償却期間 10年間にわたる均等償却。のれん以外の無形固定資産に配分された金額 顧客関連資産 21,692百万円 償却期間22年。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2024年3月期・連結）【企業結合等関係】",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "適時開示の時点では相手先の承諾が得られず取得価額は非開示で、連結純資産の15%未満の軽微基準範囲内とされた",
                      "原文": "取得価額 株式取得の相手先より開示の承諾を得られないため、非開示とさせていただきます。取得価額は適時開示基準に該当しない軽微基準範囲内（連結純資産の 15％未満）です。",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "外資規制をくぐる組み立て",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買収の形は二段構えであった。米国子会社が現金でCavalier4社の発行済株式の90%を取得し、残る10%は同グループの現CEOと現CFOから現物出資として受け入れる。その対価に米国子会社の新株10%を交付したため、三菱倉庫は米国子会社の90%を握り、その下でCavalier4社の全株式を持つ。売り手の経営陣を株主として残す組み立てであった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "米国子会社が90%を現金で取得し、残る10%は現CEO・現CFOからの現物出資で受け入れ、対価として米国子会社株式の10%を交付した",
                      "原文": "米国子会社が、Cavalier Logisticsグループの合計発行済株式総数の 90％相当を取得し、残る10％相当に係るCavalier Logisticsグループ各社の発行済株式を保有するCavalier Logisticsグループの現CEO及び現CFOからそれぞれ現物出資を受けることで、Cavalier Logisticsグループの合計発行済株式のすべてを取得いたします。なお、上記現物出資の対価として、現CEO及び現CFOに対して、米国子会社は、同社の発行済株式総数の 10%相当（議決権所有割合：10.0％）を新たに交付するため、当社は米国子会社の発行済株式総数の 90%相当の株式（議決権所有割合：90.0％）を保有する株主となります。",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "買収の受け皿となった米国持株会社はProject Hermes Holding Companyで、三菱倉庫が議決権の90%を保有し、同社を通じてCavalier4社の議決権100%を取得した",
                      "原文": "当社が議決権比率90％を有するProject Hermes Holding Company（以下「Holding Company」という。）を通じて、100％の議決権を取得しております。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2024年3月期・連結）【企業結合等関係】",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "実行の前には米国側の規制が立ちはだかった。Cavalierが受託していた米国国務省の物流業務は外資規制に触れるため、現CEOが新会社を設立してグループから切り離すこととし、その新会社の事業運営に対する当局の承認取得を条件に据えた。対米外国投資委員会の承認も条件に加わり、当初2023年8月1日を目途とした完了は2カ月ずれ込み、米国時間の10月2日に実行された。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "米国国務省向け業務は外資規制のため現CEOが新会社を設立してスピンオフし、その事業運営の承認と対米外国投資委員会（CFIUS）の承認を実行条件とした",
                      "原文": "なお、Cavalier Logistics グループは、受託している米国国務省に係る物流業務について、米国における外資規制の関係から、Cavalier Logistics グループの現 CEO が新会社を設立して Cavalier Logistics グループからスピンオフすることとしており、本株式取得は、当局から当該新会社の事業運営に係る承認を取得することを、実行の条件としています。また、本株式取得は、対米外国投資委員会（CFIUS）が本株式取得を承認することを、実行の条件としています。",
                      "source": "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/assets/pdf/230428_02.pdf"
                    },
                    {
                      "fact": "企業結合日は2023年10月2日（みなし取得日は10月1日）で、当初予定の2023年8月1日から2カ月遅れた",
                      "原文": "企業結合日 2023年10月２日（みなし取得日 2023年10月１日）",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2024年3月期・連結）【企業結合等関係】",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "買収完了は米国時間2023年10月2日で、医薬品・ヘルスケア製品および米国政府向け物流サービスの拡大を狙いとした",
                      "原文": "「Cavalier Logisticsグループ」の買収完了について － 医薬品・ヘルスケア製品および米国政府向け物流サービスの拡大 －",
                      "source": "三菱倉庫「『Cavalier Logisticsグループ』の買収完了について」（2023年10月3日）",
                      "url": "https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/news/2023/20231003_01.html"
                    }
                  ]
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "outcome",
          "label": "結果",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "連結への寄与と、地域別開示に現れた米国",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "Cavalierは2024年3月期の第3四半期末から連結に組み入れられ、2025年3月期に通期で寄与した。同期の営業収益は前期比11.6%増の2,840億6,900万円となり、国際運送取扱事業が23.6%増、倉庫事業も増収であった。一方で販売費及び一般管理費は顧客関連資産とのれんの償却などにより21.3%増の161億2,400万円へ膨らみ、営業利益の伸びは7.2%にとどまった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "Cavalierは2024年3月期第3四半期末から連結され、2025年3月期は通期寄与で国際運送取扱事業が23.6%増、営業収益は11.6%増の2,840億6,900万円、販管費は21.3%増の161億2,400万円、営業利益は7.2%増の203億1,000万円であった",
                      "原文": "また、医薬品物流事業の拡充を図るため、同事業を米国・英国で展開するCavalier Logisticsグループの株式を2023年10月に取得し、2024年３月期第３四半期末から連結に組入れております。（中略）営業収益は、（中略）前期比295億6千1百万円（11.6％）増の2,840億6千9百万円となりました。（中略）販売費及び一般管理費は、Cavalier Logisticsグループの顧客関連資産・のれん償却等により、同28億2千9百万円（21.3％）増の161億2千4百万円となりました。営業利益は、（中略）前期比13億6千9百万円（7.2％）増の203億1千万円となりました。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2025年3月期・連結）",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "買収の重みは地域別の開示にも表れた。三菱倉庫は2025年3月期から、それまで「その他」に含めていた「米国」を、金額的重要性が増したとして独立掲記へ改めた。組み替え後の米国の営業収益は2024年3月期の147億8,500万円から2025年3月期には270億6,900万円へ伸び、連結営業収益2,840億6,900万円のおよそ1割を占めるに至った。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年3月期から「その他」に含めていた「米国」を金額的重要性の増加を理由に独立掲記へ改め、米国の営業収益は2024年3月期14,785百万円から2025年3月期27,069百万円へ増えた",
                      "原文": "前連結会計年度において、「その他」に含めていた「米国」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度に「その他」に表示していた44,433百万円は、「米国」14,785百万円、「その他」29,648百万円として組み替えて表示しております。／地域ごとの営業収益 日本223,404 米国27,069 その他33,594 合計284,069（単位：百万円）",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2025年3月期・連結）",
                      "url": null
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "のれんの兆候と、次の6年計画",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "取り込んだ資産の評価は、早くも監査上の主要な検討事項に挙がった。2025年3月期末ののれんは58億3,400万円、顧客関連資産は216億3,500万円で、顧客関連資産に減損の兆候はないと判断された一方、のれんには減損の兆候があると認められた。公正価値が帳簿価額を超えるとして損失計上は見送られたが、将来計画には米国の外部環境を踏まえた売上成長率と物流倉庫の新設という仮定が置かれている。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年3月期末ののれん5,834百万円・顧客関連資産21,635百万円について、顧客関連資産に減損の兆候はないが、のれんには減損の兆候があり、公正価値が帳簿価額を超えるとして減損損失は認識しなかった",
                      "原文": "顧客関連資産については減損の兆候はないものと判断しており、のれんについては減損の兆候があるものの、公正価値が帳簿価額を超えると判断したため、減損損失を認識しておりません。（中略）将来キャッシュ・フロー等は同社グループの将来の事業計画を基礎として見積もられ、将来の事業計画には、米国における外部環境を鑑みた売上成長率及び物流倉庫の新設による売上規模の拡大という仮定が含まれ、不確実性が否めないため、今後の経過によっては翌期の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。",
                      "source": "三菱倉庫 有価証券報告書（2025年3月期・連結）【監査上の主要な検討事項】",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "それでも三菱倉庫は買収を重ねる側に立った。2025年公表の経営計画［2025-2030］は2030年度の海外売上高を2024年度の2倍以上とし、北米はCavalierとのシナジーで医療・ヘルスケアを中心に伸ばす重点領域に挙げた。期間中のM&A投資は1,000億円以上を見込む。取締役会の実効性評価では社外取締役から「Cavalier社の経営状況を把握したい」との意見が出て、派遣役員との打合せが設けられた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "経営計画［2025-2030］は2030年度の海外売上高を2024年度の2倍以上とし、北米は2023年に子会社化した企業とのシナジーで医療・ヘルスケア分野を中心に拡大する重点領域とした",
                      "原文": "30年度には海外売上高を24年度の2倍以上に引き上げる。（中略）北米は23年に子会社化した企業との相乗効果を活用し、医療・ヘルスケア分野を中心に拡大する。",
                      "source": "日本海事新聞（2025年3月5日）「三菱倉庫、30年度海外売上高 倍増以上。東南ア・北米・印に注力」",
                      "url": "https://www.jmd.co.jp/article.php?no=303478"
                    },
                    {
                      "fact": "経営計画［2025-2030］期間中のM&A投資は1,000億円以上を見込み、2030年度利益の約半分をM&Aと資産回転型ビジネスで賄う想定であった",
                      "原文": "Ｑ４．投資に向けＭ＆Ａも含まれているが、上場企業を対象にするのか。規模感を教えて欲しい。Ａ４．規模感は期間中1,000億円以上で考えている。／Ａ２．５０％程度を既存オーガニックな成長、残りの部分をＭ＆Ａと資産回転型ビジネスで考えている。",
                      "source": "三菱倉庫 経営計画［2025-2030］説明会 主な質疑応答（2025年3月10日）",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "取締役会実効性評価で社外取締役からCavalier社の経営状況を把握したいとの意見が出され、派遣役員との打合せと事業説明が実施された",
                      "原文": "グループ会社のうち、収益規模の大きい Cavalier 社の経営状況を把握したい。／社外取締役とCavalier社への派遣役員との打合せを設定し、事業説明を実施",
                      "source": "三菱倉庫 統合報告書2025",
                      "url": null
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "買った市場ではなく、買い方",
              "editorial": true,
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "替わったのは買った市場ではなく、買い方であった。1970年の米カリフォルニアの倉庫会社設立から半世紀余り、三菱倉庫は日系荷主の進出に合わせて自前で会社を興す手順を守ってきた。取得原価246億5,200万円のうち216億9,200万円が顧客関連資産に配分された事実が、今回引き受けたものを示している。買ったのは倉庫や設備ではなく、現地の顧客との関係であった。"
                },
                {
                  "text": "ただ、この手法が根づいたとみるには早い。通期で寄与した2025年3月期にはのれんに減損の兆候が生じ、公正価値が帳簿価額を上回るとの判定で損失計上を免れた。取締役会でも社外取締役がCavalier社の経営状況を把握したいと求め、買った会社の実像がまだ共有しきれていないことがうかがえる。自前の拠点なら生じなかった距離が、買収には初めからある。半世紀続いた型を替える費用は、246億円の外にも積まれているとみられる。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "三菱倉庫 有価証券報告書【沿革】",
        "三菱倉庫「医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得（連結子会社化）に関するお知らせ」（2023年4月28日）",
        "三菱倉庫「『Cavalier Logisticsグループ』の買収完了について」（2023年10月3日）",
        "三菱倉庫 有価証券報告書（2024年3月期・連結）【企業結合等関係】",
        "三菱倉庫 有価証券報告書（2025年3月期・連結）",
        "三菱倉庫 統合報告書2023",
        "三菱倉庫 統合報告書2025",
        "三菱倉庫 経営計画［2025-2030］説明会 主な質疑応答（2025年3月10日）",
        "日本海事新聞（2023年7月28日）「【インタビュー 変化に対応、変革進める】三菱倉庫社長・斉藤秀親氏。海外で成長追求、DXに注力」",
        "日本海事新聞（2025年3月5日）「三菱倉庫、30年度海外売上高 倍増以上。東南ア・北米・印に注力」"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-24"
    }
  ]
}
