{
  "timeline": [
    {
      "date": "1918",
      "category": "会社設立",
      "region": "",
      "importance": 2,
      "event": "三菱合資会社の営業部門を「三菱商事」として分離",
      "detail": "三菱財閥（三菱合資会社）は第一次世界大戦（1914〜1919年）の業容拡大を受け、営業部門を「三菱商事」として分離した。別会社化により市況変動リスクを財閥本体が背負わない体制を構築した。その後1945年の終戦に伴いGHQは財閥解体を決定し、三菱財閥も解体され「三菱」商号の利用も一時禁止された。三菱商事の営業権は元社員が経営する各社へ分散された。",
      "significance": "",
      "source": ""
    },
    {
      "date": "1950/4",
      "category": "会社設立",
      "region": "",
      "importance": 2,
      "event": "光和実業株式会社の商号で設立",
      "detail": "資本金3千万円。事業目的は不動産賃貸・倉庫・運送取扱・保険代理",
      "significance": "戦後の三菱商事再起の法人格起点。商号制限のため別商号で設立",
      "source": "有価証券報告書",
      "amount": "資本金3千万円"
    },
    {
      "date": "1952/8",
      "category": "",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "財閥商号制限の解除に伴い三菱商事に商号変更",
      "detail": "",
      "significance": "財閥商号の復権",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1954/6",
      "category": "株式上場",
      "region": "",
      "importance": 3,
      "event": "東京証券取引所に株式を上場",
      "detail": "1961年に名証上場、2020年に名証上場廃止",
      "significance": "株式公開による資金調達基盤の確立",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1954/7",
      "category": "組織再編",
      "region": "",
      "importance": 4,
      "event": "不二商事・東京貿易・東西交易の3社を吸収合併し総合商社として新発足",
      "detail": "資本金6億5千万円",
      "significance": "財閥の事業構造が商社の商品構成を規定した三菱商事の設立経緯",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1968/10",
      "category": "経営計画",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "商品本部制を導入・事業投資を本格化",
      "detail": "",
      "significance": "商社の本部制導入。事業投資型商社モデルへの転換",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1968/11",
      "category": "新規事業",
      "region": "その他",
      "importance": 2,
      "event": "ブルネイLNG開発に参画・事業投資に参入",
      "detail": "",
      "significance": "LNGの国内販路がシェルと対等の45%権益を可能にした事業投資の第一歩",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1968/11",
      "category": "海外進出",
      "region": "その他",
      "importance": 2,
      "event": "豪州にMITSUBISHI DEVELOPMENT PTY LTDを設立",
      "detail": "金属資源事業会社",
      "significance": "豪州資源権益事業の本格スタート",
      "source": "有価証券報告書"
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    {
      "date": "1974/11",
      "category": "海外進出",
      "region": "東南アジア",
      "importance": 1,
      "event": "タイにTRI PETCH ISUZU SALES COMPANYを設立",
      "detail": "いすゞ車輸入総販売代理店",
      "significance": "東南アジア自動車流通事業の起点。後に同地域の主力収益源へ",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1981/5",
      "category": "合弁設立",
      "region": "その他",
      "importance": 1,
      "event": "サウディ石油化学合弁に調印",
      "detail": "",
      "significance": "中東石化事業への進出",
      "source": "有価証券報告書"
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    {
      "date": "1985",
      "category": "経営計画",
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      "importance": 1,
      "event": "Kプランを策定・選択と集中を遂行",
      "detail": "",
      "significance": "商社の事業ポートフォリオ整理の試み",
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    },
    {
      "date": "1988/7",
      "category": "新規事業",
      "region": "米州",
      "importance": 1,
      "event": "チリのエスコンディーダ銅鉱山開発プロジェクト開始",
      "detail": "南米銅山開発",
      "significance": "後の三菱商事資源セグメントの主力源の一つ",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "1992/12",
      "category": "新規事業",
      "region": "その他",
      "importance": 2,
      "event": "サハリン沖原油・LNG開発プロジェクトに参画",
      "detail": "",
      "significance": "LNG事業の地理的多元化",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2000",
      "category": "業務提携",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "ローソンと業務資本提携を締結",
      "detail": "後にローソンを子会社化",
      "significance": "小売・コンビニ業態への食い込み",
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    },
    {
      "date": "2001/6",
      "category": "ガバナンス改革",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "執行役員制度を導入",
      "detail": "",
      "significance": "コーポレートガバナンスの近代化",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2001/7",
      "category": "ガバナンス改革",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "取締役会の諮問機関としてガバナンス委員会を設置",
      "detail": "",
      "significance": "委員会型ガバナンスの先取り",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2001",
      "category": "新規事業",
      "region": "その他",
      "importance": 1,
      "event": "豪州原料炭合弁会社の権益追加取得",
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      "significance": "豪州原料炭事業の強化",
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    },
    {
      "date": "2003/1",
      "category": "合弁設立",
      "region": "",
      "importance": 2,
      "event": "日商岩井と共同新設分割でメタルワンを設立",
      "detail": "鉄鋼製品事業会社",
      "significance": "商社の鉄鋼事業統合の先駆例",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2011/11",
      "category": "企業買収",
      "region": "米州",
      "importance": 1,
      "event": "AAS社の株式を取得（チリ銅山）",
      "detail": "4200億円で取得",
      "significance": "銅資源権益の積み増し",
      "source": "有価証券報告書",
      "amount": "4200億円"
    },
    {
      "date": "2014/9",
      "category": "企業買収",
      "region": "欧州",
      "importance": 1,
      "event": "セルマック社を買収（ノルウェー・サケ養殖）",
      "detail": "",
      "significance": "食料セグメントの川上強化",
      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2016/3",
      "category": "",
      "region": "",
      "importance": 2,
      "event": "AAS関連の減損により最終赤字に転落",
      "detail": "2011年に参画したAAS社（チリ銅山・4200億円で取得）について、銅市況の低迷を受けて、2016年3月期に2712億円の減損損失を計上。この影響で、三菱商事の全社業績について、FY2015に最終赤字1493億円（当期純損失）に転落した。",
      "significance": "資源価格依存リスクの顕在化",
      "source": "",
      "amount": "減損2712億円・最終赤字1493億円"
    },
    {
      "date": "2020/3",
      "category": "企業買収",
      "region": "欧州",
      "importance": 2,
      "event": "Eneco社を買収（欧州・再生エネルギー）",
      "detail": "欧州の再生エネルギー事業に参入するために、三菱商事は中部電力と共同設立した「Diamond Chubu Europe B.V.」を通じて、オランダのEneco Group N.V.の株式100%の取得を決定。三菱商事は共同出資会社に80%を出資しており、三菱商事によるEneco社の取得価格は4885億円となった。",
      "significance": "欧州再エネ事業への本格参入",
      "source": "有価証券報告書",
      "amount": "4885億円"
    },
    {
      "date": "2022/4",
      "category": "",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "東証プライム市場に移行",
      "detail": "市場区分見直しに伴う",
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      "source": "有価証券報告書"
    },
    {
      "date": "2023/3",
      "category": "資産圧縮",
      "region": "",
      "importance": 2,
      "event": "借入金・社債・リース負債を圧縮",
      "detail": "FY2023に三菱商事は業績好調により過去最高のキャッシュフロー1.9兆円を確保した。このため、三菱商事は借入金の必要性が減少したことや、資産圧縮によって経営効率を改善するために、有利子負債の圧縮を決定。FY2023において、社債借入金についてキャッシュフローベースで▲9673億円、リース負債についても同▲3089億円が減少し、主に借入金の返済を通じて有利子負債を圧縮した。",
      "significance": "キャッシュリッチ商社モデルの完成",
      "source": "",
      "amount": "CF1.9兆円・有利子負債圧縮▲1.27兆円"
    },
    {
      "date": "2024/4",
      "category": "事業売却",
      "region": "",
      "importance": 4,
      "event": "事業ポートフォリオの入れ替えを本格化",
      "detail": "",
      "significance": "バークシャー出資が促した「保有から入れ替え」への投資モデル転換",
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    },
    {
      "date": "2024/6",
      "category": "ガバナンス改革",
      "region": "",
      "importance": 1,
      "event": "監査等委員会設置会社に移行",
      "detail": "ガバナンス・指名・報酬委員会をコーポレートガバナンス・指名委員会と報酬委員会の2委員会体制に変更",
      "significance": "ガバナンス体制の更新",
      "source": "有価証券報告書"
    }
  ],
  "decisions": [
    {
      "year": 1954,
      "month": 7,
      "title": "三菱商事株式会社を創立",
      "content": {
        "background": {
          "summary": "財閥解体で分散された三菱商事系各社の再合同",
          "detail": [
            "1947年にGHQによる財閥解体の一環として旧三菱商事は解散を命じられ、「三菱」の商号利用も一時禁止された。旧三菱商事の営業権は元社員が経営する複数の会社に分散され、商権やのれんは事実上消滅した。その後、サンフランシスコ講和条約の発効により占領政策が緩和され、元三菱商事系の各社は再合同に向けた動きを本格化させた。",
            "1954年7月に和光実業（1952年に三菱商事へ商号変更済み）・不二商事・東京貿易・東西交易の4社が合同する形で、三菱商事株式会社を創立した。法人としては旧和光実業が3社を吸収する形をとった。同社の定義によれば三菱商事の創立年は「1954年」とされており、財閥解体を経て事実上ゼロから再出発した点が、三菱商事の設立経緯の特徴である。"
          ]
        },
        "decision": {
          "summary": "繊維偏重の他社と異なる鉄鋼・非鉄・機械を軸とした商品構成",
          "detail": [
            "1954年の再合同により総合商社としての事業を本格化した三菱商事は、三菱グループの営業部門を担いつつ、主に「鉄鋼・非鉄・機械」の分野で取扱比率を拡大した。多くの大手商社（伊藤忠・丸紅など）が繊維取引に偏重するなかで、三菱商事は非繊維分野を主軸とする希有な商品構成をとった。鉄鋼では海外輸出向けの取り扱いに注力し、1960年12月に「鉄鋼輸出部」を発足して鋼管・鋳鉄管の輸出体制を整えた。主な輸出先は北米と中南米であった。",
            "非鉄金属では海外からの銅鉱石の輸入と三菱化成向けのアルミニウム原料輸入が主流であり、とりわけ銅鉱石の輸入は1970年代以降の南米銅山権益への出資の布石となった。機械に関しては三菱グループ内の営業部門としての役割が色濃く、三菱重工業のプラント機械を三菱化成に販売するなど、グループ内取引に介在するのが主な機能であった。"
          ]
        },
        "result": {
          "summary": "三菱グループの事業構造が商品構成を規定した構造的優位性",
          "detail": [
            "三菱商事の商品構成は、三菱グループ全体の事業ポートフォリオに規定されていた面がある。三菱グループにおける重工業・化学の事業規模が、そのまま三菱商事の機械部門や非鉄部門の取扱比率に反映される構造であった。これは三菱商事自身の戦略というよりも、三菱財閥の事業構造が反映された結果であった。",
            "繊維偏重の他の商社がのちに非繊維分野の拡大に苦闘するのに対し、三菱商事は設立当初から非繊維比率が高いという構造的優位性を有していた。この商品構成は、1960年代以降に三菱商事が資源・エネルギー分野の事業投資へと展開していく際の基盤となった。"
          ],
          "charts": [
            {
              "path": "8058-gmv-ratio-fy1954",
              "chart_type": "bar",
              "paragraph": 9007199254740991
            }
          ],
          "quotes": [
            {
              "speaker": "三村庸平",
              "role": "三菱商事・当時会長",
              "date": "1988-01-04",
              "text": "ご承知のように三菱商事は昭和22年にGHQから解散を命じられ、その時点で商権とかのれんとかも全く無くなってしまったんです。文字通りゼロからのスタートだったわけで、その後諸先輩が汗を流しながらコツコツと新しい仕事を手掛けてきた結果が今の商売、商権につながっているわけです。いわば商事の成り立ちは、全て前例のないことをやってきた集積なんですよ。\nところが、29年（注：1954年）の合併後に入ってきた社員の多くはそういった事実を十分に理解していない。三菱商事だから、この種の仕事ができるのは当たり前、仕事がついてくるのは当然だという風に思い込んでいる。（略）私が前例のないことに挑戦しろと盛んに言い続けているのは、それが現在の総合商社のレゾンデートルでもあるからなんです。商社がモノを売ったり、買ったりだけで食えた時代はとっくに終わってしまった。",
              "source": "日経ビジネス",
              "url": "",
              "paragraph": 9007199254740991
            }
          ]
        }
      },
      "comment": {
        "title": "財閥の事業構造が商社の商品構成を規定した三菱商事の設立経緯",
        "content": "多くの総合商社が繊維取引に偏重するなかで、三菱商事が設立当初から鉄鋼・非鉄・機械を主軸としたのは、三菱グループの重工業・化学の事業構造が直接反映された結果であった。GHQによる財閥解体でゼロからの再出発を余儀なくされたが、1954年の4社合同により再建を果たした後、三菱グループの取引に介在する営業部門としての性格が商品構成を規定した。繊維偏重からの脱却に苦闘する他社と異なる構造的優位は、三菱グループへの帰属に起因する。"
      },
      "timeline": [
        {
          "year": 1950,
          "month": 4,
          "title": "和光実業株式会社を設立（現・三菱商事）"
        },
        {
          "year": 1952,
          "month": 8,
          "title": "和光実業の商号を「三菱商事株式会社」に変更"
        },
        {
          "year": 1954,
          "month": 7,
          "title": "三菱商事・不二商事・東京貿易・東西交易を合併"
        }
      ]
    },
    {
      "year": 1968,
      "month": 11,
      "title": "ブルネイLNG開発に参画・事業投資に参入",
      "content": {
        "background": {
          "summary": "トレーディングから事業投資への転換を掲げた組織改革",
          "detail": [
            "1968年に三菱商事は「トレーディング」から「事業投資」へと事業モデルを転換するために、商品本部制を導入する組織改革を実施した。従来の商社機能は、生産者と需要者の間に介在してリスクを負担せずに口銭を得るトレーディングが中心であったが、藤野忠次郎社長（当時）は「トレーディング・アンド・ディベロップメント」という概念を提唱し、資源開発を含む事業投資への参入を打ち出した。",
            "背景には、日本の貿易量が世界平均の2倍のペースで拡大するなか、天然資源に乏しい日本が資源の安定確保を必要とする構造があった。商社がその信用力・資金力・人材を活かして海外資源の開発に関与するという方向性は、三菱商事の事業モデルを根本から変えるものであった。",
            "三菱商事はLNGの取り扱いにおいて先行していた。1957年から東京ガスとLNGの輸入計画を立案し、アラスカ産LNGの輸入を手掛けた実績があった。こうしたLNGの販売知見と大手ガス会社・電力会社との関係が、のちのブルネイLNG開発への参画を可能にする基盤となった。"
          ]
        },
        "decision": {
          "summary": "シェルと対等の45%権益を確保したブルネイLNG開発への参画",
          "detail": [
            "1968年11月に三菱商事はブルネイにおけるLNGの共同開発への参画を決定した。開発会社の出資比率はシェル45%・三菱商事45%・ブルネイ政府10%であり、三菱商事はシェルと対等の権益を確保した。採掘などの技術面はシェルが主導し、三菱商事はLNGの日本国内向け販売を担当する役割分担であった。",
            "プロジェクト全体の投資額は2.6億ドル（当時の為替レート1ドル=360円換算で936億円）に達し、三菱商事は45%を負担して約421億円を投じた。三菱商事がシェルと対等の権益を確保できた理由は、日本国内の大手ガス会社・電力会社との販路を保有していたことにある。LNGの需要開拓において三菱商事の国内ネットワークが不可欠であったため、技術を持たない商社でありながら45%の高い権益を得ることが可能となった。",
            "ブルネイLNGへの投資は、三菱商事にとって事業投資の本格的な第一歩であった。単なるトレーディングの口銭ではなく、資源開発に直接資本を投じて権益を取得し、配当収入を得るという事業モデルへの転換を象徴する案件となった。"
          ]
        },
        "result": {
          "summary": "年間200億円の安定配当と資源投資拡大の原資としての機能",
          "detail": [
            "1970年代に入り、オイルショックによる石油価格の高騰がLNGの価格競争力を向上させた。さらに公害問題の深刻化に伴い、クリーンなエネルギー源としてLNGの活用が推進された。これらの追い風により三菱商事が提供するLNGの需要は増大し、ブルネイLNG開発プロジェクトからは年間約200億円の配当収入を確保するに至った。",
            "1970年代当時、三菱商事は日本国内におけるLNG取扱量でシェア77%（825万t）を占めた。このうちアラスカからの輸入が101万t、ブルネイからの輸入が526万tであり、ブルネイが最大の供給源となった。ブルネイLNGの契約期間は1992年までであり、この間、同プロジェクトは三菱商事の全社利益を支える安定収益源として機能した。",
            "ブルネイLNGから得た安定的な配当収入は、三菱商事が他の海外事業投資を展開するための原資にもなった。ブルネイでの利益を元手に新たな資源権益の取得に投資するという循環が形成され、三菱商事はトレーディング中心の商社から事業投資型の商社へと転換していった。この構造は、のちの豪州原料炭や南米銅山への投資にも引き継がれることとなる。"
          ],
          "charts": [
            {
              "path": "8058-gmv-ratio-fy1954",
              "chart_type": "bar",
              "paragraph": 9007199254740991
            }
          ],
          "quotes": [
            {
              "speaker": "藤野忠次郎",
              "role": "三菱商事・当時社長",
              "date": "1969-10",
              "text": "もともと商社の機能はトレーディング、つまり生産者と需要者の間に介在し、リスクは負担せずに口銭をとるというものであった。しかしすでに商社の事業はトレーディングのみではなくなった。トレーディング・アンド・ディベロップメントという言葉でなくては商社の事業内容をいいあてることができなっており、その意味で、商社の質的変化は始まっているのである。こうした動きは今後ますます大きくなっていくはずである。\nそれというのも、過去10年という機関をとって世界貿易の年平均増加率を算出してみると、全体としては7%の高水準にあるのに対し、日本のみは14%という高い水準にあるのである。つまり、このような高水準の貿易増加を維持するためには、天然資源の不足する日本の場合とくに、資源の開発輸入ということをクローズアップさせなければならないということである。\n海外資源の開発については、商社のみが行うべきことだというのでは毛頭ないが、信用力、資金力、人材などのコンビネーションにより効率的に実施できるものにまかせることが最良の方法であるのだから、商社としては相当の役割を果たしうるし、またすでにわずかながらでも果たしているものと思う。",
              "source": "証券アナリストジャーナル",
              "url": "",
              "paragraph": 9007199254740991
            }
          ]
        }
      },
      "comment": {
        "title": "LNGの国内販路がシェルと対等の45%権益を可能にした事業投資の第一歩",
        "content": "ブルネイLNG開発でシェルと対等の45%権益を確保できたのは、三菱商事が日本国内の大手ガス・電力会社との販路を保有していたためであった。技術力ではなく販売力が権益確保の根拠となった点は、商社が資源開発に参画する際の構造的特徴を示している。年間200億円の安定配当は全社利益を支えるとともに他の海外投資の原資となり、トレーディングから事業投資型への転換を加速させる循環を形成した。"
      },
      "timeline": [
        {
          "year": 1957,
          "month": null,
          "title": "東京ガスと液化天然ガスの輸入計画を立案"
        },
        {
          "year": 1968,
          "month": 11,
          "title": "シェル・ブルネイ政府・三菱商事でLNG開発を決定",
          "amount": {
            "num": 421,
            "unit": "億円",
            "title": "三菱商事の推定投資額"
          }
        },
        {
          "year": 1970,
          "month": 3,
          "title": "ブルネイLNGの共同開発を公表",
          "amount": {
            "num": 45,
            "unit": "%",
            "title": "権益確保"
          }
        },
        {
          "year": 1979,
          "month": 3,
          "title": "年間200億円の配当収入を確保（1992年まで契約）",
          "amount": {
            "num": 200,
            "unit": "億円",
            "title": "ブルネイLNGによる年間配当"
          }
        }
      ]
    },
    {
      "year": 2024,
      "month": 4,
      "title": "事業ポートフォリオの入れ替えを本格化",
      "type": "divestiture",
      "content": {
        "background": {
          "summary": "バークシャー・ハサウェイの出資を契機に株主を意識した経営へ転換",
          "detail": [
            "2020年8月に米国の投資会社バークシャー・ハサウェイが三菱商事の株式5.04%を保有していることが公表された。2023年3月期末時点で三菱商事における海外投資家の保有比率は29.74%に達し、バークシャーの保有比率は6.59%に上昇した。海外の機関投資家が株主として存在感を増すなかで、三菱商事は株主への配慮を強化する方向に舵を切った。",
            "2022年に中西勝也氏が社長に就任し、「中期経営計画2024」を策定。事業ポートフォリオの入れ替えを経営方針の中核に据え、企業価値の改善が見込みにくい子会社や関連会社の株式を売却することで資産効率の改善を図った。中西社長は前任者の時代から掲げてきた「循環型成長モデル」を実践し、事業の入れ替えによる成長を目指す姿勢を示した。"
          ]
        },
        "decision": {
          "summary": "日本KFCの全株売却とローソンの連結除外による資産入れ替えの具体化",
          "detail": [
            "2024年に三菱商事は保有する日本KFCの全株式（35.12%）を約400億円で投資ファンドのカーライル・グループに売却する方針を発表した。事業ポートフォリオの入れ替えを具体化する案件のひとつであり、外食事業の持分を投資ファンドに譲渡する形をとった。",
            "同時に、三菱商事はローソンの株式について0.1%の売却を実施し、保有比率を50.1%から50.0%に引き下げることで連結対象から除外した。KDDIがローソンへのTOBを表明しており、三菱商事は経営の主導権をKDDIに譲る判断を下した。日本KFCの完全売却とローソンの連結除外は、いずれもポートフォリオの入れ替えによる資産効率改善を意図した施策であり、三菱商事の投資スタイルが「長期保有」から「入れ替え」へと移行しつつあることを示す。"
          ],
          "quotes": [
            {
              "speaker": "中西勝也",
              "role": "三菱商事・社長",
              "date": "2024-02-16",
              "text": "わたしが2022年に社長に就任した時に、22年度から始まる3カ年の新しい経営の指針として「中期経営戦略2024」を出しました。この中で、循環型成長モデルという経営管理制度を掲げ、実践しています。\nこれは前任者（垣内威彦・現会長）の時代から言っていることですが、要はどのように事業ポートフォリオの入れ替えをしていくかというところに重点を置いていまして、事業を入れ替えながら、どのように成長していくかという部分がこれからの課題になるのかなと思います。",
              "source": "TECH+：中西勝也・三菱商事社長「これまで培ってきた多様性や総合力を掛け合わせ、 共創価値の創出を！」",
              "url": "https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240216-2884524/",
              "paragraph": 9007199254740991
            }
          ]
        }
      },
      "comment": {
        "title": "バークシャー出資が促した「保有から入れ替え」への投資モデル転換",
        "content": "バークシャー・ハサウェイの株式保有を契機に海外投資家の存在感が高まり、三菱商事は株主を意識した事業ポートフォリオの入れ替えに舵を切った。日本KFCの全株売却とローソンの連結除外は、長期保有を前提としてきた商社の投資スタイルからの転換を象徴する。保有比率0.1%の売却でローソンを連結除外するという判断は、資産効率への意識を端的に示す事例であり、三菱グループの一員としての長期保有から株主価値重視への変化が読み取れる。"
      },
      "timeline": [
        {
          "year": 2020,
          "month": 8,
          "title": "Berkshire Hathaway Inc.が大量保有を公表",
          "amount": {
            "num": 5.04,
            "unit": "%",
            "title": "三菱商事株式の保有比率"
          }
        },
        {
          "year": 2022,
          "month": null,
          "title": "中期経営計画2024をスタート"
        },
        {
          "year": 2024,
          "month": 4,
          "title": "ローソンを連結除外",
          "amount": {
            "num": 50,
            "unit": "%",
            "title": "出資比率"
          }
        },
        {
          "year": 2024,
          "month": 4,
          "title": "日本KFCの株式をカーライルに売却",
          "amount": {
            "num": 400,
            "unit": "億円",
            "title": "推定売却額"
          }
        }
      ]
    }
  ]
}
