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      "title": "タケダ理研工業への富士通の救済出資とICテスタ集中による再建",
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      "highlights": [
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          "label": "概要",
          "text": "1976年、オイルショック後の赤字と創業者の失脚で存続が危うくなったタケダ理研工業に対し、富士通社長の清宮博氏が救済出資を決め、海輪利正氏を社長として送り込んだ経営判断。研究開発に傾いた経営を立て直し、ミニコン計測器から手を引いてICテスタへ集中し、1983年2月の東京証券取引所第2部上場で再建を区切った。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "通信省出身の武田郁夫氏が1954年に興したタケダ理研は、大手が避ける計測器のすき間を独自技術と高価格で押さえて伸びたが、原価管理を欠いたまま研究開発へ資金を注ぎ続けた。ミニコン計測への過大な投資とオイルショックが重なり、1975年3月期に創業以来初の赤字へ転じ、創業者はメインバンクと衝突して社内クーデターで職を追われた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "富士通は資金面で銀行の協力を取りつけ、自らは経営指導を担って救済に入った。海輪社長のもとで軽んじられていた経営管理を立て直し、赤字の一因となったミニコン計測器から撤退して、経営資源をICテスタの新製品開発へ集中した。武田氏が広げすぎた技術の裾野を、半導体検査という一本の柱へ束ね直す再建だった。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "救済の翌1977年3月期にタケダ理研は黒字へ戻り、以後の売上は1981年3月期に176億円、上場の1983年3月期に273億円へ伸びた。原価計算すら持たなかった技術者集団は、富士通の管理手法を取り込んでICテスタ専業の上場企業として再建を終えた。富士通との資本関係は2017年まで約40年続いた。"
        }
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      "parties": [
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            "note": "大手が避ける電子計測器のすき間を独自技術で押さえ、ICテスタへ進んだ研究開発型の中堅。1975年3月期に創業以来初の赤字へ転じ、創業者は社内クーデターで退任"
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        "summary": "オイルショック後の赤字と創業者失脚で存続が危ぶまれたタケダ理研工業に、富士通が資金と経営陣を送って救済し、原価管理の立て直しとミニコン撤退・ICテスタ集中で再建、1983年の東証2部上場で区切った構造改革"
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          "title": "通産省の補助金を得て国産初のICテストシステムT320を発売"
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          "title": "オイルショック後の初赤字と社内クーデターで創業者・武田郁夫氏が退任"
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          "title": "富士通が資本参加し、海輪利正氏を社長に派遣して再建に着手",
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          "title": "電電公社と共同開発した100MHzテストシステムでICテスタの技術を強化"
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          "title": "東京証券取引所第2部に上場し、富士通主導の再建を区切る"
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          "title": "富士通が全株式を売却し、約40年続いた資本関係を解消"
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            "name": "タケダ理研工業",
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                {
                  "text": "タケダ理研工業は、通信省電気試験所の技官だった武田郁夫氏が1954年に30歳で興した計測器メーカーである。武田氏は、日立や三菱といった電機大手が目を向けない電子計測器のすき間を選び、他社に代わりのない製品を高い値段で売る研究開発型の経営で伸ばした。零細な会社でありながら、米ゼネラル・エレクトリックの副社長が豊橋の本社を訪れ、通産省から多額の補助金を受けるほど、その技術は評価された。ただし、商売より技術を頼みとする体質は、原価計算すら持たない経営管理の手薄さと背中合わせだった。",
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                    {
                      "fact": "1954年に武田郁夫氏が3人で創業した研究開発型企業として急成長、大手が避ける計測器分野で独自製品を高価格で販売した",
                      "原文": "昭和29年に私を含めて３人でスタートしたタケダ理研は、今でいう研究開発型企業として、急成長しました。測定器という大企業があまり目を向けない分野で、技術を掘り下げてユニークな商品を生み出し、コストに関係なく高い値段で販売できました。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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                {
                  "text": "武田氏は測定にコンピューターを組み合わせる計測システムへ賭け、1967年ごろから研究開発への投資を重ねた。業界有志と通産省の後押しで国産ミニコンの会社まで興し、その人員の9割をタケダ理研から送り込んでいる。1972年には国産初のICテストシステムT320を出し、電卓やカラーテレビ向けICの検査へ足がかりをつくった。だが計画を超える開発資金が要り、累積の投資は30億円を上回って、利益を圧迫していった。",
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                      "fact": "1967〜68年ごろから研究開発投資を積極化し、累積投資は30億円を超えていた",
                      "原文": "タケダ理研は42〜43年頃から、10年後のための研究開発投資を積極的に行い、累積投資は30億円を超えていました。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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                {
                  "text": "研究開発への過大な投資は、外の環境が変わると重荷になった。1973年のオイルショック後の不況で半導体関連の需要が冷え込み、タケダ理研は1975年3月期に創業以来初めての赤字へ転じた。武田氏によれば、売上高80億円弱に対して手形割引を含む借入は50億円を超え、売上に対する金利負担は5%近くに達していた。代わりのない製品を高値で売って稼ぐ独自の商法は、需要が細ると同時に、重い開発費と借入を抱える弱さへ裏返った。",
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                      "原文": "オイルショック後の50年３月期決算で、タケダ理研は約１億円の赤字になりました。創業以来初めての赤字です。売り上げが80億円弱に対して、手形割引を含めた借金は50億円を超えていました。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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                  "text": "経営の悪化を前に、メインバンクと武田氏の溝が深まった。武田氏は金勘定に疎い技術者を自認し、技術には自信があっても経営者としては大きな欠点があったと、のちに振り返っている。1975年、武田氏は「メイン銀行乗っ取り」を装った社内クーデターで、当時9割超の株を持つ会社の社長の座を追われた。技術で市場を開きながら経営管理で行き詰まる帰結が、20年余りをかけて表に出た。",
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                      "fact": "技術には自信があったが経営者としては大きな欠点があり、当時92%の株を持つ武田氏は社内クーデターでタケダ理研を追われた",
                      "原文": "私は技術のことでは自信がありますが、経営者としては大きな欠点がありました。（中略）当時92％の株を持つオーナーだった私は、「メイン銀行乗っ取り」とカモフラージュされたクーデターによってタケダ理研を追われたのです。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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                  "text": "創業者を失ったタケダ理研の再建は、武田氏自身が救済先を探すところから動いた。1974年秋、初の赤字が見込まれると、武田氏は縁故をたどって支援を求めた。三河出身の武田氏は、親戚の岩月達夫・日本電装会長に相談し、日本電装と共同事業を進める富士通へ救済の話を運んでもらった。行き着いた先が、武田氏の通信省時代の元上司で、タケダ理研生みの親とも言える清宮博・富士通社長だった。かつての上司と部下の縁が、電機大手を動かす救済の糸口になった。",
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                    {
                      "fact": "武田氏は親戚の岩月達夫・日本電装会長に相談し、日本電装と共同事業を進める富士通に救済を頼んでもらい、元上司でタケダ理研生みの親とも言うべき清宮博・富士通社長に救われた",
                      "原文": "やはり親戚の岩月達夫日本電装会長（当時）に相談し、日本電装と共同事業をしている富士通に救済を頼んでもらいました。（中略）結局、タケダ理研はもとの私の上司でタケダ理研生みの親とも言うべき清宮博富士通社長（当時）によって救われることになりました。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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                {
                  "text": "清宮社長は、長い療養のなかで富士通社内の異論を自ら収め、救済を決めた。武田氏に伝えられたのは、銀行には資金面で協力を求め、富士通は経営の指導を担うという分担だった。富士通は1976年2月にタケダ理研へ資本参加し、経営陣に人材を送り込んだ。清宮社長は救済の決定後、川崎の富士通病院に武田氏を呼んで「いろいろ大変だったよ」と声をかけ、翌1976年4月に世を去った。死に至る病の床にあったからこそ、清宮社長はタケダ理研の再建に手を貸そうとした——武田氏はそう聞かされている。",
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                      "fact": "清宮社長は「銀行には資金面の協力をしてもらい、富士通は経営の指導をやろう」との方針で経営陣に人材を派遣し、川崎の富士通病院で武田氏に「いろいろ大変だったよ」と語った",
                      "原文": "清宮さんから「富士通の中にもいろいろ意見があったが、銀行には資金面の協力をしてもらい、富士通は経営の指導をやろう」という答をいただきました。清宮さんの尽力で、経営陣に人材を派遣していただくなど、タケダ理研の再建に富士通の協力を得られることになりました。（中略）川崎の富士通病院におられた清宮さんに呼ばれました。「いろいろ大変だったよ」と言われた時の清宮さんの暖かい眼差しは今でも忘れられません。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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              "sub_title": "原価管理の立て直しとICテスタへの集中",
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                  "text": "富士通が送った海輪利正社長のもとで、タケダ理研は管理と事業の両面を組み替えた。まず、武田時代に軽んじられていた経営管理を立て直し、原価や採算を把握する土台を整えた。事業では、赤字の引き金になったミニコン計測への投資を絞り、経営資源をICテスタの新製品開発へ振り向けた。武田氏が広げすぎた技術の裾野を、半導体検査という一本の柱へ束ね直す再建だった。富士通は資金の出し手にとどまらず、経営管理と製品戦略の両面から会社の中身を作り替えた。",
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                      "fact": "武田時代のタケダ理研は経営管理の大切さが軽視されていた",
                      "原文": "武田時代のタケダ理研は経営管理の大切さが軽視されていた。",
                      "source": "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
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          "section": "outcome",
          "label": "結果",
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              "sub_title": "黒字回復とICテスタ専業としての上場",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "再建の成果は、翌年の決算から数字に出た。救済直後の1977年3月期に、タケダ理研は売上高77.4億円で当期純利益5.5億円の黒字へ戻り、以後も増収を重ねた。売上高は1981年3月期に176億円、上場を迎えた1983年3月期には273億円へ伸び、赤字転落からの数年で経営は立ち直った。ICテスタの新製品を次々と投入して半導体各社の技術革新に追いつく体制が、この数字を支えた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "救済直後の1977年3月期に黒字（売上高77.4億円・当期純利益5.5億円）へ回復し、1981年3月期176億円・1983年3月期273億円へ増収した（単体）",
                      "原文": "1977年3月期 売上高77.4億円・当期純利益5.5億円／1981年3月期 売上高176億円／1983年3月期 売上高273億円（いずれも単体）",
                      "source": "会社年鑑",
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                {
                  "text": "1983年2月、タケダ理研は東京証券取引所第2部へ株式を上場し、1976年に始まった富士通主導の再建を区切った。上場直前の株主構成は、富士通が28%で筆頭に立ち、創業者の武田氏は5.68%にとどまっていた。研究開発に賭けて躓いた技術者集団は、原価管理を備えたICテスタ専業の上場企業として、富士通の支配のもとであらためて市場に立った。ここから、半導体産業とともに伸びる長い道が始まる。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "1983年2月、東京証券取引所市場第二部に株式上場した",
                      "原文": "1983年２月　東京証券取引所市場第二部に株式上場",
                      "source": "アドバンテスト 有価証券報告書【沿革】",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "上場直前（1982年6月期）の株主構成は筆頭が富士通28.00%、創業者の武田郁夫氏は5.68%",
                      "原文": "上場直前の株主構成は、筆頭株主の富士通が28.00%、武田郁夫氏が5.68%であった。",
                      "source": "証券 35(3)(408)（1983年3月）",
                      "url": "https://dl.ndl.go.jp/pid/2730295/1/32"
                    }
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                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "技術に賭けたベンチャーを、親会社はなぜ救えたか",
              "editorial": true,
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "この再建で決め手になったのは、金融支援そのものよりも、欠けていた経営管理を外から補った点である。武田氏がつくったタケダ理研は、代わりのない技術を高値で売る強さと、原価すら把握しない管理の弱さを併せ持っていた。富士通は資金だけでなく経営の規律を持ち込み、広がりすぎた事業をICテスタへ束ね直した。技術で市場を開く力と、それを採算に乗せる管理の力は別物であり、後者を独力で用意できなかった技術者ベンチャーが、親会社の手でそれを得た再建だったといえる。"
                },
                {
                  "text": "富士通の出資は、病床の清宮社長が情義で決めた不確かな救済から始まり、その後の約40年で、タケダ理研から名を変えたアドバンテストを半導体検査の世界的な供給者へと育てた。富士通は2005年と2017年の二度で全株を売り、救済出資は事業を伴う長期の投資として実を結んだ。一方で、検査装置の需要は顧客である半導体各社の設備投資に振り回される。親会社の傘を離れて独り立ちしたいま、技術で先んじながらも顧客の設備投資に業績を委ねる構造とどう向き合うかが、専業として世界で戦うアドバンテストの課題として残る。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "日経ビジネス 1983年5月30日号「武田郁夫氏（タケダ理研元社長）兵を語る 技術を過信、経営怠った」",
        "アドバンテスト 有価証券報告書【沿革】",
        "会社年鑑（各年版・単体）",
        "証券 35(3)(408)（1983年3月）"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-06"
    },
    {
      "slug": "verigy-acquisition-2011",
      "url": "/tse/6857/decisions/verigy-acquisition-2011/",
      "year": 2011,
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      "stock_code": "6857",
      "decision_id": "6857-verigy-acquisition-2011",
      "type": "acquisition",
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      ],
      "regions": [
        "southeast-asia"
      ],
      "title": "Verigy買収によるSoCテスタの取り込み──メモリからSoCへ、テスタ世界首位の確立",
      "subtitle": "メモリの量だけで戦い続けられるのか——非メモリの担い手Verigyを約909億円で丸ごと買い、テスタ世界首位を確立した選択",
      "status": "implemented",
      "status_label": "実施",
      "scheme": "Verigy Ltd.の普通株式全株を1株15米ドルの現金で取得（シンガポール法のスキーム・オブ・アレンジメント）する完全子会社化",
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      "highlights": [
        {
          "label": "概要",
          "text": "2011年、アドバンテストが松野晴夫社長のもとで、非メモリ（SoC）向けテスタに強みを持つシンガポールのVerigyを1株15米ドル・総額約11億米ドル（約909億円）で買収し、同年7月に完全子会社化した経営判断。メモリテスタで世界の先頭を走りながら弱かった非メモリ領域をVerigyの技術と欧米顧客網で補い、二つの分野を自社の内側で束ねた。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "半導体はメモリだけでなく、多くの機能を一枚のチップに集めたSoCへ用途を広げていた。アドバンテストはメモリ分野と量産向け機種に強みを持つ一方、非メモリのSoCテスタでは米テラダインを追う立場にあり、事業が片側に偏っていた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "2010年12月にアドバンテストがVerigyへ買収を提案し、2011年3月28日に最終契約を締結した。1株15米ドルは提案受領公表前日の終値に約64%を上乗せした価格で、非メモリと研究開発に強いVerigyの技術と欧米の設計顧客を、メモリの量産技術と組み合わせた。"
        },
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          "label": "含意",
          "text": "買収でアドバンテストは半導体試験装置で世界最大の供給者となり、テスタ市場の首位に立った。連結初年度は半導体不況で営業赤字に沈んだが、メモリとSoCの両輪は、のちのAI・HBM需要のもとで過去最高益を生む土台になった。"
        }
      ],
      "parties": [
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          "name": "アドバンテスト",
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            "note": "DRAMやフラッシュなどメモリ半導体のテスタで世界の先頭を走る半導体試験装置メーカー。非メモリ（SoC）のテスタが弱く、この買収で両分野を束ねた"
          }
        }
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      "dates": {
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        "announced": "2011-03",
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        "summary": "メモリテスタで世界の先頭に立ちながら非メモリ（SoC）で米テラダインを追う立場にあったアドバンテストが、2011年にSoCテスタの担い手Verigyを約909億円で買収し完全子会社化した。メモリの量産技術と非メモリの計測技術を一社で束ね、半導体試験装置で世界最大の供給者となった事業戦略のM&A"
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          "title": "半導体検査装置（メモリテスタ）で世界シェア約40%"
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          "month": 12,
          "title": "アドバンテストがVerigyへ買収を提案、Verigyが受領を公表"
        },
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          "title": "Verigyの全株を1株15米ドルで取得する最終契約を締結（約909億円）"
        },
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          "year": 2011,
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          "title": "Verigyの全株取得を完了し完全子会社化",
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        {
          "year": 2012,
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          "title": "Verigy連結初年度、半導体市況の悪化で営業損失34億円"
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        {
          "year": 2025,
          "month": 3,
          "title": "メモリ・SoC両輪とAI・HBM需要で純利益1,612億円（当時の過去最高）"
        }
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      "snapshot": {
        "fiscal_year": "2011年3月期",
        "source": "アドバンテスト pl_long（有価証券報告書・第69期＝2011年3月期）・連結USGAAP。買収発表（2011年3月）直前の直近確定値",
        "companies": [
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            "fiscal_year": "2011年3月期（連結・USGAAP）",
            "president": "松野晴夫",
            "hq": "東京都",
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          "label": "背景",
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              "sub_title": "メモリで先頭、非メモリでは追う側",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "アドバンテストは半導体用の自動試験装置の主要メーカーとして、DRAMやフラッシュなどメモリ半導体を測るテスタで世界の先頭を走ってきた。強みはメモリ分野と量産向け機種の開発にあった。ところが半導体はメモリだけではない。演算や制御の回路を一枚に集めたSoC（システムLSI）を測るには、性格の異なる多くの機能を一台で測り分ける幅が要る。この非メモリの領域でアドバンテストは手薄で、市場の先頭には米テラダインがいた。メモリで首位に立ちながら非メモリでは追う側という、片側に偏った姿が残っていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "アドバンテストはメモリ分野・量産向け機種開発に強みを持ち、Verigyは非メモリ分野・研究開発向け技術に強みを持つ。両社の統合で半導体試験装置全般の技術革新が可能になるとした",
                      "原文": "メモリ分野および量産向け機種開発に強みを持つアドバンテストと、非メモリ分野および研究開発向け技術に強みを持つ Verigy との統合により、半導体試験装置全般にわたるテクノロジーの革新が実現可能となります。",
                      "source": "アドバンテスト（2011年3月28日）「アドバンテストとVerigyが最終契約を締結」",
                      "url": "https://www3.advantest.com/documents/11348/39665e6b-64f2-4fb8-8a30-4d3eab0c71ae"
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                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "量のメモリと、機能のSoC",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "半導体がメモリからSoCへ用途を広げるほど、テスタに求められる技術も二つに分かれた。メモリの試験は、同じ構造の素子を高速に、多数まとめて測る量の技術が要る。SoCの試験は、性格の違う多くの機能を一台で測り分ける機能の幅が要る。前者を得意としたのがアドバンテスト、後者を強みとするのがシンガポールのVerigyだった。Verigyは、フラッシュやDRAM向けから多様なSoC向けまで一つの土台で対応する試験プラットフォームを持ち、欧米の設計顧客を抱えていた。二つの強みは重ならず、補い合う関係にあった。",
                  "evidences": [
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                      "fact": "Verigyは多様なSoC向け検査ソリューションと、フラッシュ・DRAM・ハイスピードメモリ・MCPなどメモリ向けソリューションに対応するスケーラブル・プラットフォームを供給していた",
                      "原文": "Verigy は、半導体の設計検証・評価・量産テストにおいて、世界中のリーディングカンパニー向けの最先端半導体テストシステム及びソリューションを供給しています。多様な SOC 向けの検査ソリューションと、フラッシュ、DRAM、ハイスピードメモリ、MCP などのメモリ向け検査ソリューションに対応可能な、スケーラブル・プラットフォームを提供しています。",
                      "source": "アドバンテスト（2011年3月28日）「アドバンテストとVerigyが最終契約を締結」",
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        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "約909億円でVerigyを取り込む",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2010年12月、アドバンテストはVerigyに買収を提案し、Verigyがその受領を公表した。交渉を経て、2011年3月28日、両社はアドバンテストがVerigyの普通株式全株を1株15米ドルで取得する最終合意に至ったと発表した。買収総額は約11億米ドル、日本円でおよそ909億円にのぼる。提示した15米ドルは、Verigyが提案の受領を公表した前日にあたる2010年12月3日の終値に約64%を上乗せした価格だった。アドバンテストは現金を対価に、非メモリテスタの担い手を丸ごと自社に迎え入れる道を選んだ。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2011年3月28日、アドバンテストはVerigyの普通株式全株を1株15米ドルで取得する最終合意を発表。買収総額は約11億米ドル（約909億円、1米ドル81円換算）で、15米ドルは2010年12月3日の終値に約64%を加えた価格",
                      "原文": "アドバンテストが Verigy の普通株式全株を 1 株当たり現金 15 米ドルにて取得する最終合意に至ったと発表いたしました。買収総額は約 11 億米ドル（約 909 億円（1 米ドル＝81 円にて換算））となります。",
                      "source": "アドバンテスト（2011年3月28日）「アドバンテストとVerigyが最終契約を締結」",
                      "url": "https://www3.advantest.com/documents/11348/39665e6b-64f2-4fb8-8a30-4d3eab0c71ae"
                    },
                    {
                      "fact": "アドバンテストとVerigyが買収に最終合意し、買収総額は約909億円と報じられた",
                      "原文": "アドバンテストのVerigy買収，双方が最終合意，買収総額は約909億円",
                      "source": "日経xTECH（2011年3月28日）「アドバンテストのVerigy買収，双方が最終合意，買収総額は約909億円」",
                      "url": "https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20110328/190621/"
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                  ]
                },
                {
                  "text": "統合の狙いは、二つの強みを一社の内側で束ねることにあった。メモリと量産に強いアドバンテストが、非メモリと研究開発に強いVerigyを取り込めば、半導体試験装置の全域で技術を磨けるうえ、重複する開発資源を新規事業へ振り向けられる。松野晴夫社長は統合について、メモリとSoCの両分野で強力な製品群と顧客基盤がそろい、グローバルリーダーへ向けた態勢が整うと述べた。買収はシンガポール法のスキーム・オブ・アレンジメントで進み、米司法省の審査を経て、2011年7月にVerigyは全株取得により完全子会社となった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "松野晴夫社長は、Verigyとの統合でメモリ・SoC両分野の製品ラインアップと顧客ベースが実現し、グローバルリーダーへ向けた態勢が整うと述べた",
                      "原文": "Verigy との統合で、メモリ・SOC 両分野において強力な製品ラインアップと顧客ベースが実現し、グローバルリーダーに向けた態勢が整う。本件統合で Verigy の技術開発力とそれを支えるグローバルベースの人的資源を当社に迎え入れる意義は大きい。",
                      "source": "アドバンテスト（2011年3月28日）「アドバンテストとVerigyが最終契約を締結」",
                      "url": "https://www3.advantest.com/documents/11348/39665e6b-64f2-4fb8-8a30-4d3eab0c71ae"
                    },
                    {
                      "fact": "2011年7月、アドバンテストはVerigyの株式取得を完了し、Verigyは完全子会社となった",
                      "原文": "アドバンテストがVerigyの株式取得を完了，Verigyは完全子会社に",
                      "source": "日経xTECH（2011年7月5日）「アドバンテストがVerigyの株式取得を完了，Verigyは完全子会社に」",
                      "url": "https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20110705/193107/"
                    }
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        {
          "section": "outcome",
          "label": "結果",
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              "sub_title": "世界最大のテスタ企業と、直後の逆風",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買収でアドバンテストは、半導体試験装置で世界最大の供給者となり、テスタ市場の首位に立った。メモリで先頭を保ちながら、弱かった非メモリのSoC領域をVerigyの技術と欧米の顧客網で埋め、事業は片側偏重から両輪へ移った。ブルームバーグは合意の当日、アドバンテストがVerigyの買収で首位のテスタ企業になると伝えた。1954年に計測器メーカーとして生まれた会社は、メモリで築いた量の技術に、SoCを測る機能の技術を並べ、二本目の柱を手にした。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "アドバンテストはVerigyを約11億米ドルで買収し、テスタで首位のメーカーとなると報じられた",
                      "原文": "Advantest to Buy Verigy for $1.1 Billion, Become Top Chip Tester",
                      "source": "Bloomberg（2011年3月28日）「Advantest to Buy Verigy for $1.1 Billion, Become Top Chip Tester」",
                      "url": "https://www.bloomberg.com/news/articles/2011-03-28/advantest-to-buy-verigy-for-1-1-billion-become-top-chip-tester"
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                {
                  "text": "首位はすぐに果実を約束しなかった。Verigyを連結に加えた初年度の2012年3月期、アドバンテストは半導体市況の落ち込みで営業損失34億円を計上した。統合の費用と、メモリ・SoC双方の需要の谷が重なった。もっとも、無借金に近い財務がこの谷を支え、両輪をそろえた事業の形は崩れなかった。買収が生きるかどうかは、半導体の需要が次にどこで膨らむかにかかっていた。",
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                      "原文": "2012年3月期の連結業績は、売上高1,410億円、営業損失34億円、当期純損失22億円。",
                      "source": "アドバンテスト 有価証券報告書（2012年3月期）【主要な経営指標等の推移】",
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              "sub_title": "AIとHBMが呼び込んだ果実",
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                  "text": "果実が現れるまでには、なお時間が必要だった。転機は、AIとHBM（広帯域メモリ）が先端半導体の検査量と複雑さを押し上げたことにある。生成AIの計算を担う大規模なSoCも、それを支える高速のメモリも、厳しい検査を通らなければ出荷できない。メモリの量とSoCの機能を一社で握ったアドバンテストは、この二つの需要を同時に受け止めた。2025年3月期の連結売上は7,797億円、純利益は1,612億円と、いずれも過去最高を更新した。",
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                      "fact": "2025年3月期の連結売上は7,797億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,612億円で、いずれも過去最高を更新した",
                      "原文": "2025年3月期の連結売上収益は779,730百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は161,200百万円。",
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              "sub_title": "量のメモリと、機能のSoCを束ねる",
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                  "text": "この決断の核心は、メモリで世界の先頭に立った会社が、性格の異なる非メモリのテスタを、提携ではなく買収で自社の内側に丸ごと置いた点にある。テスタの技術は、同じ素子を数多く速く測るメモリの量と、異なる機能を一台で測り分けるSoCの機能に分かれる。アドバンテストは前者を極めながら、後者では先頭に届いていなかった。約909億円を投じてVerigyを取り込む選択は、足りない半分を自前で育てる時間を買わず、非メモリの担い手と欧米の顧客網ごと手にする判断だった。首位は、二つの技術を一社で握ったところに生まれた。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、二つの技術をそろえることと、それで稼ぐことは別である。買収の初年度は市況の谷で赤字に沈み、果実はすぐには実らなかった。果実が実ったのは、AIが計算とメモリの双方に前例のない検査を求める時代が来てからである。メモリの量とSoCの機能を束ねた2011年の選択は、そのどちらが伸びても取りこぼさない備えだった。技術をそろえること自体ではなく、需要がどこで膨らんでも受け止められる形をあらかじめ組めるか——アドバンテストが払った約909億円は、半導体の主役が移り変わる産業で首位を保つための、その問いへの答えだった。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "アドバンテスト（2011年3月28日）「アドバンテストとVerigyが最終契約を締結」",
        "日経xTECH（2011年3月28日）「アドバンテストのVerigy買収，双方が最終合意，買収総額は約909億円」",
        "EE Times（2011年3月30日）「ATEベンダー大手のアドバンテスト、ヴェリジーを11億米ドルで買収」",
        "Bloomberg（2011年3月28日）「Advantest to Buy Verigy for $1.1 Billion, Become Top Chip Tester」",
        "日経xTECH（2011年7月5日）「アドバンテストがVerigyの株式取得を完了，Verigyは完全子会社に」",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2012年3月期）【主要な経営指標等の推移】",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2025年3月期）【主要な経営指標等の推移】"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-06"
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      "title": "富士通の全株売却による資本関係の解消と独立経営への移行",
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          "label": "概要",
          "text": "2017年11月、富士通が退職給付信託を通じて保有するアドバンテスト株の全て（議決権ベースで第2位の11.35%、約2,014万株）を約530億円で売却し、1976年の救済出資以来およそ40年続いた両社の資本関係が終わった。アドバンテストは特定の親会社を持たない独立経営へ移り、資本の使い道を自ら決める立場を得た。"
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          "label": "背景",
          "text": "1976年、経営危機のタケダ理研（現アドバンテスト）に富士通が資本参加し、社長の派遣・原価管理の導入から最大顧客までを担って再建を主導した。上場後も富士通は主要株主として資本と人事に関与し、2005年に大半を売却して後退したのちも、退職給付信託を通じて議決権の1割ほどを持ち続けた。"
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          "text": "富士通は2017年2月に富士電機との株式持合いの解消を発表し、資本効率と株主利益の観点から主要株主との持合いを見直す方針を掲げていた。同年11月6日、残るアドバンテスト株の全てをみずほ証券に売却し、みずほ証券が直ちに市場へ転売した。売却代金は2〜3年かけて年金の掛け金に充てる。"
        },
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          "label": "含意",
          "text": "救済のために入った親会社が約40年後に去り、アドバンテストは資本のつながりから離れた。半導体メーカーの設備投資に業績が振れる事業の性格は変わらないが、稼いだ現金を再投資に回すか株主へ戻すかを、親会社の意向に縛られず自社で決める立場を得た。"
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          "title": "東証第2部に上場。富士通が28%を握る筆頭株主"
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                  "text": "アドバンテストの前身タケダ理研は、1954年に武田郁夫が創業した電子計測器メーカーである。1975年のオイルショックで赤字に沈み経営危機に陥ると、翌1976年に富士通が資本参加して再建を主導した。富士通は社長を送り込み、機種別の原価管理を敷き、自社の半導体事業でICテスタを買う最大顧客まで兼ねた。1985年にタケダ理研は株式会社アドバンテストへ商号を変え、上場後も富士通を主要株主として、その資本と人事の関係のもとで事業を営んだ。",
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                      "原文": "富士通は1976年にアドテストの前身に資本参加し、2005年に大半の株式を売却していたが、退職給付信託を通じ残りの1割程度は持ち続けていた",
                      "source": "日本経済新聞（2017年11月6日）「富士通、アドテスト株すべて売却 年金掛け金に充当」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23151720W7A101C1DTD000/"
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                      "source": "アドバンテスト 有価証券報告書（2025年3月期）【沿革】",
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                  "text": "富士通は2005年2月、財務基盤を固めるためアドバンテスト株600万株を東証のToSTNeT-2で売却し、議決権比率を15.27%へ下げてアドバンテストを持分法の適用から外した。以後も退職給付信託を通じて1割ほどを持ち続けたが、双方の事業の重なりは薄れ、上場以来の資本の関係は名目に近づいた。2017年3月末の大株主でも、富士通の退職給付信託分は約2,014万株・議決権ベースで第2位にとどまった。",
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                      "url": "https://info.archives.global.fujitsu/jp/news/2005/02/22.html"
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                      "source": "アドバンテスト 有価証券報告書（2017年3月期）【大株主の状況】",
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                  "text": "2017年11月6日、富士通は退職給付信託を通じて持つアドバンテスト株を全て売却した。手放したのは議決権ベースで第2位の11.35%、約2,014万株で、6日終値で換算した売却額は約530億円だった。売却先はみずほ証券で、みずほ証券は直ちに市場へ転売するとした。1976年の資本参加からおよそ40年、富士通とアドバンテストの資本関係はここで終わった。",
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                },
                {
                  "text": "富士通側の目的は、売却代金を2〜3年かけて年金の掛け金に充てることにあり、退職給付信託の株であるため富士通の損益には影響しなかった。富士通は同年2月にも富士電機との株式持合いの解消を発表し、資本効率と株主利益の観点から主要株主との持合いを見直す方針を掲げていた。アドバンテスト株の全株売却は、その流れの一つだった。",
                  "evidences": [
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                      "fact": "売却代金は2〜3年で年金掛け金に充当し、退職給付信託のため富士通の損益には影響しない",
                      "原文": "「2～3年にわたって年金の掛け金に充当する」という。退職給付信託のため損益には影響しない",
                      "source": "日本経済新聞（2017年11月6日）「富士通、アドテスト株すべて売却 年金掛け金に充当」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23151720W7A101C1DTD000/"
                    },
                    {
                      "fact": "富士通は2017年2月に富士電機との株式持合い解消を発表し、資本効率・株主利益の観点から主要株主との持合いを見直す方針を示した",
                      "原文": "両社が相互に最大の株式保有先であり続けることについて、両社の資本効率や株主利益の観点から、その見直しを検討してまいりました。……両社は、それぞれ異なる事業分野に注力するに至っています",
                      "source": "富士電機・富士通（2017年2月7日）「主要株主との株式持合いの見直しについて」",
                      "url": "https://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/02/7-2.pdf"
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                  "text": "全株売却の翌期、2018年3月末の大株主から富士通の名前は消えた。上位を占めたのは信託銀行の信託口で、上場以来アドバンテストに残っていた特定の親会社との資本のつながりが解け、株式は市場の機関投資家へ広く分散した。売上高が半導体メーカーの設備投資に振れる事業の性格は変わらないが、稼いだ現金を再投資に回すか株主へ戻すかを、親会社の意向に縛られずアドバンテスト自身が決める立場を得た。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2018年3月末の大株主上位は信託銀行の信託口が占め、前期まで第2位だった富士通の退職給付信託分は上位十名から姿を消した",
                      "原文": "日本マスタートラスト信託銀行株式会社（信託口）　24.49　43,858,000／日本トラスティ・サービス信託銀行 株式会社（信託口）　10.62　19,028,000",
                      "source": "アドバンテスト 有価証券報告書（2018年3月期）【大株主の状況】",
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                  "text": "この売却の芯は、救済のために入った親会社が約40年後に去り、アドバンテストが特定の親会社を持たない会社になった点にある。1976年、倒れかけたタケダ理研を富士通が引き受けたとき、富士通は出資者であり、社長の派遣元であり、ICテスタを買う最大顧客でもあった。その三役が同時に会社を支えた再建は、日本の技術ベンチャー救済の一つの型を示した。だが同じ関係は、資本の使い道を親会社との間で測るという制約も伴っていた。入るときに与えられた後ろ盾は、40年をかけて役目を終えた。"
                },
                {
                  "text": "2005年に大半を、2017年に残る全株を手放した富士通の側から見れば、かつて情義で決めた救済出資は、資本効率と株主利益を優先する時代の要請のなかで整理する対象へ変わった。売却代金を年金の掛け金に充てるという使い道が、その割り切りをよく表している。一方のアドバンテストは、独立とともに、半導体メーカーの設備投資に業績が振り回される古くからの課題を、こんどは自らの判断だけで抱えることになる。稼いだ現金を次の技術へ投じるか株主へ返すか——親会社の去った後に残されたこの問いに、独立経営としてどう答えを出すかが、その後の歩みを分ける。"
                }
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            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "日本経済新聞（2017年11月6日）「富士通、アドテスト株すべて売却 年金掛け金に充当」",
        "富士通（2005年2月22日）「ファナック株式及びアドバンテスト株式売却に関するお知らせ（東京証券取引所におけるToSTNeT-2による売却）」",
        "富士電機・富士通（2017年2月7日）「主要株主との株式持合いの見直しについて」",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2017年3月期・2018年3月期）【大株主の状況】",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2025年3月期）【沿革】"
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      "authored": "2026-07",
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      "title": "AI・HBMテスト需要ブームへの先行投資と過去最高益",
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          "label": "概要",
          "text": "2024年4月に発足した津久井幸一社長・ダグラス・ラフィーバGroup CEOの新体制が、生成AI向けの高性能半導体とHBMの検査需要を取り込むため、テスタの生産能力と研究開発への先行投資を続けた経営判断。世界の最上位に立つテスタメーカーとして、2025年3月期に売上高7,797億円、2026年3月期には初めて1兆円を超える1兆1,286億円、営業利益4,991億円と、業績を数倍規模へ拡大させた。"
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          "text": "アドバンテストは半導体を検査するテスタで世界の上位に立ちながら、業績は顧客である半導体メーカーの設備投資サイクルに従属し、振幅が激しかった。リーマン・ショック後の2009年3月期には749億円の最終赤字、2012〜2014年3月期には3期連続の赤字を計上している。代替の利かない技術を握りつつ、需要を自ら制御できない構造課題を抱えていた。"
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          "label": "内容",
          "text": "生成AIのGPU・アクセラレータとHBMの普及で先端半導体の検査量と難度が急増し、テスタは歩留まりと品質を担保する最終工程の役割を強めた。津久井社長らは第3期中期経営計画MTP3のもと、AI関連のSoC・HBM向けテスタを成長の柱に据え、生産能力の増強と研究開発に資源を先行して投じ、世界最上位の地位を活かして需要をまとめて取り込んだ。"
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          "text": "賭けは数字で報われ、2027年3月期は3年連続の最高益を見込む。ただしAI向け需要の持続性とサイクル反転のリスクは残る。振幅の大きいテスタ事業が、生成AIのスーパーサイクルをどこまで恒常的な成長へ変えられるかは、本稿の時点では見通せない。"
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                  "text": "アドバンテストは半導体を検査するテスタで世界の上位に立つメーカーだが、その業績は装置を買う半導体メーカーの設備投資サイクルに従属し、振幅が激しい。リーマン・ショック後の2009年3月期には、半導体市況の悪化で749億円の連結最終赤字に沈んだ。2012年から2014年の3月期にかけては、3期連続の赤字を計上している。代替の利かない検査技術を握りながら、いつ・どれだけ注文が来るかは自社の外で決まる構造課題を抱えていた。",
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                {
                  "text": "直近もこの体質と無縁ではなかった。AI向けの需要が動き始めた2023年3月期に当時の過去最高となる1,304億円の当期利益を上げた直後、翌2024年3月期には売上高が4,865億円、当期利益が623億円へ反落した。無借金に近い財務が下支えとなって赤字は避けたものの、世界の最上位に立つメーカーですら一年で利益が半分以下に振れる。テスタ事業につきまとう業績の乱高下は、依然として解けていなかった。",
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                  "text": "2020年代半ば、この構造に外から追い風が吹いた。生成AIの普及でGPUやアクセラレータといった高性能半導体の需要が急増し、大量のデータを高速でやり取りするHBM（広帯域メモリ）の採用も広がった。先端半導体は回路が微細で複雑なほど、出荷前に正しく動くかを確かめる検査の量と難度が増す。テスタは歩留まりと品質を担保する最終工程を担い、AIの計算基盤を陰で支える要となった。世界のテック大手がAI向けのデータセンター投資を積み増したことで、高性能半導体の需要は想定を超えて伸びた。",
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                      "原文": "世界のテック大手が昨秋以降にAI向けのデータセンターへの投資を増やしており、高性能な半導体の需要が急増している",
                      "source": "日本経済新聞（2026年4月27日）「アドバンテスト3年連続最高益　27年3月期、AI半導体向け好調」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB206AH0Q6A420C2000000/"
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              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2024年4月、アドバンテストは経営体制を改めた。2017年から社長を務めた吉田芳明氏に代わり、津久井幸一氏が社長兼Group COOに、グループの最高経営責任者にはダグラス・ラフィーバ氏が就いた。新体制は同年度から3年計画の第3期中期経営計画「MTP3」を始動させ、市況の変動に機動的に対応する枠組みへ改めた。そのうえで、生成AI向けの高性能半導体と、HBM・DRAM向けのテスタを成長の柱に据えた。",
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                      "fact": "2024年4月付で、吉田芳明社長に代わり津久井幸一氏が社長、ダグラス・ラフィーバ氏がグループCEOに就く新体制が発足した",
                      "原文": "アドテスト、CEOにラフィーバ氏 社長は津久井氏",
                      "source": "日本経済新聞（2024年2月28日）「アドテスト、CEOにラフィーバ氏 社長は津久井氏」",
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                  "text": "決断の中身は、AI向け半導体の検査需要が急増するとの読みに立ち、テスタの生産能力の増強と研究開発に資源を先行して投じることにあった。世界のテスタ市場で最上位に立つ立場を活かし、AI向け半導体を手がける顧客の検査工程へ自社製品を広く組み込んで、需要をまとめて取り込む。ラフィーバGroup CEOは「AI向けでは顧客基盤を拡大しグローバルで大半のシェアを獲得できた」と述べ、この戦略が実を結んだとの手応えを示した。生成AI向けのSoC向けテスタは、2027年3月期の見通しでも30%の伸びを見込む。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "ラフィーバGroup CEOは「AI向けでは顧客基盤を拡大しグローバルで大半のシェアを獲得できた」と述べ、2027年3月期はSoC向けテスタが30%伸びると見込んだ",
                      "原文": "システム・オン・チップ（SoC）向けが30%伸びる。（グループCEO）AI向けでは顧客基盤を拡大しグローバルで大半のシェアを獲得できた",
                      "source": "日本経済新聞（2026年4月27日）「アドバンテスト3年連続最高益　27年3月期、AI半導体向け好調」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB206AH0Q6A420C2000000/"
                    }
                  ]
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "outcome",
          "label": "結果",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "初の1兆円超えと3年連続最高益",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "賭けは数字に表れた。2025年3月期の売上高は前期比60.3%増の7,797億円と過去最高を更新し、当期利益は1,612億円へ回復した。生成AI向けの試験装置需要が想定を超えて伸び、続く2026年3月期には売上高が前期比44.7%増の1兆1,286億円と、初めて1兆円を超えた。当期利益は3,754億円、営業利益は4,991億円で、営業利益率は44%に達した。売上高・利益ともに過去最高を更新している。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年3月期の売上高は前期比60.3%増の7,797億円で過去最高、当期利益は1,611億円と2年連続の最高益となった",
                      "原文": "売上高は前の期比60%増の7797億円／純利益は2.6倍の1611億円",
                      "source": "日本経済新聞（2025年4月25日）「アドバンテスト2年連続最高益　26年3月期、減損の反動で」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG251W50V20C25A4000000/"
                    },
                    {
                      "fact": "2026年3月期は売上高1兆1,286億円（前期比44.7%増）、営業利益4,991億円（同118.8%増、営業利益率44%）、親会社の所有者に帰属する当期利益3,754億円で、いずれも過去最高となり売上高は初の1兆円超えとなった",
                      "原文": "売上収益 1兆1,286億円（前期比44.7％増）／営業利益 4,991億円（同118.8％増）／親会社の所有者に帰属する当期利益 3,754億円",
                      "source": "アドバンテスト「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕（連結）」（2026年4月27日）",
                      "url": "https://www.advantest.com/document/ja/investors/ir-library/result/J_FR_FY2025_FN.pdf"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "会社は2027年3月期に売上高1兆4,200億円、営業利益6,275億円、当期利益4,655億円を見込む。達成すれば当期利益は前期比24%増え、2025年3月期から3年続けて最高益を更新する。前任の吉田社長が2019年に掲げた長期目標は「2027年度に売上高3,000億〜4,000億円」だった。生成AIがもたらした需要は、会社自身が数年前に描いた到達点を、すでに3倍規模で上回っている。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "アドバンテストは2027年3月期に当期利益4,655億円（前期比24%増）、売上高1兆4,200億円、営業利益6,275億円を見込み、達成すれば3年連続の最高益となる",
                      "原文": "純利益は前期比24%増の4655億円になる見通し／売上高は26%増の1兆4200億円、営業利益は26%増の6275億円を見込む／3年連続の最高益を見込む",
                      "source": "日本経済新聞（2026年4月27日）「アドバンテスト3年連続最高益　27年3月期、AI半導体向け好調」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB206AH0Q6A420C2000000/"
                    },
                    {
                      "fact": "吉田芳明社長は2019年に「2027年度に売上高を3,000億〜4,000億円へ拡大する」という長期経営目標を掲げていた",
                      "原文": "アドバンテストは、2027年度に売上高を18年度見込みに比べ最大約44％増となる3000億―4000億円に拡大する長期経営目標",
                      "source": "日刊工業新聞（2019年2月28日）「インタビュー／アドバンテスト社長・吉田芳明氏 半導体試験需要を開拓」",
                      "url": "https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00507909"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "スーパーサイクルは恒常的成長に変わるか",
              "editorial": true,
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "この判断の核心は、財務危機からの再建ではなく、外から到来したAI半導体の検査需要という好機に、世界の最上位に立つテスタメーカーが生産能力と研究開発を先行させて応えた点にある。アドバンテストの業績は長く、顧客の設備投資サイクルに従属して激しく振れてきた。リーマン後の赤字も、3期連続の赤字も、需要を自ら制御できないという同じ構造課題から生まれている。生成AIがもたらした需要の急増は、その受け身の構造を、少なくともこの数年は追い風の側へ反転させた。世界最上位という地位があったからこそ、湧き上がった需要をまとめて取り込めたといえる。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、テスタの需要が半導体メーカーの投資で決まる構造そのものは変わっていない。AI向けの投資がいつ一巡し、次の反転がいつ来るかは、アドバンテストの外で決まる。2027年3月期に3年連続の最高益を見込む数字も、需要が続くという前提の上に立つ。振幅の大きいテスタ事業が、生成AIのスーパーサイクルをどこまで恒常的な成長へ変えられるか。過去最高を更新し続ける今の業績が構造の克服なのか、それともさらに振幅を広げた山の途中なのかは、本稿の時点では見極めがつかない。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "日本経済新聞（2026年4月27日）「アドバンテスト3年連続最高益　27年3月期、AI半導体向け好調」",
        "アドバンテスト「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕（連結）」（2026年4月27日）",
        "日本経済新聞（2025年4月25日）「アドバンテスト2年連続最高益　26年3月期、減損の反動で」",
        "日本経済新聞（2024年2月28日）「アドテスト、CEOにラフィーバ氏 社長は津久井氏」",
        "日刊工業新聞（2019年2月28日）「インタビュー／アドバンテスト社長・吉田芳明氏 半導体試験需要を開拓」",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2011年3月期）【主要な経営指標等の推移】",
        "アドバンテスト 有価証券報告書（2025年3月期）【主要な経営指標等の推移】"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-06"
    }
  ]
}
