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  "title": "直近の動向と展望",
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      "title": "ハード一本足からの脱却と半導体・コンテンツ・金融三本柱の束ね方",
      "text": "1946年5月に創業者の井深大氏と盛田昭夫氏が東京通信工業として東京・日本橋で起こしたソニーは、1950年に高周波バイアス法特許で大手の市場参入を10年封じ、1955年TR-55トランジスタラジオで自社「SONY」ブランドを米国市場に通した。1979年ウォークマンで携帯型音楽プレーヤー市場を生み、同年のソニー・プルーデンシャル合弁設立で金融多角化を併走させ、1989年コロンビア映画約48億ドル買収でハード・ソフト垂直統合の核に据えた。2003年ソニーショック以降テレビ事業は8年連続赤字、FY11は純損失4,567億円まで沈んだが、2012年就任の平井一夫氏以降の選択と集中で、ソニーは半導体・コンテンツ・金融の三本柱に事業構造を組み替えた。\n\n十時裕樹氏は2023年4月に社長に就任し、吉田憲一郎氏は会長兼CEOへ移り、2025年4月から十時CEOがCEOを兼務する。十時氏はCFO期にソニーフィナンシャルの完全子会社化やBungie買収の財務設計を主導した人物で、財務畑出身トップとして成長投資と資本規律の両立を狙う。FY24連結売上高12兆9,571億円・営業利益1兆4,072億円・純利益1兆1,416億円と過去最高水準を更新し、ゲーム・音楽・映画のエンタテインメント3事業はFY24合計売上7兆8,624億円でグループ約6割を占めた。ストリンガー氏・平井氏・吉田氏と続いた構造改革路線を引き継ぐのが十時CEO体制である。\n\n2022年7月に米Bungieを約36億ドルで買収し、PlayStationのファーストパーティコンテンツ強化と継続課金型ライブサービスゲームの収益モデル定着を狙った。同年9月には本田技研工業と折半出資でソニー・ホンダモビリティを設立し、CMOSセンサーとエンタテインメント技術を車両設計へ接続するEV「AFEELA」は2026年米国市場投入を予定する。CMOSイメージセンサーは世界シェア約5割を握り、約9,000億円の設備投資計画でスマートフォン・車載カメラ・産業用ロボットへ用途を広げる。FY24はゲーム＆ネットワークサービス売上4兆5,436億円・営業利益4,148億円でグループ最大の収益柱に育った。\n\nそれゆえに、十時CEO体制が解くべき命題は、創業のハード本業の比重低下を半導体・コンテンツ・金融の三本柱でどう束ねるかに集約される。CMOS世界シェア約5割の供給力は中国スマホ需要と地政学リスクに直接さらされ、9,000億円投資の回収サイクルは設備寿命を超える長さに及ぶ。エンタテインメント3事業7兆8,624億円の収益は、Bungieのライブサービス化が定着するか、コロンビア買収から30年で蓄積したIPが続編・配信時代に価格決定力を維持できるかに依存する。1946年に創業者の井深氏と盛田氏が単品ハード依存を危ぶんで仕込んだ多角化の到達点を、ソニーは財務畑出身の十時CEO体制下で次の収益サイクルへ接続しようとしている。",
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      "label": "経営課題",
      "body": "FY24（2025年3月期）連結営業利益は1兆4,072億円・純利益1兆1,416億円と過去最高水準を更新し、ゲーム・音楽・映画・半導体の主要4事業がいずれも安定して稼ぐ収益構造に到達した。創業のハード本業の比重が下がった姿を、半導体・コンテンツ・金融の三本柱でどう束ねるかが十時CEO体制の中心課題である"
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      "body": "2023年4月に十時裕樹氏が社長に就任し、吉田憲一郎氏が会長兼CEOへ移り、2025年4月から十時CEOがCEOを兼務する体制となった。財務畑出身トップとして成長投資と資本規律の両立を狙い、エンタテインメント3事業のFY24合計売上7兆8,624億円（グループ約6割）を中核に位置づける"
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