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  "updated": "2026-08-05",
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  "attribution": "The社史 (the-shashi.com) — https://the-shashi.com/tse/5214/decisions/ppg-glass-fiber-acquisition-2017/",
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  "title": "米PPGからの欧州・米国ガラス繊維事業（英国・オランダ・米国の3拠点）の取得",
  "subtitle": "液晶基板ガラスへの依存をどう解くか——松本元春社長はガラス繊維の世界規模化に約600億円を投じた",
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  "issue": "ディスプレイ依存の是正と成長事業の育成",
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      "text": "2016年から2017年にかけて、日本電気硝子が米PPGインダストリーズから欧州・米国のガラス繊維事業（英国・オランダ・米国の三拠点）を取得した経営判断。松本元春社長のもとで、ディスプレイ事業への依存を下げ、ガラス繊維を主力事業へ育てることをめざした。後に2019年12月期の減損とオランダ子会社の破産に至った。"
    },
    {
      "label": "背景",
      "text": "主力の液晶基板ガラスはコモディティ化と市況変動が進み、同社はディスプレイ依存度を下げて複合材・電子デバイスを新たな成長軸に据える組み替えを進めていた。国内中心だったガラス繊維事業を世界規模へ広げ、主力事業に育てる構想がその中心にあった。"
    },
    {
      "label": "内容",
      "text": "2016年6月に欧州事業（英国ウィガンの工場・オランダ子会社の全株式）を、2017年5月に米国事業を約5億4,500万ドル（約600億円）で取得すると発表し、同年9月に三拠点の取得を完了した。塗料・ガラス大手のPPGが手放す事業を引き受け、欧米に一挙に生産基盤を広げた。"
    },
    {
      "label": "含意",
      "text": "中国メーカーとの価格競争と欧州需要の低迷で採算は悪化し、2019年12月にガラス繊維で381億円の損失を計上して米工場閉鎖に踏み切った。2019年12月期は上場以来初の最終赤字となり、2023年9月にはオランダ子会社が破産手続きに入るなど、後処理が長期化した。"
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      "name": "日本電気硝子",
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    "summary": "液晶基板ガラスのコモディティ化に対し、ディスプレイ依存を下げてガラス繊維を主力事業へ育てるため、米PPGから欧米の三拠点を二段階で取得し海外生産基盤を一挙に広げた事業戦略"
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    {
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      "title": "米PPGから欧州ガラス繊維事業（英国ウィガンの工場・オランダ子会社）の取得を発表"
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      "title": "米PPGから米国ガラス繊維事業を約600億円で取得すると発表"
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      "year": 2017,
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      "title": "欧米三拠点（英国・オランダ・米国）の取得が完了",
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    {
      "year": 2019,
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      "title": "ガラス繊維で381億円の損失を計上し米工場閉鎖へ、2019年12月期は上場以来初の最終赤字"
    },
    {
      "year": 2023,
      "month": 9,
      "title": "オランダ子会社が破産手続きを開始し連結から除外"
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        "name": "日本電気硝子",
        "fiscal_year": "2017年12月期（連結・JGAAP／決算期を3月期から12月期へ変更した最初の期）",
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            {
              "text": "日本電気硝子の収益は、長らく液晶基板ガラスに支えられてきた。だが2010年代に入ると、薄型パネル用ガラスはコモディティ化が進み、市況の変動も大きくなっていた。同社はディスプレイ事業への依存度を下げ、複合材と電子デバイスを新たな成長軸に据え直す事業ポートフォリオの組み替えを進めており、ガラス繊維事業の拡大は、その組み替えの中心に置かれた動きであった。"
            },
            {
              "text": "ガラス繊維は同社が国内で手がけてきた事業だが、その規模は世界の大手に及ばなかった。市場では中国メーカーが台頭し、欧米勢が先行するなかで、同社は自動車向けなどの需要を取り込み、この分野を主力事業へ育てることをめざした。液晶偏重を解く受け皿として、繊維の世界規模化を図る構想が固まっていった。"
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              "text": "取得は二段階で進んだ。2016年6月20日、日本電気硝子は米PPGインダストリーズから欧州のガラス繊維事業を買収すると発表した。対象は英国ウィガンの工場と、オランダ子会社の全株式である。買収する事業の年間売上高は約1億5,000万ユーロ、従業員は550人程度で、塗料・ガラス大手であるPPGが手放す事業を、同社が引き受ける形であった。"
            },
            {
              "text": "翌2017年5月26日には、同じPPGから米国のガラス繊維事業を取得すると発表した。取得額は約5億4,500万ドルで、円換算では約600億円にのぼった。対象事業の年間売上高は約3億4,300万ドル、従業員は約1,000人である。英国・オランダ・米国の三拠点の取得は2017年9月に完了し、同社は欧米に一挙に生産基盤を広げた。"
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      "label": "結果",
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          "sub_title": "採算悪化と、初の最終赤字",
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              "text": "拡大した繊維事業は、まもなく想定を下回る展開となった。中国メーカーとの価格競争と欧州市場の需要の低迷が重なり、採算は悪化した。2019年12月、日本電気硝子はガラス繊維事業で381億円の損失を計上すると発表し、米工場の閉鎖に踏み切った。損失の内訳は、米子会社で208億円、英国とオランダの子会社で合計173億円の減損であった。"
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            {
              "text": "この損失は、2019年12月期の連結業績を、上場以来はじめての最終赤字へと沈めた。親会社株主に帰属する純損失は336億円に達し、注力分野に据えたはずのガラス繊維事業での買収の不発が、全社の収益を大きく毀損した。拡大したポートフォリオをどう絞り込むかが、以後の経営の重い課題として残された。"
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              "text": "減損の後も、買収案件の後始末は続いた。2023年9月26日、日本電気硝子はオランダ子会社の破産手続き開始を申し立てたと公表し、同社は連結の範囲から外れた。米国では自動車向けの採算悪化を受けてガラス繊維の生産から撤退しており、繊維の生産拠点は日本とマレーシアを残すのみとなった。欧米へ広げた基盤の多くが、数年のうちに整理された。"
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            {
              "text": "事業の縮小は、マレーシア拠点にも及んだ。2023年12月期には複合材事業で約111億円の減損損失を計上し、同期の連結は営業損失・純損失を計上する赤字となった。液晶と繊維という二つの拡大でふくらんだ資産を圧縮していく過程が続き、PPGからの取得は、拡大と後処理の双方を会社の歴史に刻む案件となった。"
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          ]
        }
      ]
    }
  ],
  "references": [
    "日本経済新聞（2016年6月20日）「日本電気硝子、欧州硝子繊維事業を買収 米PPG社から」",
    "日本経済新聞（2017年5月26日）「日本電気硝子、車用ガラス繊維強化 米事業600億円で買収」",
    "日本経済新聞（2019年12月）「日本電気硝子、ガラス繊維で381億円損失 米工場閉鎖へ」",
    "日本電気硝子 適時開示（2023年9月26日）「オランダ子会社の破産手続開始の申立て及び債権の取立不能のおそれに関するお知らせ」",
    "日本電気硝子 有価証券報告書 第77期（2025年12月期）【沿革】",
    "日本電気硝子 有価証券報告書（2019年12月期・連結）",
    "日本電気硝子 有価証券報告書（2023年12月期・連結）"
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  "authored": "2026-07",
  "last_updated": "2026-07-25"
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