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      "extraction": "EDINET の XBRL、kabupro 掲載の旧有価証券報告書、会社年鑑・社史等からの転記",
      "row_field": "reference",
      "caveat": "創業期から現在までを 1 本に繋いだ長期系列のため、年代により出所・単位・連結範囲が変わる。行ごとの reference / unit / consolidation を必ず参照すること"
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  "title": "ダスキンの歴史概略",
  "eras": [
    {
      "title": "ケントクを追われた鈴木清一が持ち帰ったダストコントロール",
      "start_year": 1963,
      "end_year": 1979
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    {
      "title": "上場せずに米国から業態を買い続けた駒井茂春の20年",
      "start_year": 1980,
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    },
    {
      "title": "大肉まんの隠蔽で失った信用と、53億円の賠償判決",
      "start_year": 2002,
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    },
    {
      "title": "1,538億円まで落ちた売上と、100円セールを捨てた選択",
      "start_year": 2013,
      "end_year": 2026
    }
  ],
  "overview": [
    {
      "label": "創業",
      "text": "1963年2月、鈴木清一氏が大阪市大淀区でサニクリーンを設立し、水を使わずに掃除できるダストコントロール商品のレンタルをフランチャイズで始めた。翌1964年6月に商号をダスキンへ改めている。社名は英語のダストと日本語のぞうきんをつないだ造語である。鈴木氏は1911年に愛知県碧南市で生まれ、靴クリームと床用ワックスの製造で成功してケントクを営んでいたが、1962年に調印した米ジョンソン社との提携で経営から遠ざけられ、会社を離れた。技術は前年の渡航先で得ていた。カナダのトロントでメンデルソン氏からダストコントロールの製法とフランチャイズの広げ方を無償で教わり、それが再起の元手になった。商品は売り切らず、洗って8回から10回まで貸し出した。"
    },
    {
      "label": "決断",
      "text": "直営を1割に抑え、残る9割の商いを加盟店へ開いてきた。1979年時点の加盟店1,424に対し、直営店は24にとどまる。この配分は創業者の鈴木清一氏が定めたもので、1979年11月に後を継いだ駒井茂春社長も動かさなかった。本部に人事権がないからこそ自立した加盟店主が集まるというのが駒井社長の説明で、加盟店には三洋電機や近鉄が子会社を設立して加わっている。開く商いの中身は米国から仕入れた。1971年1月にサービスマスター、同年4月にミスタードーナツ、1978年にユナイテッドレントオールとメンデルロンソン、1989年にメリーメイドと業態を足し、そのつど加盟店を募った。株式を43年公開せず、株主を従業員と加盟店と納入業者に限ったことが、直営を増やして利幅を取る道を初めから閉じた。"
    },
    {
      "label": "現況",
      "text": "10年間の増収分は、すべてドーナツが担った。訪販グループの売上高は2016年3月期の1,101億円から2026年3月期の1,106億円までほぼ動いていない。同じ10年でフードグループは440億円から689億円へ伸び、セグメント損益は14億円の損失から100億円の利益へ変わった。2026年3月期の連結売上高1,946億円は2007年3月期の水準へようやく戻り、3事業の利益合計162億円のうち6割をフードグループが占めた。転機は2016年のミスタードーナツの100円セール廃止で、価格ではなく商品で選ばせる方針へ改め、翌年から祇園辻利など専門店との共同開発\"misdo meets\"を始めている。値下げを取りやめたことが、店を増やさずにフードの利益を8年で33倍にした。"
    },
    {
      "label": "競合",
      "text": "加盟店に売り場を預ける本部でありながら、混入を確かめる手立ては加盟店に無かった。ミスタードーナツは2000年12月、国内で認められていない添加物が混入した大肉まんの全国販売を開始した。原材料と商品を供給していたのは本部で、店頭に立つ加盟店の側に成分を検証する余地はない。担当役員は混入を知りながら取引先へ口止め料を払って販売を続け、2002年5月に大阪府から営業の一部禁止処分を受けた。2007年1月、大阪高等裁判所は元取締役2名に連帯して53億4,350万円の賠償責任を認めた。同じ外食のフランチャイズでも、[感染源が未特定の段階で事実と対策を公表した](/tse/8153/decisions/food-poisoning-disclosure-2018/)モスフードサービスとは順序が逆である。原材料まで本部が握る形が、品質と法令の判定を販売部門の外へ出す3つの常設委員会を生み、処分の日付を毎年の社内行事に据えさせた。"
    }
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  "profile": [
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      "key": "founding_business",
      "label": "祖業",
      "value": "ダストコントロール商品のレンタル"
    },
    {
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      "label": "現在の注力課題",
      "value": "ミスタードーナツの商品開発とアジアの店舗展開",
      "tags": [
        "新商品開発",
        "海外展開"
      ]
    }
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  "foundingStory": true,
  "foundingChapters": 2,
  "summary": {
    "description": "ダスキン（旧サニクリーン）の歴史。1963年、鈴木清一氏が大阪で化学ぞうきんのフランチャイズ展開を開始。「ホームダスキン」の全国発売、米サービスマスター社との提携、ミスタードーナツ1号店までの沿革と経緯を執筆。"
  },
  "chapters": [
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      "start_year": 1963,
      "end_year": 1979,
      "main_title": "ケントクを追われた鈴木清一が持ち帰ったダストコントロール",
      "subsections": [
        {
          "title": "ジョンソン社との資本提携で自社を失った創業者",
          "text": "創業者の鈴木清一氏は、1911年に愛知県碧南市で生まれた。商業学校を出て大阪のロウ問屋である川原商店の東京出張所に勤めたが、肋膜炎で生死の境をさまよい、快復後は京都の修養団体である一灯園に入って修業を重ねた。事業家としては代用ロウを使った靴クリームと床用ワックスの製造で成功し、戦争末期にはこのワックスが切削油剤に使える点に着目した。1944年には川原商店から独立してユシロ航空油剤製造を設立し、敗戦後はこれをケントクと改称して靴クリームとワックスの製造を続けた。社名は一灯園ゆかりの人物の戒名にちなむ\"謙徳\"から取り、鈴木氏はこの改称の後から社員に朝夕の読経をさせた。\n\n1961年、鈴木氏は初めての海外旅行で米国の大手ワックスメーカーであるジョンソン社を訪ね、シカゴ郊外の本社で出迎えたサンデファー極東部長から提携を持ちかけられた。ジョンソン社の首脳とは一度も会わないまま、社内の心配をよそに翌年の調印に踏み切り、自らケントクの株を買い集めてジョンソン社へ渡した。ところが提携をまとめたサンデファー氏はダラスの菓子会社へ移り、代わって東京代理店から副社長に迎えたD氏が米国式の営業方法を持ち込み、鈴木氏を経営から遠ざけた。朝夕の読経も時間の無駄だとされ、鈴木氏の側から取りやめた。D氏のやり方に耐えかねて退社する社員が出て、最後は鈴木氏とD氏がともに退社し、提携は破局に至った。世間は鈴木氏を資本自由化の犠牲第一号と見て、乗っとられ社長と呼んだ。\n\n同じ1961年の旅で、鈴木氏は信仰を持つ経営者の国際団体を創設したエバンズ博士の紹介により、カナダのトロントでメンデルソン氏と会った。そこでダストコントロールの技術を無償で伝授され、フランチャイズによる事業の広げ方も知った。帰国後の同年末には油剤含浸繊維の製法を特許出願し、1963年2月に大阪市大淀区でサニクリーンを設立して、水を使わずに清掃できるダストコントロール商品のレンタルをフランチャイズチェーンで始めた。同年11月には大阪府吹田市に吹田工場を開設し、1964年6月に商号をダスキンへ変更した。社名は英語のダストと日本語のぞうきんをつないで作った。ダスキンが創業と数えるのは1963年11月16日で、2023年11月16日を創業60周年としている。",
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              "speaker": "鈴木清一",
              "role": "ダスキン社長",
              "date": "1979年",
              "text": "シカゴ郊外の本社で出迎えてくれたサンデファー極東部長は、精かんな、感じのいい人でした。会うなり彼は、「私はお前を待っていた。提携しようじゃないか」と切り出したのです。\n話はトントン拍子で進みました。「提携しても、ジョンソン社は二年間は、何もしない。すべて鈴木にまかせる」というので、サンデファー氏にすっかり魅せられていた私はジョンソン社の首脳とは一度も会わぬまま、社内の心配をよそに、翌年、提携に調印してしまったのです。\nこうした経過を世間は「資本自由化の犠牲第一号」とみて、私は乗っとられ社長ともいわれました。しかし、サンデファー氏がいてくれたら、必ずしもこういう結果にはならなかった、といまでも思っています。",
              "source": "現代の眼 1979年「ダスキン・鈴木清一──\"祈りの経営\"で一千億円企業に」（大野明男）",
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        {
          "title": "加盟店とシーダーに配達と回収を任せたレンタル",
          "text": "ダスキンは商品を売り切らず、使い終えた化学ぞうきんやモップを回収して洗濯と再処理を施し、8回から10回まで繰り返し貸し出した。売り切らない以上、配達、回収、洗濯、再処理、配送という作業の連なりが避けられず、末端の配達と回収を担ったのが加盟店と、加盟店に属する訪問販売員のシーダーである。シーダーは喜びの種をまく人の意味で名付けられ、大もうけは望めないものの得意先を交換するだけで安定した収入になり、中年の女性の内職として広がった。工場と商品は自社に残す一方で店と人は外に置き、1979年時点の加盟店1,424に対して直営店は24にとどまった。\n\n加盟店の募集は広告への応募が中心で、勧誘による加盟よりも自主的な加盟が多かった。新規に加盟する者は契約の時点で正味5日間の研修会に入り、初日に経営理念を、2日目からは契約内容、管理体制、セールスの手順までの説明を受けた。契約の後も各支部からスーパーバイザーが派遣され、加盟店の計数管理と営業計画の進み具合を確かめ、情報の交換にあたった。加盟店の経験が浅い時期には伸び悩む店へ送り込むプロモーターも置いたが、各店が2年3年の営業を重ねて力をつけた段階で廃止した。毎年8月には全国の加盟店を一堂に集める全国大会を開いた。1966年には最初の加盟店組織であるDFC全国連合会が発足した。\n\n北海道への進出は1965年9月で、1968年6月時点の加盟店は北の根室、稚内から南の沖縄まで全国約500軒に達し、月に30軒の速さで増えていた。売上高は1965年の1億4,000万円が1966年に3億3,000万円へ伸び、1968年には約20億円となり、1969年3月には44億円を見込んだ。創業後の2年間は赤字で、3年目から黒字に転じ、途中では7割配当や5割配当も記録した。工場も増やし、1967年9月に石川県七尾市の和倉工場、1968年7月に愛知県小牧市の小牧工場を開設した。商品はマット、モップ、雑巾状のものを中心に9種類あり、なかでも家庭用モップの伸びが際立った。1969年7月にはロールタオルのレンタルを加えた。",
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              "role": "ダスキン北海道支部長",
              "date": "1968年",
              "text": "また運命共同体ということばを使っているが、最初、私自身もこの言葉にチグハグな感じを受けたが、全国に散在するチェーンが、全国的な結束のなかで、一つの共同目的に向って行動するには、どうしても宗教的次元にいたるまでの指導の姿勢が無ければ駄目ではないでしょうか。",
              "source": "北海評論 1968年「企業インタビュー 異色の経営、ダスキン戦略の本質」（石館昌和・伊藤森右衛門）",
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          "text": "ダスキンがフード事業へ進んだきっかけは、鈴木氏がエバンズ博士の未亡人と遺児を日本へ招いたところ、その子息が米国のミスタードーナツのコンサルタントを務めており、そこから提携がまとまったことにある。ダスキンは1971年4月にミスタードーナツ・オブ・アメリカ社と事業提携を締結し、大阪府箕面市に第1号店を出店した。同じ年の1月には米国のサービスマスター社と提携してサービスマスター事業を始め、7月には産業用ウエスのレンタルを加えた。ドーナツ店も加盟店方式で、80円のドーナツと100円のコーヒーを売った。出店に相応の資金が要るため、加盟したのは電鉄会社やレジャー資本が多く、脱サラの個人は少なかった。\n\n社内では社長を含む全社員を働きさんと呼び、入社の順に働きさん番号を与えた。番号の1番は鈴木社長である。月給はおさがり、賞与はご供養と言い換えた。事業本部長をダスキチ、地域本部長をキンバカと呼んだのは、管理職も思い上がってはならないという戒めからである。新入社員は全員が一灯園での修業を体験し、職場では朝に維摩経偈、夕に般若心経を全員で唱えた。1974年には1,000人を超える社員が社内の各所に集まって読経していた。特定の宗派を押しつけたわけではなく、鈴木社長は金光教の信者で、幹部には天理教の信者やクリスチャンもいた。労働組合は置かなかった。\n\nダスキンは決算の内容を働きさん全員に公開し、合議で経営方針を決めた。年2回のご供養とは別に、毎期末の余剰利益を働きに応じて全社員へ配分し、1968年当時のおさがりは24歳で月4万円と、他社に比べて高い水準にあった。週休2日制も早くから完全に実施し、社員の平均年齢は24歳だった。1974年の年間売上高は150億円、加盟店は化学ぞうきんが1,600店、ドーナツが87店に達した。1979年春の決算ではグループの末端売上高が約790億円となり、うちダストコントロール事業が500億円弱、ミスタードーナツ事業が170億円を占め、ダスキン本社の売上高は約300億円、税引後利益は10億円だった。",
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              "title": "北海評論 1968年「企業インタビュー 異色の経営、ダスキン戦略の本質」（石館昌和・伊藤森右衛門）",
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              "speaker": "鈴木清一",
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              "text": "アメとムチで働かせるのは間違っている。働くことが楽しみにならなければいけない。利益は喜びの取引からおのずと生まれる。もちろん企業だから競争をするが、いかにもうけるかの競争ではなく、お客様にいかに喜ばれるかの競争だ。",
              "source": "日経ビジネス 1974年4月29日号",
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          "title": "創業者の死と、社外へ株を出さない資本構成",
          "text": "1979年10月8日、ダスキンの鈴木清一社長は西宮市の香雪記念病院へ入院した。10日には病床に全役員が集められ、臨時役員会で駒井茂春副社長の社長代行が決まった。12月10日の臨時株主総会と取締役会で鈴木氏は会長へ退き、駒井氏が代表取締役社長に就いた。駒井氏は1923年1月に大阪市で生まれ、大阪市立商科大学高等商学部を出て安宅産業へ入り、復員後の1957年11月にケントクへ移った人物である。入社試験は技術者の募集で、物理も化学も白紙で提出した駒井氏のもとを、試験官を務めていた鈴木氏が数日後に訪ね、三時間話し込んで採用を決めたという。1980年12月22日、鈴木会長は入院先で死去した。享年は68歳8カ月だった。\n\n駒井社長は株式の公開を選ばなかった。1980年6月19日の第18回定時株主総会で資本金を9億9000万円へ増資したが、上場資格を満たしてなお公開の計画は無かった。理由は二つあった。数年前から無借金となっており、公開しなくても資金を調達できたこと、そして株主が従業員と加盟店と納入業者だけで占められ、40%の高率配当を続けても資金がグループの外へ流出しなかったことである。本部が利益を上げても加盟店から批判は出ず、利益はいずれグループの構成員へ還元される形になっていた。\n\n資本を外へ開かない姿勢は、提携の組み方にも通じていた。ダスキンは米国企業と事業提携を重ねながら、合弁会社は作らなかった。前身のケントクがワックスのジョンソン社との提携で実質的に支配され、鈴木氏が追われるように会社を去った経験があったためである。ロイヤリティなど払うべきものは払い、あとは自社の責任で経営する形を選んだのは、責任を分担する甘えた関係にならずに済むからだった。ミスタードーナツのロイヤリティは当初売上高の3.35%だったが、店舗が100店を超えた時点で交渉し直し、1.85%へ引き下げている。株式をどれだけ持つかより、販売の大半を引き受けている側のほうが企業への影響力は強いというのが駒井氏の見方だった。",
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              "title": "ダスキン 祈りの経営 ダスキンの30年 1963-1993 第2巻 1994年「企業年表」",
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              "text": "いまの株主は従業員、加盟店、納入業者ばかりですから、どんなに高率を配当しても、外部流出しないで中に留まっているんです。だから、本部がもうかっているからっていって批判も出ない。\nいまの形でいれば、運命共同体意識というものが高まるでしょう。変に心のつながっていない株主を入れるよりはいまの方がいい。これも上場を考えないもう一つの理由です。",
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          "title": "米国業態の量産と、撤収を前提にした新規開発",
          "text": "1982年10月1日、ダスキンは事業本部制と支社長制度を敷いた。同時にクリーンマネジメント事業本部が発足し、サービスマスター、ヘルスケア、化粧品の各事業を一人の本部長が統括する形に改めた。ヘルスケアは同年7月に始めた医療関連施設マネジメントサービスで、12月には第2号契約先の東京衛生病院でサービスに入っている。1982年の法人申告所得でダスキンは全体で460位、サービス部門では日本警備保障と東洋現像所に次ぐ3位に入った。1983年6月の第21回定時株主総会では、企業集団売上高1351億円が報告されている。化学ぞうきんのレンタルのために組んだ一つの営業組織では、増えた事業を動かしきれなくなっていた。\n\n駒井社長の下で、ダスキンは米国で完成した業態を次々に買い付けた。工具や日用品を貸すユナイテッドレントオール、水産物を売るロングジョンシルバーに続き、1985年12月にはマックファーデン・ベンチャーズ社とスチュードベーカーズ事業の提携に調印した。1988年11月には日本初のダイナーレストランであるエド・デベヴィックスを大阪府枚方市に、同じ月にサーカスレストランのカーニバルプラザ市川スタジアムを千葉県市川市に開いている。買った業態は品質も味付けも米国流のままとし、日本に合わせて変えるのは土地の値段と立地に縛られる建物と、接客の側だけに限った。1989年2月20日には、ミスタードーナツの太平洋地域11カ国のフランチャイズ営業権を譲り受ける契約に調印した。ノウハウを買う側だったダスキンが、地域の営業権ごと引き取る側へ回った。\n\n買った業態のすべてが残ったわけではない。基礎衣料のエスプランジェは1983年5月に始めて1990年に撤収し、米トライケム社のペインティングアートは1985年に検証へ入って1990年3月に畳んだ。1986年3月に発足したサービスディレクション事業部と、同年4月のスチュードベーカーズ事業部はいずれも1992年に、1989年4月に第1号店を出した靴工房事業は1993年に撤収している。駒井社長は新事業の担当者に、いつ損益分岐点に達するか、そこまでに累積赤字を含めてどれだけの純投資が要るか、本当に黒字へ転じるのはいつかの三つを必ず問い、答えられない者には担当させなかった。",
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              "text": "よく何をやっても必ず成功させるなんていわれますが、本当は穴があったら入りたいくらいなんですよ。なぜかというと「あかんな」と思ったヤツは全部撤収、成功したヤツだけが残っとるんですから。\nまあ、新しい事業をやるときトップとして一番大事なことは「ノー・ゴー」のサインを出すことですね。しかし、それをやるには、絶えずウォッチしてないと、カウントしてないとできません。",
              "source": "日経ビジネス 1980年8月11日号",
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          "title": "在宅介護の採算づくりと、配達を本部へ戻したサーヴ100",
          "text": "1987年ごろ、ダスキンは都内の高齢者数十人に面接調査をかけ、在宅介護サービスがあれば使いたいという回答が多いことを確かめた。ノウハウは持たなかったため、病院衛生管理サービスの導入で1983年に提携していた米国のサービスマスター社と再び手を組んだ。1988年7月16日にホームヘルスケア事業部が正式に活動を始め、1989年1月には杉並区で在宅介護事業に入った。当初のヘルパーは7人だった。同年3月には東京の河北総合病院で在宅ケアサービスのパイロットテストを始めている。同病院は8年ほど前から在宅医療に力を注いでいたが、看護婦が身の回りの世話まで担う余裕はなく、医療は病院、介護はダスキンという役割分担で提携がまとまった。\n\n人手に頼るサービスが事業として成り立つかどうかは、採算の組み方で決まった。1991年の杉並では看護婦3人、ソーシャルワーカー1人、ヘルパー63人で47人を介護し、顧客1人あたりの月額は8万5000円、収入は420万円ほどで、その半分近くが人件費だった。ヘルパー50人程度の店舗なら月750万円の売上高で黒字になる計算で、高額所得者の多い目黒の客単価は16万円に達した。新たに雇うヘルパーには介護実習と講義を合わせて104時間の研修を課したが、折り込み求人50万部から研修を終えるのは6人にとどまり、1人あたり約14万3000円の養成費がかかった。杉並では2年で3分の2のヘルパーが入れ替わった。1989年7月には一般家庭の清掃を代行するメリーメイド事業も始まっている。\n\n1993年3月1日、ダスキンは第二の創業を掲げた新しいフランチャイズシステムであるサーヴ100の構想を発表した。サーヴ100は全国の支店とフランチャイズ契約を結んだ独立事業者の呼び名で、1000事業所と2000世帯を責任ユニットとして受け持ち、サーヴ車で配達と営業にあたる形とした。同年10月1日、全国53支店と29支社、総勢365人で活動が始まった。直営配送センターは前日の午後9時まで注文を受け、サーヴ車ごとに仕分けて当日午前7時までに担当支店へ届ける段取りを組んだ。同じ日に営業所は支店へ改称され、メリーメイドとターミニックスの紹介業務も担わせた。加盟店に預けてきた末端の配達を、本部の引いた線の上へ載せ直す試みだった。",
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          "出所は祈りの経営 ダスキンの30年 1963-1993 第2巻（ダスキン、1994年）の企業年表。"
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