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  "title": "直近の動向と展望",
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      "title": "韓国代理店として生まれた会社が、なぜ欧米シューター開発に賭けているのか（筆者所感）",
      "text": "2002年12月、韓国NEXON Corporationが東京都中央区に株式会社ネクソンジャパンを設立した。当初は韓国本社の日本代理店として設計され、ローカライズ・課金・サポートを日本で担う役割だった。転機は2005年10月で、韓国親会社がPCオンライン事業を会社分割し、その全株式を日本法人に譲渡した。子会社が親会社の事業中核を逆に飲み込み、東京に事業持株会社、ソウルに開発会社という現在まで続く二極構造が定まった。日本法人格で韓国発ビジネスを束ねる業態が、ここで定着した。\n\nこの二極構造があったからこそ、グループは2005年12月にWizetから『メイプルストーリー』、2008年8月にNEOPLE買収で『アラド戦記』という2本の柱を取り込めた。後者はテンセントが中国でパブリッシングし、開発は韓国、配信は中国、ロイヤリティ計上は日本の上場会社という三カ国分業がIPの周囲に組み上がった。FY08売上402億円が、2011年12月の東証一部上場を経たFY11で876億円へ拡大した。本籍と稼ぎ頭が地理的にずれたまま、日本の開示フォーマットに韓国・中国の数字を載せる構造が、上場と同時に常設化した。代理店として生まれた会社が、地域をまたぐ分業の上に立つ事業持株会社へと業態を転換し終えた段階である。\n\n2013年に米国出身のオーウェン・マホニー氏が代表取締役社長に就任すると、業態はさらに絞り込まれた。マホニー氏は「深い没入感を提供するゲーム、つまり習得は簡単だが極めることが難しいゲームのみに集中する」（東洋経済オンライン 2020/07/22）と語り、少数のライブサービスIPを長く運営する会社という輪郭に寄せた。FY15売上1,902億円・営業利益622億円、FY20売上2,930億円・営業利益1,114億円と業績は積み上がり、FY22には3,537億円に届いた。だがこの集中こそが脆弱性も生んだ。2023年第4四半期に『アラド戦記』と『メイプルストーリー』が同時に停滞すると、2024年就任のイ・ジョンホン氏は新作投入より先に原因究明を最優先に据えた（決算説明会 FY24-1Q）。稼ぎ頭2本に同時に綻びが見えた時点で、深耕モデルの前提が揺らいだ。\n\n2024年9月、ネクソンはFY27に売上7,500億円・営業利益2,500億円という長期目標を提示した。内訳は『アラド戦記』をCAGR25%、『メイプルストーリー』をCAGR14%で伸ばし、新規ジャンルの新作IPで約1,000億円を上積みする設計である。既存2本の深耕だけでは届かず、不足分を新規IPの収益化で埋める前提に置かれている。2019年買収のEmbark Studios発タイトルが欧米シューター市場で定着するかどうかが、その1,000億円の前提を満たすかどうかを決める。韓国IPの三カ国分業で築いた業態を、欧米発の新規ジャンル開発まで広げ直せるかどうかが、FY27目標の到達可否と一致している。",
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