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      "title": "博報堂・大広・読売広告社の三社経営統合と共同持株会社 博報堂DYホールディングスの設立",
      "subtitle": "電通との差が開くなかで、三社は何を一つにまとめ、何を別々のまま残したか",
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      "status_label": "実施",
      "scheme": "株式移転による共同持株会社の設立（メディア・コンテンツ部門は分割型新設分割で新会社へ集約）",
      "ratio": "博報堂1.000：大広0.341：読売広告社0.276",
      "issue": "広告業界の再編とグループ経営体制",
      "decider": "宮川智雄（博報堂社長）",
      "highlights": [
        {
          "label": "概要",
          "text": "2003年10月1日、博報堂・大広・読売広告社の三社が株式移転によって共同持株会社 博報堂DYホールディングスを設立し、経営統合した判断。統合は2002年12月に発表され、持株会社の初代社長には博報堂社長の宮川智雄氏が就いた。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "2000年代初頭の広告市場では電通の一強体制が続き、売上規模でも利益体質でも二位以下との差が開いていた。そこへITバブル崩壊と金融業界再編にともなう広告特需の剥落が重なり、博報堂・大広・読売広告社はいずれも収益力の改善を迫られていた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "株式移転比率は博報堂1.000に対し大広0.341、読売広告社0.276。持株会社の資本金は100億円。三社のメディア・コンテンツ関連組織は2003年12月に分割型新設分割で博報堂DYメディアパートナーズへ集約し、制作と営業は三社にそれぞれ残した。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "テレビ・新聞・ラジオ・雑誌の広告枠調達規模は約7,000億円となり電通の7割程度に迫った一方、合理化の効果は媒体調達に限られ、同時代には「防衛的統合」と評された。2005年度の売上高1兆1,000億円という目標は達成されたが、2025年4月にメディア機能は博報堂へ戻された。"
        }
      ],
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          "name": "読売広告社",
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      "dates": {
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        "summary": "電通の一強体制が強まり、ITバブル崩壊と金融再編特需の剥落で広告市況が悪化するなかで、二位以下の三社が媒体調達力を合算して収益力を立て直そうとした統合"
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          "title": "博報堂・大広・読売広告社の三社が業務提携"
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          "title": "三社が共同持株会社の設立による経営統合を発表"
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          "title": "株式移転比率と持株会社・メディア会社の設立概要を内定"
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          "title": "三社のメディア・コンテンツ関連組織を分割型新設分割で統合し、博報堂DYメディアパートナーズを設立"
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          "title": "東京証券取引所第一部に株式を上場"
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        {
          "year": 2025,
          "month": 4,
          "title": "博報堂DYメディアパートナーズを吸収分割により博報堂へ統合"
        }
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      "snapshot": {
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        "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2004年3月期・連結）",
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            "name": "博報堂DYホールディングス",
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            "president": "宮川智雄",
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              "note": "持株会社の設立が2003年10月1日のため第1期は6か月決算。企業結合処理で大広・読売広告社の統合前6か月分の損益を含まない"
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          "label": "背景",
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              "sub_title": "電通の一強体制と広告市況の変調",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2000年代初頭の日本の広告業界は、電通が単独で突出する構造のもとにあった。バブル崩壊後の推移をみると、電通がシェアを保ちながら粗利率を改善したのに対し、博報堂はシェアを伸ばした一方で粗利率が弱含み、大広はシェアの落ち込みが目立っていた。広告市場そのものは一時の急落から回復し、2000年には史上最高の規模に達していたが、そのなかで利益面の格差はむしろ広がっていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "バブル崩壊後、電通はシェア維持と粗利率改善を果たし、博報堂は粗利率が弱含み、大広はシェアが落ち込んでいた",
                      "原文": "バブル崩壊後の傾向を見ると、電通がシェア維持と粗利率改善を果たしているのに対し、博報堂はシェア拡大を進めた一方で粗利率はむしろ弱含み、大広はシェアの落ち込みが目立っている。",
                      "source": "週刊東洋経済 2002年12月14日号「広告代理店博報堂、大広、読広統合でもまだ見えない電通の背中」",
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                {
                  "text": "そこへITバブルの崩壊と、金融業界再編にともなう広告特需の剥落が重なった。市場の規模は1955年の総広告費609億円から2002年の5兆7,032億円まで拡大していたものの、1991年を境に伸び率は鈍り、広告を投資とみなして効果を問う広告主が増えていた。2002年の日本の広告費に対する電通のシェアは前年から0.3ポイント低下したとはいえ、なお二位の博報堂のおよそ2倍であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2002年の日本の総広告費は5兆7,032億円で、1991年を境に伸び率が鈍化。電通のシェアは前年比0.3ポイント低下したが博報堂の約2倍だった",
                      "原文": "神武景気が始まった１９５５年、日本の総広告費は約６０９億円だった。その後、日本経済の発展とともに広告費は右肩上がりで上昇。だが、９１年を境に伸び率が鈍化。／日本の広告費に対するシェアは２００１年に比べ、０．３ポイント低下。ただ昨年の時点では、２位の博報堂の約２倍のシェア。",
                      "source": "週刊東洋経済 2003年11月29日号「特集 電通が変わる データで見る電通 博報堂ＤＹＨの誕生で転機迎える広告ビジネス」",
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            {
              "sub_title": "業務提携から経営統合へ",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "三社の接近は、統合の二年前に始まっていた。2001年10月、博報堂・大広・読売広告社は業務提携を結んだ。提携はやがて資本を含む枠組みへ進み、2002年12月、三社は2003年秋をめどに共同持株会社を設立すると発表した。三社は持株会社の完全子会社となり、広告枠の購入事業は新設のメディア事業会社へ集約する内容であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2001年10月に博報堂・大広・読売広告社の三社が業務提携し、2003年10月に共同持株会社 博報堂DYホールディングスを設立した",
                      "原文": "2001年10月 「博報堂」「大広」「読売広告社」が業務提携／2003年10月 共同持株会社「博報堂ＤＹホールディングス」設立",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 公式サイト「沿革」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/group/about/history.html"
                    }
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                },
                {
                  "text": "業界二位・五位・六位が集まる連合であり、2002年3月期の単独決算を単純に合算すれば売上高は1兆円を超えた。テレビ・新聞・ラジオ・雑誌の主要四媒体の広告枠調達規模も約7,000億円となり、電通の7割程度に迫る計算であった。ただし同時代の評価は、規模拡大による電通への挑戦というよりも、生き残りをかけた防衛的な統合という見方に傾いていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "業界二位・五位・六位の統合で2002年3月期単独決算の単純合算売上高は1兆円超、主要四媒体の広告枠調達規模は約7,000億円で電通の7割程度に迫るが、実態は「防衛的統合」とみられた",
                      "原文": "業界二位、五位、六位の集結で、三社の０２年３月期単独決算を単純合算しただけで売上高が一兆円を超す新会社が誕生することになる。テレビ・新聞・ラジオ・雑誌の主要四媒体の広告枠調達規模も約七〇〇〇億円規模になり、業界のガリバー、電通の七割程度に迫る。／規模拡大による電通一強体制への挑戦にも見える統合だが、現実はむしろ、生き残りをかけた“防衛的統合”と見たほうがよさそうだ。",
                      "source": "週刊東洋経済 2002年12月14日号「広告代理店博報堂、大広、読広統合でもまだ見えない電通の背中」",
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        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "株式移転による共同持株会社",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2003年8月5日、三社は株式移転比率と新会社の設立概要を内定した。比率は博報堂を1.000として大広0.341、読売広告社0.276。第三者である監査法人が修正簿価純資産方式とディスカウンテッド・キャッシュフロー法で算定した結果を参考に、当事者間の協議で合意したものであった。持株会社の資本金は100億円、本社は東京都港区の汐留シティセンターに置き、社員は当面三社からの出向者およそ70名で構成する計画であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "株式移転比率は博報堂1.000・大広0.341・読売広告社0.276。持株会社の資本金は100億円、本社は汐留シティセンター、社員は三社からの出向者約70名の予定だった",
                      "原文": "株式移転比率 博報堂 １．０００ 大 広 ０．３４１ 読売広告社 ０．２７６／上記株式移転比率は、第三者である監査法人が修正簿価純資産方式及びディスカウンテッド・キャッシュフロー法を用いて算定をしたものを参考に、当事者間協議により合意したものです。／資本金 １００億円／当面の間、博報堂・大広・読売広告社からの出向者で構成する予定です。社員数は約 70 名（予定）です。",
                      "source": "博報堂・大広・読売広告社 ニュースリリース 2003年8月5日「株式会社博報堂ＤＹホールディングスと株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズの設立概要を内定」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/pdf/HDYnews030805.pdf"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "役員の内定も同時に示された。代表取締役会長には博報堂会長の東海林隆氏、代表取締役社長には博報堂社長の宮川智雄氏が就き、大広会長の足立健氏と読売広告社会長の鳥山誠氏が取締役副会長に並んだ。持株会社の機能はグループの戦略立案、経営面の支援と調整、ガバナンスの確立に絞り、組織も広報室・総務局・株式公開準備室・経理財務局・人事企画室・経営企画室を基本編成とする簡素なものとした。2003年10月1日、三社の株式移転により資本金100億円の博報堂DYホールディングスが東京都港区に設立された。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "代表取締役会長に東海林隆氏、代表取締役社長に宮川智雄氏が内定し、持株会社の機能はグループ戦略立案・経営支援と調整・ガバナンスの3点に絞られた",
                      "原文": "代表取締役会長：東海林 隆（現 博報堂代表取締役会長）／代表取締役社長：宮川 智雄（現 博報堂代表取締役社長）／同社の基本的な機能は、グループ企業価値最大化に向けたグループ本社として １）中長期的なグループ全体の戦略立案・実行機能 2) グループ企業に対する経営面での支援と調整機能、3)グループガバナンスの確立と実行機能の３点とし、組織設計については、広報室、総務局、株式公開準備室、経理財務局、人事企画室、経営企画室などを基本編成とするシンプルな体制とします。",
                      "source": "博報堂・大広・読売広告社 ニュースリリース 2003年8月5日「株式会社博報堂ＤＹホールディングスと株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズの設立概要を内定」",
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                    }
                  ]
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              ]
            },
            {
              "sub_title": "メディアだけを一つにするという設計",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "この統合で実際に一社にまとめられたのは、三社のメディア・コンテンツ関連組織だけであった。2003年12月、三社はこの組織を分割型新設分割の手法で分社・統合し、100％子会社として博報堂DYメディアパートナーズを設立した。新会社は広告スペースとコンテンツの仕入れ・買い付け、媒体社への提案、メディアプランニングの手法開発、広告素材の進行管理などを担い、資本金は10億円であった。広告主と向き合う営業も、表現をつくる制作も、博報堂・大広・読売広告社の三社にそのまま残された。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2003年12月、三社のメディア・コンテンツ関連組織を分割型新設分割により分社・統合し、100％子会社の博報堂DYメディアパートナーズを設立した",
                      "原文": "平成15年12月 株式会社博報堂、株式会社大広及び株式会社読売広告社の３社のメディア・コンテンツ関連組織を分割型新設分割の手法により分社・統合し、100％子会社として株式会社博報堂DYメディアパートナーズを設立。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】",
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                    },
                    {
                      "fact": "博報堂DYメディアパートナーズは会社分割方式で設立され、資本金10億円、機能は仕入れ（バイイング）・業務推進（プロデュース）・ナレッジ・オペレーション・コンテンツ開発などに置かれた",
                      "原文": "博報堂、大広、読売広告社から会社分割方式によって設立いたします。／資本金 １０億円／2） 仕入機能 〜バイイング機能〜 広告のスペースおよびコンテンツの仕入れ・買い付け・スペースの調整などのバイイング機能",
                      "source": "博報堂・大広・読売広告社 ニュースリリース 2003年8月5日「株式会社博報堂ＤＹホールディングスと株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズの設立概要を内定」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/pdf/HDYnews030805.pdf"
                    }
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                },
                {
                  "text": "三社を競合させたまま媒体調達だけを合算する設計には、狙いと限界の双方があった。宮川智雄社長は、テレビ局など媒体からの広告枠調達で「スケールメリットが生きる」と述べ、コストの引き下げに期待をつないだ。持株会社の下に複数の代理店がぶら下がる体制は欧米では主流であったが、それは同一業種の複数の広告主を同じ代理店が担当しないためであり、三社は担当整理や分業には踏み込まなかった。制作・販売を含む全面的な統合や他社を巻き込む陣営拡大も否定しており、合理化の効果が媒体調達にとどまる点は発表の直後から指摘されていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "事業統合は広告枠の購入や媒体開発のメディア事業のみで、制作・販売は三社別々のまま。宮川智雄社長は媒体調達で「スケールメリットが生きる」と述べた",
                      "原文": "事業統合は広告枠の購入や媒体開発のメディア事業のみ。制作や販売は現三社別々の体制を維持し、引き続き競合関係を続けるからだ。／確かに、テレビ局など媒体からの広告枠調達で「スケールメリットが生きる」（宮川智雄・博報堂社長）ため、コストダウンは期待できる。／世界的に見て、持株会社に複数の代理店がぶら下がる体制はむしろ主流だが、これは、同一業種の複数広告主を同じ代理店が担当しないため。",
                      "source": "週刊東洋経済 2002年12月14日号「広告代理店博報堂、大広、読広統合でもまだ見えない電通の背中」",
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                {
                  "text": "統合初年度にあたる2004年3月期の連結売上高は9,066億円、経常利益180億円、当期純利益71億円であった。持株会社の設立が2003年10月1日であったため第1期は6か月決算にあたり、企業結合の処理では博報堂を取得会社と識別して大広と読売広告社にパーチェス法を適用した。この結果、連結には博報堂の12か月分の損益が入る一方、大広と読売広告社の株式移転前6か月分は入っておらず、前後の期と単純には比べられない数字であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "第1期（2004年3月期）の連結売上高は9,066億円、経常利益180億円、当期純利益71億円。第1期は6か月決算で、博報堂を取得会社と識別し大広・読売広告社にパーチェス法を適用したため統合前6か月分の損益を含まない",
                      "原文": "売上高 906,687（百万円）／経常利益 18,006（百万円）／当期純利益 7,114（百万円）（第１期・平成16年３月期）。当社は平成15年10月１日に、株式会社博報堂、株式会社大広及び株式会社読売広告社が株式移転制度を活用して設立いたしました。この企業結合処理におきましては、株式会社博報堂を取得会社と識別したうえで、株式会社大広及び株式会社読売広告社にはパーチェス法を適用しております。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2004年3月期・連結）",
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                  "text": "統合直後の博報堂DYホールディングスは、2005年度に売上高1兆1,000億円・経常利益230億円という目標を掲げ、2004年秋以降の上場に向けた準備を進めていた。実績はこれを上回り、2006年3月期の連結売上高は1兆1,111億円、経常利益は258億円に達した。株式の上場も目標より早く、2005年2月に東京証券取引所第一部で実現した。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "博報堂DYホールディングスは04年秋以降の上場に向け準備中で、05年度の売上高1兆1,000億円・経常利益230億円を目指していた",
                      "原文": "博報堂ＤＹＨは０４年秋以降の上場に向け準備中。０５年度の売上高１兆１０００億円、経常利益２３０億円を目指す。",
                      "source": "週刊東洋経済 2003年12月27日・2004年1月3日合併号「特集 ２００４年総力予測 真剣勝負の１００人 企業対決 生き残りをかけた真剣勝負 広告」",
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                    {
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                      "原文": "売上高 1,111,121（百万円）／経常利益 25,782（百万円）（第３期・平成18年３月期）。平成17年２月 株式会社東京証券取引所第一部に株式を上場。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2006年3月期・連結）【沿革】",
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            {
              "sub_title": "電通との距離と、22年後の再編",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "目標の数字には届いた一方で、電通との距離は残った。2003年3月期の単独売上高は電通の1兆3,676億円に対して博報堂が7,097億円で、統合三社を合計しても9,854億円と7割強にとどまっていた。電通は日本の広告市場でおよそ24％のシェアを握り、四媒体の営業力に加えてインターネット広告や販促支援、中国など海外市場への布石も進めていた。電通社長の俣木盾夫氏は「電通グループの強さは今後も揺るがない」と述べ、博報堂DYホールディングス側の自己認識も「電通にチャレンジするポジションを得た」というものであった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2003年3月期単独の売上高は電通1兆3,676億円、博報堂7,097億円で、統合三社の合計は9,854億円と電通の70％超。電通のシェアは約24％で、俣木盾夫社長は「電通グループの強さは今後も揺るがない」と述べた",
                      "原文": "直近の売上高ではトップの電通の１兆３６７６億円に対し、２位の博報堂のそれは７０９７億円と約半分。だが、統合３社の売上高の合計は９８５４億円と７０％超となる（いずれも０３年３月期、単独）。日本の広告市場で約２４％のシェアを握る電通に対し、博報堂ＤＹＨは「電通にチャレンジするポジションを得た」（同社）といえそうだ。／俣木盾夫社長は「電通グループの強さは今後も揺るがない」と自信ありげだ。",
                      "source": "週刊東洋経済 2003年12月27日・2004年1月3日合併号「特集 ２００４年総力予測 真剣勝負の１００人 企業対決 生き残りをかけた真剣勝負 広告」",
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                {
                  "text": "2003年に引かれた分割線は、22年後に反対向きへ引き直された。2024年12月13日、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは2025年4月1日付で統合すると発表した。博報堂を承継会社とする吸収分割により、データに基づくフルファネルマーケティングのプラニングとメディア対応機能を新しい博報堂へ集めるもので、統合後の社員数は4,601名を見込んだ。三社から切り出して一社に集めたメディア機能は、博報堂の内側へ戻された。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2024年12月13日、博報堂を承継会社とする吸収分割により2025年4月1日付で博報堂と博報堂DYメディアパートナーズを統合すると発表。統合後の社員数は4,601名を見込む",
                      "原文": "博報堂を承継会社とする吸収分割。／統合予定日 2025年4月1日／データに基づいたフルファネルマーケティングのプラニングやメディア対応機能などのコア機能を新「博報堂」に集約／4,601名（予定：博報堂および博報堂ＤＹメディアパートナーズの2024年４月１日時点人員合算）",
                      "source": "博報堂 ニュースリリース 2024年12月13日「博報堂および博報堂ＤＹメディアパートナーズの統合について」",
                      "url": "https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/113897/"
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                {
                  "text": "この統合で目を引くのは、一つにまとめた範囲の狭さである。三社が差し出したのは広告枠の調達と媒体開発だけで、広告主と向き合う営業も、表現をつくる制作も、それぞれの会社に残された。同一業種の広告主を同じ会社が担当しないという広告業の作法を保ちながら、媒体社に対する交渉力だけを合算する——商売の成り立ちを踏まえれば理屈の通った切り分けであったとみられる。ただし、そこから得られる合理化の幅は初めから限られており、発表の直後にその点は指摘されていた。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、二位以下が単独では電通との差を詰められない以上、三社に選べる手は多くなかった。統合後の博報堂DYホールディングスは2005年度の売上高1兆1,000億円という目標を上回り、2005年2月には東京証券取引所第一部へ上場した。防衛的と評された統合が、少なくとも掲げた数字と上場という当座の目的は果たしたといえる。そして2025年4月、三社から切り出したメディア機能は、吸収分割によって博報堂へ戻された。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "週刊東洋経済 2002年12月14日号「広告代理店博報堂、大広、読広統合でもまだ見えない電通の背中」",
        "週刊東洋経済 2003年11月29日号「特集 電通が変わる データで見る電通 博報堂ＤＹＨの誕生で転機迎える広告ビジネス」",
        "週刊東洋経済 2003年12月27日・2004年1月3日合併号「特集 ２００４年総力予測 真剣勝負の１００人 企業対決 生き残りをかけた真剣勝負 広告」",
        "博報堂・大広・読売広告社 ニュースリリース 2003年8月5日「株式会社博報堂ＤＹホールディングスと株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズの設立概要を内定」",
        "博報堂DYホールディングス 公式サイト「沿革」",
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2004年3月期・連結）",
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2006年3月期・連結）【沿革】",
        "博報堂 ニュースリリース 2024年12月13日「博報堂および博報堂ＤＹメディアパートナーズの統合について」"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-24"
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    {
      "slug": "dac-full-subsidiary-2018",
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      "title": "D.A.コンソーシアムホールディングスの公開買付けによる完全子会社化",
      "subtitle": "デジタル広告を自前の営業で伸ばすか、専業会社を資本で抱え込むか——九年をかけた段階的な取り込み",
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        {
          "label": "背景",
          "text": "マス広告の需要が急速に縮み、インターネット広告が伸び続けるなかで、博報堂DYグループは2009年2月に博報堂がデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム（DAC）の第三者割当増資を引き受けて連結子会社とし、2016年10月にはDACとアイレップの共同株式移転でD.A.コンソーシアムホールディングスを設立していた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "公開買付けは2018年8月7日から9月18日までの30営業日。買付予定数30,820,168株、下限10,688,550株に対して応募は28,612,110株に達し、全部の買付けを行った。買付け後の株券等所有割合は公開買付者47.38％、特別関係者49.71％となり、対象会社は10月に上場廃止となった。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "上場子会社を抱えたままでは動かしにくかったグループ内の機能移管が可能になり、2019年4月に博報堂DYデジタルとDACが統合、2024年4月にはデジタルコア新会社Hakuhodo DY ONEが設立された。2025年4月、DACとアイレップはそのHakuhodo DY ONEへ吸収合併されて消滅した。"
        }
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          "year": 2018,
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          "title": "公開買付けの成立を経てD.A.コンソーシアムホールディングスを完全子会社化、上場廃止",
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        {
          "year": 2019,
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          "title": "グループのデジタルコア新会社Hakuhodo DY ONEを設立"
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      "snapshot": {
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              "sub_title": "マス広告の急減と、後回しにされたネット広告",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2008年秋以降の景気後退で、テレビと新聞の広告需要は急速に冷え込んだ。博報堂DYホールディングスの2008年9月中間期の連結営業利益は、広告不振に本社移転の費用負担が重なって前年同期比68％減の39億円へ落ち込んでいる。戸田裕一社長は当時、日本の広告市場約7兆円とは別に、販促費のうち広告が触れる市場が2兆円ほどあるとみて、その二つを取り込めば成長の余地は残ると語っていた。マス広告に代わる収益の場所を探すことが、この時期のグループ全体の課題であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2008年9月中間期の博報堂DYホールディングスの連結営業利益は前年同期比68％減の39億円。戸田裕一社長は広告市場約7兆円に加え販促費のうち広告が触れる市場が2兆円程度あるとみていた",
                      "原文": "２位の博報堂ＤＹホールディングスも、広告不振に本社移転の費用負担が重なり、６８％減の３９億円と低迷している。／「日本の広告市場は約７兆円。それとは別に販促費の中で広告が触れる市場が２兆円ぐらいあるだろう。企業が持つ２つのポケットをしっかり取り込めば、成長余地はある」と博報堂ＤＹの戸田裕一社長は語る。",
                      "source": "週刊東洋経済 2009年1月31日号「特集 テレビ・新聞陥落！ COLUMN マス広告の急減で電通・博報堂も岐路」",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "もっとも、大手広告会社がインターネット広告に力を入れてきたとは言いがたい状態が続いていた。テレビは一件あたりの取扱額が数千万円から億円単位に達するのに対し、ネットは数十万円にとどまる。営業担当者は広告主に旧来のマス媒体を優先し、ネットの提案をおろそかにしてきたと業界内でも指摘されていた。その隙にサイバーエージェントのような小回りの利くベンチャーが地歩を築き、電通はネット広告代理大手オプトの株式を買い増して筆頭株主となっている。自前の営業組織でデジタルを伸ばす道は、単価の差そのものに阻まれていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "テレビは1件当たりの取扱額が数千万円から億円単位、ネットは数十万円と単価が安く、営業はマス媒体を優先してネット提案を後回しにしてきた。その間にサイバーエージェント等が伸び、電通はオプト株を買い増して筆頭株主となった",
                      "原文": "テレビは１件当たりの取扱額が数千万円から億円単位と大きく実入りもいいのに対し、ネットは数十万円と単価が安い。「営業マンは、広告主に対してどうしてもテレビなど旧来のマスメディアを優先し、ネットの提案をおろそかにしてきた」（電通のネット関連会社幹部）。そのすきを突いて、サイバーエージェントのような小回りの利くベンチャー企業が地歩を築いている。／電通は昨年、ネット広告代理店大手のオプトの株を買い増し、筆頭株主となった。",
                      "source": "週刊東洋経済 2009年1月31日号「特集 テレビ・新聞陥落！ COLUMN マス広告の急減で電通・博報堂も岐路」",
                      "url": null
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "出資から共同持株会社へ",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2009年2月2日、博報堂DYホールディングスは、連結子会社の博報堂がデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム（DAC）の第三者割当増資を引き受けると決議した。取得株数は45,000株、取得金額は12億8,772万円で、増資後の発行済株式総数に対する割合は8.4％にあたる。すでに博報堂DYメディアパートナーズが議決権の49.3％を保有しており、これと合算して過半を超えたためDACは連結子会社となった。あわせて博報堂はWEB制作会社である博報堂アイ・スタジオの株式の一部をDACへ譲渡し、メディアレップにクリエイティブの機能を足している。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2009年2月2日、博報堂がDACの第三者割当増資45,000株・12億8,772万円（増資後発行済株式総数の8.4％）を引き受け、博報堂DYメディアパートナーズ保有分（議決権49.3％）と合算して過半を超えたためDACは連結子会社となった",
                      "原文": "ＤＡＣが実施する第三者割当増資を博報堂が引受けることにより、すでに当社（株式会社博報堂ＤＹホールディングス）の連結子会社である株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズが保有するＤＡＣ株式と合算して過半を超えるため、ＤＡＣは当社の連結子会社となります。／① 取得株数 45,000株 ② 取得金額 1,287,720,000円 ③ 発行済み株式総数に対する割合 増資後の発行済み株式総数に対し、8.4％",
                      "source": "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2009年2月2日「デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社が実施する第三者割当増資の株式会社博報堂による引受と博報堂の子会社である株式会社博報堂アイ・スタジオの異動について」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/pdf/HDYnews090202.pdf"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "次の一手は2016年に打たれた。DACと、2010年12月の公開買付けを経てDACの子会社となっていたアイレップが、共同株式移転により2016年10月3日付でD.A.コンソーシアムホールディングスを設立した。両社は合併その他の再編手法も検討したうえで、それぞれの顧客との関係と互いの企業文化・独立性を保ちながら、テクノロジーと新領域であるグローバルの分野で協業し、重複した業務を効率的に集約できる経営形態として持株会社を選んでいる。新会社は東京証券取引所市場第二部に上場し、博報堂DYホールディングスの連結子会社にとどまった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "DACとアイレップは合併その他の再編手法も検討したうえで、顧客との関係と互いの企業文化・独立性を保ちつつテクノロジーとグローバル分野で協業し重複業務を集約できる形態として、共同株式移転による持株会社設立を選んだ",
                      "原文": "それぞれの顧客との良好な関係を維持し、またお互いの企業文化や独立性を保つことで競争力を維持しつつ、一方で両社の強みを支えてきたテクノロジーや新領域となるグローバルの分野で両社が適切に協業し、さらに重複した業務はできる限り効率的に集約できる経営形態をとることが、新しい時代の業界リーダーとして市場を牽引していくことにつながると考えるに至りました。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2016年5月11日「当社連結子会社デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社と当社連結子会社株式会社アイレップとの共同持株会社設立（株式移転）による経営統合に関するお知らせ」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/pdf/HDYnews20160511_2.pdf"
                    }
                  ]
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "1株3,700円、最大1,140億円の公開買付け",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2018年8月6日、博報堂DYホールディングスは取締役会でD.A.コンソーシアムホールディングス株式の公開買付けを決議し、翌7日から9月18日までの30営業日にわたって実施した。買付価格は普通株式1株につき3,700円で、6日終値の2,630円に対しておよそ4割高い水準にあたる。買付予定数は30,820,168株、下限は10,688,550株、上限は設けなかった。予定数をすべて取得した場合の買付代金は1,140億3,462万1,600円となり、議決権比率を50.54％から100％へ引き上げる計画であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "買付価格は普通株式1株につき3,700円、買付期間は2018年8月7日から9月18日までの30営業日、買付予定数30,820,168株・下限10,688,550株・上限なし",
                      "原文": "（５）買付け等の期間 ① 届出当初の買付け等の期間 平成30年８月７日（火曜日）から平成30年９月18日（火曜日）まで（30営業日）／（６）買付け等の価格 ① 普通株式 １株につき、3,700円／買付予定数 30,820,168株 買付予定数の下限 10,688,550株 買付予定数の上限 ―株",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 適時開示 2018年9月19日「D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社株券等（証券コード6534）に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "買付価格3,700円は8月6日終値2,630円に対し約4割高く、取得総額は最大1,140億円、出資比率を50.54％から100％へ引き上げる計画で、買収資金は銀行借り入れでまかなうとされた",
                      "原文": "1株当たりの買い付け価格は3700円で、6日終値の2630円に比べて4割高い。取得総額は最大1140億円。出資比率を現在の50.54%から100%に引き上げる。博報堂DYは買収資金を銀行借り入れでまかなう。",
                      "source": "日本経済新聞（2018年8月6日）「博報堂DY、傘下のDACHDを完全子会社化へ」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33855320W8A800C1X12000/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "買いに行った相手は、規模の小さな新興企業ではなかった。DACHDの2018年3月期の連結売上高は前の期比13％増の2,083億円で、多様なデータを統合して管理・分析する基盤を持ち、閲覧者の関心に合わせて配信する運用型広告の運用ノウハウを抱えていた。国内の広告市場ではテレビや雑誌が低迷する一方、インターネット広告の規模は1兆5,000億円を超えて伸びており、成長分野をグループ全体で取り込むことが買付けの目的に挙げられている。テレビ中心の営業組織では育てにくかった技術と人が、そのまま買付けの対象であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "DACHDの2018年3月期連結売上高は前の期比13％増の2,083億円。データ統合基盤と運用型広告のノウハウを持ち、ネット広告市場は1兆5,000億円超へ拡大していた",
                      "原文": "DACHDはネット広告の大手。多様なデータを統合して管理・分析し、位置情報データなどをオンラインデータと連携させるサービスも提供する。ネットの閲覧者の関心に合わせて表示する「運用型広告」のノウハウを持つ。2018年3月期の連結売上高は前の期比13%増の2083億円だった。",
                      "source": "日本経済新聞（2018年8月6日）「博報堂DY、傘下のDACHDを完全子会社化へ」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33855320W8A800C1X12000/"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "上場子会社であることをやめる",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買付けの範囲を見ると、この取引が誰から株を買うためのものであったかがわかる。博報堂DYホールディングスの完全子会社である博報堂DYメディアパートナーズと博報堂は、2018年8月6日時点で対象会社株式29,574,750株を保有し、本公開買付けに応募しないことに合意していた。買付予定数30,820,168株は、潜在株式を含む60,394,918株からこの合意分を控除して算出されている。狙いは機動的な経営施策の実行とグループ全体の一体運営に置かれ、公開買付けを通じた上場廃止が最初から想定されていた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "博報堂DYメディアパートナーズと博報堂が保有し応募しないことに合意していた29,574,750株を控除して、買付予定数30,820,168株が算出された",
                      "原文": "当該最大数は、平成30年６月30日現在の対象者の発行済株式総数（71,481,422株）から、対象者が所有する自己株式数（12,963,804株）を控除し、（中略）加算した株式数（60,394,918株）より、当社の完全子会社であり、かつ本公開買付けに応募しないことに合意している株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズ及び株式会社博報堂が平成30年８月６日現在所有する株式の合計数（29,574,750株）を控除した株式数（30,820,168株）になります。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 適時開示 2018年9月19日「D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社株券等（証券コード6534）に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "完全子会社化の狙いは機動的な経営施策の実行とグループ全体の一体運営にあり、公開買付けによる上場廃止が想定されていた",
                      "原文": "機動的な経営施策の実行やグループ全体の一体運営を実現するため、TOBによる上場廃止を目指す。",
                      "source": "M&A Online（2018年8月6日）「博報堂DYHD＜2433＞、子会社のD.A.コンソーシアム＜6534＞をTOBで上場廃止へ」",
                      "url": "https://maonline.jp/news/hakuhodo_dac180806"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "公開買付けは2018年9月18日に終了した。応募株券等の総数は28,612,110株で、うち株券が28,165,110株、新株予約権証券が447,000株にあたる。下限の10,688,550株を大きく上回ったため、応募のあった全部を買い付けた。買付け後の株券等所有割合は公開買付者47.38％、特別関係者49.71％となり、対象会社は同年10月に上場廃止となっている。残った株式は株式売渡請求により取得され、D.A.コンソーシアムホールディングスは博報堂DYホールディングスの完全子会社となった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "応募株券等の総数28,612,110株（株券28,165,110株、新株予約権証券447,000株）が下限10,688,550株以上となり全部を買い付けた。買付け後の株券等所有割合は公開買付者47.38％、特別関係者49.71％",
                      "原文": "応募株券等の総数（28,612,110株）が買付予定数の下限（10,688,550株）以上となりましたので、（中略）応募株券等の全部の買付け等を行います。／買付け等後における公開買付者の所有株券等に係る議決権の数 286,121個（買付け等後における株券等所有割合 47.38％）／買付け等後における特別関係者の所有株券等に係る議決権の数 300,229個（買付け等後における株券等所有割合 49.71％）",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 適時開示 2018年9月19日「D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社株券等（証券コード6534）に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "2018年10月、博報堂DYホールディングスはD.A.コンソーシアムホールディングス株式を公開買付けにより取得し、同社を完全子会社化した",
                      "原文": "D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社（現Hakuhodo DY ONE株式会社）の株式を公開買付けにより取得し、同社を完全子会社化。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】",
                      "url": null
                    }
                  ]
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "outcome",
          "label": "結果",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "買い切ったあとに動いたグループ再編",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "完全子会社化から半年もたたないうちに、グループ内のネット広告機能の付け替えが始まった。2019年2月、博報堂DYホールディングスは、広告制作に強い博報堂DYデジタル（460人）を、メディアレップ機能を担うDAC（約900人）へ2019年4月1日付で吸収合併させると発表した。ネット広告市場の拡大が続くなかで、制作から配信までを切れ目なく手がける体制を整える狙いであった。上場子会社を頂点に置いたままでは、こうした人員規模の機能移管に少数株主との調整がついて回った。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2019年4月1日付で、広告制作に強い博報堂DYデジタル（460人）をメディアレップ機能を担うDAC（約900人）へ吸収合併し、制作から配信までを切れ目なく手がける体制を整える",
                      "原文": "博報堂DYホールディングスはインターネット広告子会社の博報堂DYデジタルとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム（DAC）を統合する。2019年4月1日付でDACに博報堂DYデジタルを吸収合併する。博報堂DYデジタルは460人で広告制作に強く、DACは約900人でメディアレップ機能を担う。ネット広告市場の拡大が続く中、制作から配信までを切れ目なく手掛ける体制を整える。",
                      "source": "日本経済新聞（2019年2月5日）「博報堂DYHD、ネット広告会社を統合」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40900940V00C19A2X30000/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "会社自身も、この順序を決算説明の場で述べている。2019年3月期の説明資料は、成長するインターネットメディア領域での体制拡充という戦略施策を掲げたうえで、前年10月のD.A.コンソーシアムホールディングスグループの完全子会社化と博報堂DYデジタル・DACの経営統合を、その推進を目的とした取り組みとして並べた。買付けの代金は同期の財務キャッシュ・フローに現れ、連結範囲変更を伴わない子会社株式の取得として1,131億円が流出し、長期借入金が1,045億円増えている。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2019年3月期の決算説明資料は、前年10月のD.A.コンソーシアムホールディングスグループ完全子会社化と博報堂DYデジタル・DACの経営統合を、インターネットメディア領域での体制拡充という戦略施策の推進を目的とした取り組みと説明した",
                      "原文": "昨年10月のD.A.コンソーシアムホールディングスグループの完全子会社化や、博報堂DYデジタルとDACの経営統合などの取り組みは、本戦略施策の推進を目的としたものです。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 2019年3月期 決算説明会資料",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "2019年3月期の財務活動によるキャッシュ・フローでは、連結範囲変更を伴わない子会社株式の取得として1,131億円が流出し、長期借入金が1,045億円増加した",
                      "原文": "＜財務活動によるキャッシュ・フロー＞ 配当金支払 -100億円、非支配株主への配当金支払 -17億円、連結範囲変更を伴わない子会社株式の取得 -1,131億円、長期借入金の増減額 +1,045億円",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 2019年3月期 決算説明会資料",
                      "url": null
                    }
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                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "デジタルコアへの再編と、二つの社名の消滅",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買い切った二社は、その後さらに大きな器へ移された。2024年2月、博報堂DYホールディングスは新中期経営計画の一環として、DACとアイレップの機能に加え、博報堂や博報堂DYメディアパートナーズなどグループ内事業会社が持つデジタルマーケティングのナレッジとリソースを集約した新会社の設立を発表し、翌3月に社名をHakuhodo DY ONEと決めた。2024年4月1日の設立時点で社員数は約3,000名、株主は博報堂DYグループ100％で、グループのデジタルコアと呼ばれた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2024年4月1日、DACとアイレップの機能に加え博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ等のデジタルマーケティングのナレッジとリソースを集約した新会社Hakuhodo DY ONEを設立。社員数約3,000名、株主は博報堂DYグループ100％",
                      "原文": "博報堂ＤＹグループの「デジタルコア」として、DACとアイレップの2社の機能だけでなく、株式会社博報堂や株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズなどグループ内事業会社のもつデジタルマーケティングのナレッジやリソースを集約した新会社「株式会社Hakuhodo DY ONE（以下HDY ONE）」を2024年4月1日に設立いたします。／社員数：約3,000名（2024年4月1日時点）／株主：博報堂ＤＹグループ100％",
                      "source": "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2024年3月25日「博報堂ＤＹグループのデジタルコア新会社「Hakuhodo DY ONE」を設立」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/HDYnews20240325.pdf"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "そして2025年4月、DACとアイレップはHakuhodo DY ONEを存続会社とする吸収合併により消滅した。2009年に資本を入れ、2016年に持株会社へまとめ、2018年に買い切った二つの会社の名は、グループのデジタル中核会社の中へ収まっている。博報堂DYホールディングスは2026年度を中期経営計画の最終年度とし、国内マーケティングビジネスの構造改革とグループ間連携の深化を掲げた組織改正を2026年4月1日付で実施している。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年4月、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムとアイレップは、Hakuhodo DY ONEを存続会社とする吸収合併により消滅した",
                      "原文": "デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社及び株式会社アイレップは、Hakuhodo DY ONE株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "2026年4月1日付の組織改正で、中期経営計画の最終年度にあたる2026年度に向け、国内マーケティングビジネスの構造改革とグループ間連携の深化を掲げた",
                      "原文": "中期経営計画の最終年度となる2026年度は、「事業基盤の改革」および「経営基盤の改革」に重点を置き、国内外約3万人のネットワークが有するケイパビリティの統合と進化を加速させます。／グループの競争力をより一層高めるため、「グループアカウント戦略機能」「フルファネルマーケティング対応力」「エリアビジネス対応力」を強化し、国内市場におけるグループ間連携を深化させます。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2026年2月12日「組織改正のお知らせ」",
                      "url": "https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/assets/uploads/98bc7f068c6a74e4807bfeadaf1dadf0.pdf"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "九年かけて締めた資本",
              "editorial": true,
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "九年の長さで眺めると、博報堂DYホールディングスは一度も急いでいない。2009年に議決権を49.3％から53.7％へ、2016年に共同持株会社へ、2018年に100％へと、支配の度合いだけを段階的に上げてきた。デジタルの現場そのものは専業として走らせたまま、資本の側だけを締めていったやり方であったとみることができる。単価が数十万円のネット広告を、数千万円から億円単位の案件を抱える営業組織に売らせようとすれば、テレビを優先する担当者の合理が勝つ。その合理を組み替えずに済ませる方法として、別会社を丸ごと抱える形が選ばれたとみられる。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、資本で押さえた時間には値段がついていた。1株3,700円は前日終値に4割上乗せした水準で、2019年3月期に流出した1,131億円のうち1,045億円は長期借入金で賄われている。少数株主へ払ったこのプレミアムは、2009年の時点で全部を取っていれば要らなかった支出でもある。買い切ったあとも組み替えは続き、博報堂DYデジタルとの統合、Hakuhodo DY ONEの設立、DACとアイレップの吸収合併と三度重なった。最初の出資から十六年、2025年4月にDACという社名は使われなくなった。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "週刊東洋経済 2009年1月31日号「特集 テレビ・新聞陥落！ COLUMN マス広告の急減で電通・博報堂も岐路」",
        "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2009年2月2日「デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社が実施する第三者割当増資の株式会社博報堂による引受と博報堂の子会社である株式会社博報堂アイ・スタジオの異動について」",
        "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2016年5月11日「当社連結子会社デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社と当社連結子会社株式会社アイレップとの共同持株会社設立（株式移転）による経営統合に関するお知らせ」",
        "日本経済新聞（2018年8月6日）「博報堂DY、傘下のDACHDを完全子会社化へ」",
        "M&A Online（2018年8月6日）「博報堂DYHD＜2433＞、子会社のD.A.コンソーシアム＜6534＞をTOBで上場廃止へ」",
        "博報堂DYホールディングス 適時開示 2018年9月19日「D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社株券等（証券コード6534）に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」",
        "日本経済新聞（2019年2月5日）「博報堂DYHD、ネット広告会社を統合」",
        "博報堂DYホールディングス 2019年3月期 決算説明会資料",
        "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2024年3月25日「博報堂ＤＹグループのデジタルコア新会社「Hakuhodo DY ONE」を設立」",
        "博報堂DYホールディングス ニュースリリース 2026年2月12日「組織改正のお知らせ」",
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-24"
    },
    {
      "slug": "digital-holdings-tob-2025",
      "url": "/tse/2433/decisions/digital-holdings-tob-2025/",
      "year": 2025,
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      "stock_code": "2433",
      "decision_id": "2433-digital-holdings-tob-2025",
      "type": "acquisition",
      "tags": [
        "ma-hostile",
        "cp-delisting",
        "bm-digital"
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      "title": "デジタルホールディングスへの公開買付けと子会社化",
      "subtitle": "高値の対抗TOBに価格で応じるか、成立要件を下げるか——0.1ポイント差で決着したデジタル広告の争奪",
      "status": "implemented",
      "status_label": "実施",
      "scheme": "公開買付け（当初1株1,970円・買付総額最大約355億円、後に1株2,015円へ引き上げ）と、創業者側の資産管理会社が保有する株式の買付け後の取得",
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      "issue": "デジタル広告基盤の拡張と、買収を成立させる条件の置き方",
      "decider": {
        "name": "西山泰央（社長）",
        "ceo": "fy25-nishiyama-yasuo"
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      "highlights": [
        {
          "label": "概要",
          "text": "2025年9月11日、博報堂DYホールディングスが、東証プライム上場のデジタルホールディングス（ネット広告代理店オプトの持株会社）の全株式を1株1,970円・総額約355億円で取得して完全子会社にするとして、公開買付けを始めた経営判断。シンガポール拠点の投資会社SilverCape Investmentsによる対抗買付けの予告を挟み、12月4日に成立した。"
        },
        {
          "label": "背景",
          "text": "博報堂DYは2009年にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムを子会社とし、2018年に完全子会社、2025年4月にはグループのデジタル広告会社をHakuhodo DY ONEへ集約してきた。2025年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は108億円にとどまり、電通グループやサイバーエージェントに対する顧客基盤の拡大が課題として残っていた。"
        },
        {
          "label": "内容",
          "text": "買付価格は当初1株1,970円で、9月11日終値の2,143円を下回った。10月にSilverCapeが1株2,380円での対抗買付けを予告すると、博報堂DYは11月18日に価格を2,015円へ引き上げ、買付予定数の下限を757万2,454株（所有割合40.55%）から460万7,448株（同24.67%）へ引き下げた。"
        },
        {
          "label": "含意",
          "text": "応募は下限をわずかに上回る24.8%にとどまり、価格で対抗者を上回らないまま成立要件を下げて競り勝った。西山泰央社長はデジタルホールディングスの「ライフタイムバリューマーケティング」という強みと、若く風通しのよい人材を買収の理由に挙げている。"
        }
      ],
      "parties": [
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          }
        },
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          }
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          "at_deal": {
            "note": "シンガポールを拠点とするファミリーオフィス。デジタルホールディングス株式の約14.41%を保有し、博報堂DYを上回る価格での公開買付けを予告した"
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        }
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      "dates": {
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        "summary": "成長が続くデジタル広告領域で顧客基盤とシェアを広げるため、中堅企業・スタートアップに強いデジタルホールディングスを買収し、テレビとデジタルを束ねた提案体制へ組み込む成長投資"
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      "timeline": [
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          "year": 2007,
          "month": 12,
          "title": "電通がオプト株式の公開買付けを発表、議決権の3分の1超を取得して持分法適用関連会社へ"
        },
        {
          "year": 2009,
          "month": 2,
          "title": "博報堂がデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムの第三者割当増資を引き受け子会社化"
        },
        {
          "year": 2017,
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          "title": "オプトホールディングと電通が資本・業務提携を解消"
        },
        {
          "year": 2018,
          "month": 10,
          "title": "D.A.コンソーシアムホールディングス（現Hakuhodo DY ONE）を公開買付けで完全子会社化"
        },
        {
          "year": 2025,
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          "title": "デジタルホールディングスへの公開買付けを発表（1株1,970円・総額約355億円）",
          "highlight": true
        },
        {
          "year": 2025,
          "month": 10,
          "title": "SilverCape Investmentsが1株2,380円での対抗買付けを予告"
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          "year": 2025,
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          "title": "買付価格を1株2,015円へ引き上げ、買付予定数の下限を所有割合24.67%へ引き下げ"
        },
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          "title": "博報堂とHakuhodo DY ONEの一体運営を開始"
        }
      ],
      "snapshot": {
        "fiscal_year": "2026年3月期",
        "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2026年3月期・連結）",
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            "stock_code": "2433",
            "name": "博報堂DYホールディングス",
            "fiscal_year": "2026年3月期（連結・日本基準）",
            "president": "西山泰央",
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        ]
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      "report": [
        {
          "section": "background",
          "label": "背景",
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              "sub_title": "デジタル広告を資本で取り込み続けた十六年",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "博報堂DYホールディングスがネット広告の専業会社を資本で取り込むのは、これが初めてではなかった。2009年2月、博報堂はデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムの第三者割当増資を引き受けて同社を子会社とした。2016年10月には同社とアイレップが株式移転でD.A.コンソーシアムホールディングスを設立し、2018年10月に博報堂DYホールディングスが公開買付けでこれを完全子会社としている。2025年4月には両社をHakuhodo DY ONEへ吸収合併して束ね、グループのデジタル広告を一社に集めた。デジタルホールディングスの買収は、この十六年の続きにあたる。",
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                    {
                      "fact": "博報堂DYは2009年2月にDACを子会社化、2018年10月に公開買付けでD.A.コンソーシアムホールディングスを完全子会社化し、2025年4月にDACとアイレップをHakuhodo DY ONEへ吸収合併した",
                      "原文": "2018年10月、D.A.コンソーシアムホールディングス（現Hakuhodo DY ONE）株式を公開買付けにより取得し、完全子会社化。2025年4月、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムとアイレップが、Hakuhodo DY ONEを存続会社とする吸収合併により消滅。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "一方で、買収を決めた時点の数字は伸びていなかった。2025年3月期の連結売上高は9,533億円と前期の9,467億円から微増にとどまり、営業利益は376億円、特別損失174億円を計上した親会社株主に帰属する当期純利益は108億円へ落ちている。前期の249億円から半分以下となる水準であった。国内広告ではテレビに強い電通グループ、デジタル領域ではサイバーエージェントが競合として並び、成長市場での顧客基盤とシェアをどう広げるかが残された課題であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年3月期の連結売上高9,533億円、営業利益376億円、特別損失174億円、親会社株主に帰属する当期純利益108億円（前期249億円）",
                      "原文": "2025年3月期（連結）売上高953,316百万円、営業利益37,581百万円、特別損失17,430百万円、親会社株主に帰属する当期純利益10,768百万円。2024年3月期の同当期純利益は24,923百万円。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2025年3月期・連結）",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "買収は電通グループやサイバーエージェントなどの競合に対し、デジタルマーケティング領域の顧客基盤とシェアを広げる狙いを持っていた",
                      "原文": "買収はデジタルマーケティング分野での地位を強化し、電通グループやサイバーエージェントなどの競合に対して顧客基盤とシェアを拡大することを狙う。",
                      "source": "日本経済新聞（2025年9月11日）「博報堂DY、デジタルホールディングスにTOB 355億円で全株取得」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC11B2J0R10C25A9000000/"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "かつて電通と資本で結ばれていた買収先",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買収の相手であるデジタルホールディングスは、ネット広告代理店オプトを中核に置く持株会社であった。この会社には電通と資本で結ばれた時期がある。電通は2007年12月にオプト株式の公開買付けを発表し、2008年1月21日から3月4日まで1株38万円で買い付けて、総株主の議決権に占める割合を3分の1超とし、オプトを持分法適用関連会社とした。関係が解けたのは2017年2月で、電通デジタル・ホールディングスが持つオプトホールディング株を投資ファンドへ譲渡したうえ、その大半をオプト側と創業者の資産管理会社が取得している。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "電通は2007年12月にオプト株式の公開買付けを発表し、2008年1月21日から3月4日まで1株38万円で買い付けて議決権の3分の1超を取得、オプトを持分法適用関連会社とした",
                      "原文": "買付け価格は1株あたり380,000円、買付け期間は2008年1月21日から3月4日。オプトの総株主の議決権に占める保有議決権の割合を3分の1超とする。公開買付け実施後、オプトは電通の持分法適用関連会社となる。",
                      "source": "MarkeZine（2007年12月21日）「電通、オプト株の公開買付けを発表、関連会社化へ」",
                      "url": "https://markezine.jp/news/detail/2392"
                    },
                    {
                      "fact": "2017年2月、電通デジタル・ホールディングスが持つオプトホールディング株を投資ファンドへ譲渡し、その大半をオプトHDと創業者の資産管理会社が取得する形で資本・業務提携を解消した",
                      "原文": "電通デジタル・ホールディングスが持つオプトHD株を投資ファンドに譲渡したうえで、その大半をオプトHDと創業者の資産管理会社が取得する。",
                      "source": "日本経済新聞（2017年2月13日）「オプトHD、電通との資本・業務提携を解消」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13IQS_T10C17A2TJC000/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "博報堂DY側がこの会社に見ていたものは、広告の取扱高だけではなかった。西山泰央社長は後年の取材で、デジタルホールディングスにはスタートアップの上場支援まで踏み込むチームがあり、顧客の事業成長に深く関わる「ライフタイムバリューマーケティング」という独自の強みがあると語っている。平均年齢が若く風通しのよい文化、スタートアップや中堅企業に信頼される人材の厚みも、自社にない魅力として挙げた。大企業の広告主を中心に組み立ててきたグループに欠けていた層が、そこにあった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "西山泰央社長はデジタルホールディングスの強みとして「ライフタイムバリューマーケティング」、若く風通しのよい文化、スタートアップや中堅企業に信頼される人材を挙げた",
                      "原文": "順風満帆で成長してきたわけではないが、スタートアップの上場支援まで本気で取り組むチームもあり、クライアントの事業成長に深くコミットする「ライフタイムバリューマーケティング」という独自の強みがある。デジタルＨＤの平均年齢が若く活気にあふれた風通しのよい文化は、われわれにない魅力だ。スタートアップや中堅企業に信頼される人材を多く抱えており、われわれの先端的なソリューションなどを掛け合わせることで、大きな成長が期待できる。",
                      "source": "週刊東洋経済 2026年5月30日号「トップに直撃 博報堂DYホールディングス 社長CEO 西山泰央「AI時代、偉大なナンバー2と言われている場合ではない」」",
                      "url": null
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            }
          ]
        },
        {
          "section": "origin",
          "label": "決断",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "直近の株価を下回る価格で全株を取りにいく",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2025年9月11日、博報堂DYホールディングスはデジタルホールディングスの全株式を約355億円で取得し、完全子会社にすると発表した。買付価格は1株1,970円、買付期間は9月12日から10月28日までで、買付予定数は最大1,375万株（所有割合66.20%）、成立に必要な下限は757万2,454株に置かれた。この1,970円は、9月11日終値の2,143円を下回っていた。8月からの株価上昇を受けた水準であり、過去3カ月の終値平均に対しては約40%の上乗せとなる価格であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2025年9月11日発表、買付価格1株1,970円・総額約355億円、買付期間9月12日〜10月28日、買付予定数上限1,375万株（66.20%）・下限757万株。価格は9月11日終値2,143円を下回るが、過去3カ月の終値平均には約40%のプレミアム",
                      "原文": "TOB価格は1株1,970円、買い付け期間は2025年9月12日から10月28日。買い付け予定数は最大1,375万株（発行済み株式の66.20%）で、成立には757万株が必要。価格は9月11日終値の2,143円を下回るが、過去3カ月の終値平均には約40%のプレミアムとなる。",
                      "source": "日本経済新聞（2025年9月11日）「博報堂DY、デジタルホールディングスにTOB 355億円で全株取得」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC11B2J0R10C25A9000000/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "買付けの設計には、創業者側との事前の約束が組み込まれていた。デジタルホールディングス創業者の鉢嶺登氏と野内敦氏は合わせて1,390,000株を応募することに合意し、両氏の資産管理会社が保有する4,921,000株については、公開買付けの成立後に別途取得する方式が採られた。博報堂DYが掲げた狙いは「テレビ×デジタル」を束ねた統合提案による顧客価値の拡張と、オプトが持つ準中堅企業向けデジタルマーケティングの取り込みにあった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "創業者の鉢嶺登氏と野内敦氏が計1,390,000株の応募に合意し、両氏の資産管理会社が保有する4,921,000株は公開買付け成立後に別途取得する方式が採られた。狙いは「テレビ×デジタル」の統合提案とオプトの準中堅企業向けデジタルマーケティングの活用",
                      "原文": "創業者である鉢嶺登氏と野内敦氏は合わせて1,390,000株の応募に合意しており、その資産管理会社が保有する4,921,000株については公開買付け成立後に別途取得する方式を採用している。「テレビ×デジタル」の統合提案による顧客価値拡張を狙うとともに、オプトの準中堅企業向けデジタルマーケティングの強みを活用する。",
                      "source": "MarkeZine（2025年9月11日）「博報堂ＤＹホールディングス、デジタルホールディングスの完全子会社化を目的とした公開買付けを実施」",
                      "url": "https://markezine.jp/news/detail/49871"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "価格ではなく、成立要件を動かす",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買付期間の途中で、想定していなかった相手が現れた。2025年10月20日、シンガポールを拠点とする投資会社SilverCape Investmentsが、1株2,380円でデジタルホールディングス株式の公開買付けを始めると予告した。博報堂DYの1,970円を410円上回る水準であった。デジタルホールディングス側は、SilverCapeが20%以上を保有した場合に持ち分を希薄化させる対抗措置を導入し、平時に入れる事前警告型とは異なるものと説明した。博報堂DYは11月12日、買付期間を11月27日まで延長すると発表した。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "博報堂DYは2025年11月12日に買付期間を11月27日まで延長した。シルバーケイプは買収防衛策に基づく対抗措置の発動時期を予想しがたいとして、買付け開始を2026年2月下旬に変更していた",
                      "原文": "シルバーケイプはデジタルHDへのTOBを11月下旬に始める予定としていたが「買収防衛策に基づく対抗措置が発動されないことが確定する時期を正確に予想することが困難」として、買い付けの時期を2026年2月下旬に変更した。",
                      "source": "日本経済新聞（2025年11月12日）「博報堂DY、デジタルHD株の買い付け期間延長 TOB成立目指す」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC116Y80R11C25A1000000/"
                    },
                    {
                      "fact": "デジタルホールディングスは、シルバーケイプが20%以上を保有した場合に持ち分を希薄化させる対抗措置を導入し、平時に導入される事前警告型とは異なると説明した",
                      "原文": "デジタルHDが対抗TOBに対して、シルバーケイプが20%以上の持ち分保有時に持ち分を希釈化するポイズンピルを発動。シルバーケイプの提案が「買収防衛策」と呼ぶのに対し、デジタルHD側は「平時に導入される事前警告型とは異なる」と説明している。",
                      "source": "日経ビジネス（2025年12月3日）「博報堂vs海外ファンド、佳境のデジタルHD争奪戦 かわされた「強圧性」批判」",
                      "url": "https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00798/120200009/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "11月18日、博報堂DYは買付価格を1株1,970円から2,015円へ引き上げた。上げ幅は45円で、対抗者の2,380円には遠く及ばない。同時に、買付予定数の下限を757万2,454株（所有割合40.55%）から460万7,448株（同24.67%）へ引き下げた。過半を握らないまま成立させる条件へ組み替えたことになる。SilverCapeはこれに対し、買付価格を1株2,450円へ引き上げ、下限を博報堂DYと同じ水準にそろえたうえで、強圧性への懸念は解消したとして応募の撤回を株主に呼びかけた。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "博報堂DYは2025年11月18日に買付価格を1,970円から2,015円へ引き上げ、買付予定数の下限を757万2,454株（40.55%）から460万7,448株（24.67%）へ引き下げた",
                      "原文": "博報堂DYは11月にTOB価格を2015円に引き上げ、買い付け予定数の下限を757万2454株（所有割合40.55%）から460万7448株（同24.67%）に引き下げてTOB成立を目指してきた。",
                      "source": "日本経済新聞（2025年11月18日）「博報堂DY、デジタルHD株の買い付け価格を2015円に引き上げ」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC188CN0Y5A111C2000000/"
                    },
                    {
                      "fact": "SilverCape Investmentsは公開買付価格を1株2,450円へ引き上げ、買付予定数の下限を博報堂DYの下限と一致させたうえで、株主に応募の撤回を呼びかけた",
                      "原文": "公開買付価格を1株当たり2,450円へ引き上げる。買付予定数の下限を、博報堂による公開買付けにおける買付予定数の下限と同一の水準に変更する。本公開買付価格は、博報堂による公開買付価格を1株当たり435円上回る。",
                      "source": "SilverCape Investments Limited（2025年11月28日）「株式会社デジタルホールディングス（証券コード:2389）の株券等に対する公開買付けにおける公開買付価格の引上げ及び買付予定数の下限の変更に関するお知らせ」",
                      "url": "https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000171626.html"
                    }
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                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "section": "outcome",
          "label": "結果",
          "subsections": [
            {
              "sub_title": "下限をわずかに超えた応募",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "2025年12月4日、博報堂DYホールディングスは公開買付けの成立を発表した。応募は24.8%で、下限に置いた24.67%をわずかに上回る水準にとどまった。12月10日に鉢嶺登氏や野内敦会長の資産管理会社が保有する株式を取得し、デジタルホールディングス株式の51%を約192億円で取得して子会社としている。以後はスクイーズアウトなどの手続きを経て、同社を上場廃止とする方針が示された。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "TOBの成立下限24.67%に対し、株主からの応募は24.8%にとどまり、創業者らを除く一般株主の約7割はTOBに応じなかった",
                      "原文": "TOBの成立下限は24.67％に対し、株主からの応募は24.8％にとどまった。薄氷の買収であり、創業者らを除く一般株主の約7割がTOBに不賛同だった。",
                      "source": "日経ビジネス（2025年12月11日）「博報堂のTOBは0.1％差で成立 高値提示の海外ファンド敗北 予告TOBの限界」",
                      "url": "https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00798/120800010/"
                    },
                    {
                      "fact": "2025年12月4日にTOB成立を発表、10日に創業者側の資産管理会社の保有株を取得してデジタルHD株式の51%を約192億円で取得し、スクイーズアウトを経て上場廃止とする方針",
                      "原文": "博報堂DYは4日、デジタルHDへのTOBが成立したと発表した。10日に創業者の鉢嶺登氏や野内敦会長の資産管理会社が保有する発行済み株式を取得する。買付価格は1株2,015円、取得する株式は51%で取得金額は約192億円。今後スクイーズアウトなどの手続きを経て上場廃止となる見通し。",
                      "source": "日本経済新聞（2025年12月4日）「博報堂DY、デジタルHDへのTOB成立 子会社化へ」",
                      "url": "https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC272NR0X21C25A1000000/"
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "競り合いの相手は、最後まで高い価格を提示したまま買付けに至らなかった。SilverCapeの2,450円は博報堂DYの2,015円を435円上回っていたが、同社が示していたのは2026年2月下旬に始めるという予告であり、その前に博報堂DYの買付期間が閉じた。創業者側を除く一般株主の約7割は応募していない。価格で劣る側が、成立要件と創業者株の押さえ方で先に決着をつけた結果であった。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "シルバーケイプの2,450円は博報堂DYの公開買付価格を1株当たり435円上回っていた",
                      "原文": "本公開買付価格は、博報堂による公開買付価格を1株当たり435円上回る。",
                      "source": "SilverCape Investments Limited（2025年11月28日）「株式会社デジタルホールディングス（証券コード:2389）の株券等に対する公開買付けにおける公開買付価格の引上げ及び買付予定数の下限の変更に関するお知らせ」",
                      "url": "https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000171626.html"
                    },
                    {
                      "fact": "博報堂DYのTOB成立を受けてデジタルHD株は大幅続落し、同社は一連の手続きを経て上場廃止となる予定となった",
                      "原文": "博報堂DY実施のTOBが成立。TOB価格は2,015円。投資会社シルバーケイプは2,450円で対抗TOBを実施していた。一連の手続きを経て、同社は上場廃止となる予定。",
                      "source": "株探（2025年12月4日）「デジタルＨＤ---大幅続落、博報堂DY実施のTOBが成立」",
                      "url": "https://s.kabutan.jp/news/n202512040630/"
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "連結化を織り込んだ次の一年",
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "買収の重さは、翌期の費用計画に現れた。博報堂DYは2027年3月期の販売費及び一般管理費について、デジタルホールディングスの連結化を織り込んで全体で約6%の増加を見込み、同社を除くベースでは約3%前後の伸びを想定すると説明している。増加要因にはAI化に伴うシステム投資による減価償却費が挙がり、人件費は前期に実施した早期退職や間接部門の集約化の効果で伸びが抑えられる見通しであった。買った会社の費用が、費用計画の増分のうち大きな部分を占める構成となる。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2027年3月期の販管費はデジタルホールディングスの連結化を織り込み全体で約6%増、同社を除くベースでは約3%前後の伸びを想定",
                      "原文": "販管費については、デジタルホールディングスの連結化を織り込み、全体で約6％の増加を見込んでいます。一方、同社を除くベースでは、約3％前後の伸びを想定しています。増加要因としては、AI化の進展に伴うシステム投資により、減価償却費の増加を見込んでいます。人件費については、物価上昇に対応したベースアップは実施するものの、前期に実施した構造改革（早期退職や間接部門の集約化）の効果により、伸びは抑制されると見ています。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 2026年3月期 決算説明会 質疑応答",
                      "url": null
                    }
                  ]
                },
                {
                  "text": "収益の側では、2026年3月期の売上総利益の伸びが中期経営計画の目標に届かなかった。博報堂DYはこれを課題と認めたうえで、伸長へ向けた施策の一つにデジタルホールディングスのグループ化を挙げ、同社の売上総利益の純増と、デジタル領域の知見を総合広告会社の強みと組み合わせた粗利拡大を説明している。ガイダンスに両社のシナジーは限定的にしか織り込まれていない。もう一つの施策は、2026年4月に始めた博報堂とHakuhodo DY ONEの一体運営で、デジタル領域の勝率は約7割まで上がったとされる。",
                  "evidences": [
                    {
                      "fact": "2026年3月期は売上総利益の伸びが中期計画の目標に対し未達となり、伸長施策として博報堂とHakuhodo DY ONEの一体運営（デジタル領域の勝率約7割）とデジタルホールディングスのグループ化による売上総利益の拡大が挙げられた。シナジーはガイダンスに限定的にしか織り込まれていない",
                      "原文": "2026年度3月期時点では、売上総利益の伸びは中期計画の目標に対して未達となりました。まず、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの統合とHakuhodo DY ONEとの一体運営により、デジタル領域での勝率は約7割まで向上しています。次に、デジタルホールディングスのグループ化による売上総利益の拡大です。同社の売上総利益が純増することに加え、同社のデジタル領域の知見と総合広告会社の強みを組み合わせることでシナジー創出を図り、デジタル以外の領域も含めた粗利拡大を推進しています。なお、ガイダンスには両社のシナジー効果を限定的にしか織り込んでいないため、想定通り進展すれば、上振れ余地があると考えています。",
                      "source": "博報堂DYホールディングス 2026年3月期 決算説明会 質疑応答",
                      "url": null
                    },
                    {
                      "fact": "2026年4月の組織再編で、博報堂とデジタル広告のメイン企業であるHakuhodo DY ONEを本格的に一体運営する",
                      "原文": "２０２６年４月の組織再編で、博報堂とデジタル広告のメイン企業であるＨａｋｕｈｏｄｏ　ＤＹ　ＯＮＥを本格的に一体運営する。今までも情報流通やアカウント戦略などでは連携してきたが、完全に一体化し、統一された指標の下でアカウント戦略を立て、両社から分け隔てなく最適なチームを編成していく。",
                      "source": "週刊東洋経済 2026年5月30日号「トップに直撃 博報堂DYホールディングス 社長CEO 西山泰央「AI時代、偉大なナンバー2と言われている場合ではない」」",
                      "url": null
                    }
                  ]
                }
              ]
            },
            {
              "sub_title": "価格で負けた側が買い切るということ",
              "editorial": true,
              "paragraphs": [
                {
                  "text": "この判断の芯は、買う理由よりも、買い切るための条件をどこに置くかという一点にあった。博報堂DYが最後に示した1株2,015円は、SilverCape Investmentsの2,450円に届いていない。それでも取引が成立したのは、価格の競り上げから降り、買付予定数の下限を所有割合40.55%から24.67%へ落として、過半を握らないまま子会社化へ進む道を選んだためとみられる。創業者側の資産管理会社が持つ4,921,000株を成立後に別途取得する設計を先に組んでいたことが、この下限の引き下げを支えていた。高い値を付けた側が必ず買えるわけではないという、公開買付けの実際がここに出ている。"
                },
                {
                  "text": "もっとも、応募が24.8%にとどまった事実は残る。創業者側を除く一般株主の多くは、より高い価格を示した対抗者を見ながら、博報堂DYの提案に応じなかった。西山泰央社長は後日の取材で「手こずったとは認識しておらず、一つひとつ冷静に対処した」と述べている。手に入れたのはデジタルホールディングス株式の51%と、その先の統合作業である。2027年3月期の販管費が約6%増える見通しのうち、同社を除けば約3%前後にとどまる。差の分だけ売上総利益を積み増せたかどうかは、2027年3月期の決算で初めて数字になる。"
                }
              ]
            }
          ]
        }
      ],
      "references": [
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書【沿革】",
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2025年3月期・連結）",
        "博報堂DYホールディングス 有価証券報告書（2026年3月期・連結）",
        "博報堂DYホールディングス 2026年3月期 決算説明会 質疑応答",
        "週刊東洋経済 2026年5月30日号「トップに直撃 博報堂DYホールディングス 社長CEO 西山泰央「AI時代、偉大なナンバー2と言われている場合ではない」」",
        "MarkeZine（2007年12月21日）「電通、オプト株の公開買付けを発表、関連会社化へ」",
        "日本経済新聞（2017年2月13日）「オプトHD、電通との資本・業務提携を解消」",
        "日本経済新聞（2025年9月11日）「博報堂DY、デジタルホールディングスにTOB 355億円で全株取得」",
        "MarkeZine（2025年9月11日）「博報堂ＤＹホールディングス、デジタルホールディングスの完全子会社化を目的とした公開買付けを実施」",
        "日本経済新聞（2025年11月12日）「博報堂DY、デジタルHD株の買い付け期間延長 TOB成立目指す」",
        "日本経済新聞（2025年11月18日）「博報堂DY、デジタルHD株の買い付け価格を2015円に引き上げ」",
        "SilverCape Investments Limited（2025年11月28日）「株式会社デジタルホールディングス（証券コード:2389）の株券等に対する公開買付けにおける公開買付価格の引上げ及び買付予定数の下限の変更に関するお知らせ」",
        "日経ビジネス（2025年12月3日）「博報堂vs海外ファンド、佳境のデジタルHD争奪戦 かわされた「強圧性」批判」",
        "日本経済新聞（2025年12月4日）「博報堂DY、デジタルHDへのTOB成立 子会社化へ」",
        "株探（2025年12月4日）「デジタルＨＤ---大幅続落、博報堂DY実施のTOBが成立」",
        "日経ビジネス（2025年12月11日）「博報堂のTOBは0.1％差で成立 高値提示の海外ファンド敗北 予告TOBの限界」"
      ],
      "authored": "2026-07",
      "last_updated": "2026-07-24"
    }
  ]
}
